『かなり』

干支に入れてよ猫

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ゴミ箱を漁る

どうも、坂津です。

息子のおもちゃとしてパズルを購入しました。

パズルと言っても最小2ピース、最大でも4ピースという簡単な絵合わせ。

しかし完成するのが新幹線の写真なので、電車好きな息子は喜んでくれるだろと思っていました。

案の定、息子はパズルの箱をチラつかせただけで、発狂も辞さないほどの喜び様。

 

しかし、その後の行動は、私や妻がまったく予想しないものでした。

 

床にバラ撒かれたピースを無心で拾い集める息子。

組み合わせたら絵が完成する、というパズルの性質を理解していないので、ここまでは予想通り。

が、そのあと息子は全ピースを両手で胸に抱え、そしてゴミ箱に直行しました。

そして「ぽい」と言いながら何の躊躇も無くダンクシュート。

私と妻は「それゴミじゃないよ!?」「ぽいしたらダメよ!?」と慌ててしまいました。

 

でも、後から考えてみたら息子の行動は何一つおかしなことでは無かったんですよね。

 

と言うのも。

無用に取り出したティッシュペーパーや、宅配で届いた荷物に梱包されている緩衝材などをおもちゃにして遊ぶことが多くなった息子。

そして最終的にそれらを「ぽいしてね」と言うとまとめてゴミ箱に捨ててくれていました。

これは私たちの視点からすれば『ゴミで遊んでいる』『遊び終わったから捨てさせた』ということになります。

しかし息子からすれば、ティッシュも緩衝材も、始めからゴミではなかったのです。

楽しい玩具、面白いおもちゃ、遊びの道具。

そしてゴミ箱はそれらを収納する場所。

 

物の価値を決めるのは自分自身であり、世界には人の数だけ価値観があります。

争いや諍いが起きるときは決まってこの価値観の相違から。

だから私は価値観の多様性を認め、可能な限り他者を尊重し、自分の価値観を押し付けないようにしてきたつもりでした。

しかし、知らず知らず息子を私の価値観の型にはめようとしてしまっていたようです。

 

ゴミ箱からパズルを回収しつつ、自分の傲慢を反省したのでした。