どうも、坂津です。
とある事実を情報として第三者に伝達する際、どのような表現を選択するかで、印象を操作することができます。
よく聞くのは、ある人物に関して良い情報と悪い情報がある場合は先に悪いことを伝え、その後で良いことを伝える方が、その人物の印象が良くなるとか。
『明るい性格だけど空気が読めない人』
『空気は読めないけど明るい性格の人』
どちらも同じ人物に関する同様の事実を述べていますが、それを聞いた側の印象はずいぶん違うでしょう。
『マラソン大会で最下位だった』
『選手全員の中で一番長くコースに居た』
前者だと事実を端的に表現してしますが、残念な印象を与えます。
後者の場合、要するに最下位ということにはなりますが、不思議とポジティブな雰囲気を含んでいます。
逆に。
『ひとつひとつ手作業で手間隙かけて作った商品』
『機械化や効率化などのコストカットを行わず製造された商品』
これだと本来プラスの要因として働くべき情報が、まるでマイナスであるかのように表現されてしまっています。
事実は事実。
その伝達内容に、例え虚偽や誇大表現などが無かったとしても、どんな言葉を選ぶかによって印象は変わります。
私達は身の周りに溢れている言葉、文章、コピーなどなど、それらを情報として受け取り何らかの印象を持つことが日常茶飯事です。
しかし、それをそのまま直情的に受け取るのではなく、その表現の中から疑いようのない事実だけを抜き出すことが必要なのかも知れません。