どうも、坂津です。
言葉遊びや奇妙な言い回し、叙述的には間違いなくとも物理的に違和感のある表現、解釈の角度によって多方向の意味が生じる記述、論理的に矛盾していると思わせて実は正鵠を射た描写などなど、私の大好物です。
そんな性癖を知っているからか、はたまた無意識なのか、妻が最近よく口にする言葉があります。
私はそれを大変に気に入っています。
私「眠いな。そろそろ寝ようかね」
妻「そだね。もうこれ以上飲めぬ」
私「片付けとくからお先にどうぞ」
妻「じゃあお言葉に甘えて寝ます」
このやりとりには何ら違和感はありません。
ごく普通の会話です。
今まではこうでした。
しかしここ最近は。
妻「お言葉になる前に甘えますね」
私「うん。片付けとくよおやすみ」
どうですか。
はちゃめちゃに風雅で優雅で奥ゆかしく、忖度と慈愛と茶目っ気に溢れた、この上なく機知に富んだ物言いじゃありませんか。
なんて素晴らしい言葉選び。
なんて質の高いセリフ回し。
うっとりと聞き惚れてしまうような、何度でも繰り返し聞いていたいような、インテリジェンスとウィットに富んだ表現。
あー好き。
マジ好き。
もちろん、この妻の言葉に全く魅力を感じない人もたくさんいらっしゃることは承知しています。
「は?なんでそんなに感動してるの?」と思われる方もいるでしょう。
これは私個人の趣味嗜好であり人様にそれを強要などしませんし、共感を無理強いしようとも思いません。
ただ、自分の性癖に刺さる語彙を持つ人がパートナーであるということは、こんなにも幸せなことなのですね。