どうも、坂津です。
例の馬鹿がまた何かやらかしたようですね。
『マスクの着用に法的な強制力は無い』と思い込んでいる類の無知蒙昧な残念さんです。
確かに個人が自宅でマスクを着けようが着けまいが、それは自由であり、何ら強制されることではありません。
しかし我が国には『私的自治の原則』の下に『契約事由の原則』という制度があります。
噛み砕いて言うと
私的な関係性における約束事については公の秩序や法に反しない限り関係者が自由に制定することができ、その内容について国がとやかく言うことは無い
ということ。
例えば『ペットの同伴お断り』という表記のお店があると思います。
この場合、サービスを提供する店側と、そのサービスを利用する客側の間に約束事が発生していることになります。
そしてその約束事については店側が自由に決定して良い、ということになるのです。
つまり、誰を客と定めるのかは店が決めて良い、ということです。
要するに、ペットを連れて買い物をしてはいけないという法律はありませんが、店側が定めたこのルールは正当なものであり、この店の客になりたいのならペットを連れて入ってはいけないのです。
『小さなお子様のご入店はご遠慮願います』とか『刺青をされている方の入場お断り』なんかも同様です。
ドレスコードを定めているお店なんかもありますが、それも『守れない人は客じゃない』と言うのは正当な主張となります。
従って、小売店だろうが飲食店だろうが交通機関だろうが、何らかのサービスを利用する時点でサービス提供側が制定するルールには従わなければならないのが決まりなのです。
料金を払えば客になれると思っている有象無象も存在しますが、それは幻想であり虚像であり幼稚な主張なのです。
よって、どんな業種業態のサービスであっても、その提供側が『マスクの着用がルール』であると制定しているのであれば、それに従っている人だけが客になれるのです。
その場でマスクの着用を拒否するのであれば残念ながらその人は客ではなく、単なる部外者。
店側と何の契約関係も成立していないので、入店していることが不法侵入に当たる可能性すらあります。
『マスクの着用に法的義務は無い』というバックボーンを頼りに無マスクで方々を訪れるのは構いません。
好きにしてくれ。
ただ、着用を促されたにも関わらず自己都合の稚拙な自由論を振りかざして迷惑行為を続けるのなら、それは営業妨害という犯罪行為です。
マスク着用ムーヴが急激に拡散、浸透したことに追従できない気持ちは分かります。
現状を『コロナ茶番』と称して軽視したくなる気持ちも、同調はできませんが理解はできます。
ただし、そんな世の中の動きに反対したいのなら、正規の手順を踏み、署名活動やら街頭演説やらで自分の主義を主張しなさい。
それをしない、それが出来ないのであれば、社会の枠組みから外れて一人で生きていくしかありませんよ。