どうも、坂津です。
新型コロナの影響で政府が右往左往していて、様々な方面から悲鳴と罵詈雑言が上がっていますね。
確かに敏腕対応とは言い難い後手後手のグダグダ施策ばかりで呆れますが、しかし私たち自身の思考と行動についても、反省が必要なのではないでしょうか。
時代の流れと共に、どんな業界でも栄枯盛衰するのは当然です。
例えばタバコ業界。
私が子供の頃には電車や飛行機内で喫煙するのは当たり前でした。
床に吸殻が落ちているのが普通の光景で、喫煙所という概念が存在しませんでした。
しかし現在では皆さまご存知の通り、喫煙者は迫害され淘汰され、煙草の製造出荷本数も激減しています。
日本たばこ協会の統計によれば、30年前の1990年の出荷本数は3,220億本だった煙草。
それが20年経って2010年では2,102億本、30年後の2020年には1,181億本と、およそ3分の1にまで減少しています。
この影響は、煙草の販売会社だけでなく、葉の生産農家から始まり、流通、梱包、広告などなど様々な関連業界まで広がっています。
ですが、この苦境に対しては誰からも補助だの助成だの言われず、むしろ世間からは煙草は害悪として糾弾され続けてますよね。
だから煙草業界はどうやって生き残っていこうか試行錯誤を繰り返して必死で頑張っています。
他にもデジカメの台頭で使われなくなった感光フィルム、電子書籍に圧されて部数が激減している紙の印刷物、近くにイオンが建って客足が遠のいた商店街、音楽だってカセットテープが無くなりMDが無くなりCDも絶滅寸前。
こういう事象について、影響を受けている当事者たちはそれを受け止め受け入れそれぞれが生き残りを模索します。
もちろん『そうするしかない』からなのですが、さて、現状はどうでしょう?
結局のところ自分が頑張るしかないのに、文句を言う先(政府とか)があるうちは腰が重いんですよね。
貧すれば鈍すると言います。
窮地に追い込まれれば追い込まれるほど、思考の幅は狭くなり、視野の深度は浅くなります。
まだ余力があるうちに、未来を見据え、自分がやるべきことをやらなければならないのです。