『かなり』

干支に入れてよ猫

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マグカップ 上から見るか横から見るか

どうも、坂津です。

同じ議題で話し合っていると思いきや、実はズレてることに双方が気付かず平行線のままってことは意外とよくあります。

特に不特定多数の人が閲覧しリアクションすることができるSNSなどでは「ん?この反論って論点がズレてないか?」とか「2人とも言い方が違うだけで内容は同じじゃん」とか、よく見掛けます。

要するに不毛な言い争い。

こういうとき、往々にして両者はお互いの視点に立つことを放棄し、自分の主観と主張だけをゴリ押そうとしています。

例えば。

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こーゆーマグカップがあったとします。

んで一方は真横から見てこう言うんです。

「マグカップって長方形だよな」

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しかしもう一方は真上から見ていてこう言い返します。

「は?丸いに決まってるだろ馬鹿なの?」

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傍観者から見れば馬鹿馬鹿しい口喧嘩に見えたとしても、当人たちは自分の見たものを信じて疑いませんので、無駄に真剣です。

マグカップは長方形だ、いや丸いんだという主張は平行線のまま、不要に相手を貶めたり傷つけたりする愚かな口論になります。

ほんの少し「なぜ相手はあんなことを言うんだろう?」と疑問を持ち、ちょっとだけ相手の視点に立って見さえすれば解決するものを。

 

んで、なぜこれが出来ない人が多いのかを考えてみたんです。

上記の持論に則って、相手の立場になって。

そしたらひとつ分かったことが。

 

ネット上、特にSNSなんかで無駄で不毛で馬鹿げた言い争いをしている人の大半は『争点を絞らず終着点を曖昧にし議論の決着を望まず口論そのものを愉しんでいる』のだと思い至りました。

つまり、曲げられない主義主張があるから戦争になるのではなく、戦争がしたいから相応に見える信念を用意する感じ。

なるほど、こういう輩に「論点がずれてるよ」とか「それは答えになってない」なんて指摘しても、そんなことは『ハナから理解してるよワザとやってんだから』なんでしょう。

なんとも傍迷惑な娯楽です。

 

ということは、こういう愉快炎上を楽しんでいる場面に遭遇した場合、真正面から捉えず見なかったこと聞かなかったことにするのが賢者の選択ってことです。

もちろん参戦して遊びたい方は四方八方からじゃんじゃん給油したって良いのですけど。

 

私は個人的に、討論が行われていたらそれを解決したい人間です。

なので争いそのものに悦びを感じている人とは、いつまでも平行線なのです。

これに気付いてから、ネット社会がちょっと生きやすくなりました。