『かなり』

干支に入れてよ猫

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勉強するときの考え方

どうも、坂津です。

学校の授業や新社会人が最初に受ける研修など、自ら望んで知識や経験を得ようとしているワケではない勉強は、とかく身に付きにくいものです。

それはその学習の重要性や必要性がイマイチ理解できないのと、広がる見聞や得られるスキルに緊急性が感じられないことが主たる原因でしょう。

ほとんどの人は、自分が必要だと判断して自ら能動的に学習したことは身に付きやすく、受動的な学習は成果が上がりにくくなってしまうのです。

これはなかなか回避することが難しい現象であり習性であり特徴なのですが『学習の有用性』を認識することで、少しの改善が見られるようです。

 

想像してみてください。

 

あなたは多機能ナイフを所持しているとします。

VERTEX 20徳ツールナイフケース付

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  • メディア: ホーム&キッチン
 

ナイフ、ノコギリ、ハサミ、ドライバーなどなど、たくさんの機能が搭載されています。

これら機能のひとつずつの使用方法や利用シーンなど、詳細に説明を受けることが『学習』だと考えましょう。

今この時には切ることも突くことも開けることも必要無い状態で、それでもそれを行うための機能について説明を受けるという状況。

 

もうひとつ想像してみてください。

 

あなたは空腹を感じており、目の前には缶詰があります。

出先で遭難したのか災害に巻き込まれたのか、とにかくあなたはこの缶詰を開け中身を食べたいのです。

パッケージには美味しそうな食料がプリントされており垂涎の状態ですが、残念なことに素手開封できるタイプの缶ではありません。

ポケットには多機能ナイフが入っていますが・・・。

 

このとき。

1.ナイフに缶切りの機能があり、その使い方を知っている。

2.缶切りの機能があった気がするけど、使い方までは覚えていない。

3.缶切りの機能があることを知らないので、色々試してみる。

 

どう考えたって1番が最もスマートですよね。

2番の場合は微かな記憶を頼りに工夫して、時間は掛かってもどうにか開封できそうです。

では3番はどうでしょう。

知恵があり機転が利き器用な人であれば、開封に辿り着けるかもしれません。

しかし間違った使い方をして怪我をする可能性やナイフを破損してしまう可能性も考えられます。

時間と労力を掛けて、結局のところ開けることができないという結末を迎える可能性だってあります。

 

つまり、勉強とはこういうことなのです。

 

『自分が持つ能力を把握し、その使い方を学び、活かせるタイミングを知る』ための行為。

 

アドリブ能力が高く咄嗟に正しい判断と行動が出来る人は置いといて、基本的には『自分には何が出来て何が出来ないのか』と『出来るようになった方が良いかどうか』と『どうすれば出来るようになるか』については、有事の際に後悔するより事前に準備しておいた方が良いに決まっています。

それが勉強であり学習なのです。

 

先の例で言えば、多機能ナイフの缶切りについて『イマドキ缶切り使って開けるような缶詰なんて少ないし、食べないし。こんなの習っても意味無いじゃん』と思うか『へぇ~、そんな機能もあるのか。使う機会があるかどうか分からないけど、知っといて損は無いよね』と思うか。

こんな風に考えることができれば、勉強の効率は向上するのです。