どうも、坂津です。
とにかく息子の食欲が無尽蔵です。
悪く言うと『食い意地が張っている』ですが、良く言えば『食欲旺盛』でしょうか。
『ごはん』『おやつ』『まんま』『パン』という単語を耳にすると即座に「まんま?パンパン?」と発しながら駆け寄ってきます。
なので迂闊にこれらの単語を使うことが出来ません。
私と妻はいつも『食事』『間食』『ライス』『ブレッド』など、息子の耳に入っても差し支えの無い単語を使った会話を余儀なくされています。
そして自分が食事を終えた直後であったとしても、誰かが何かを口に運んでいるのを目撃した瞬間に「え゛え゛えぇぇーいッッ!!!」と雄叫びをあげます。
そんな食いしん坊ちゃんの息子氏が。
生まれて初めて、妻に「あ~ん」をしてくれました!
一心不乱におやつのシリアルを食べている息子に、妻が戯れに「お母さんも欲しいな~。あ~ん」と言って口を開いて見せたら、手に持ったのをそのまま妻の口に差し出してくれたそうです。
感激した妻からの速報を受けた私は会社で歓喜&嫉妬に悶えました。
私にもあ~んをして欲しい!
息子の手から食べたい!
そんな妄執に取り憑かれた私を不憫に思った妻が、あ~んをセッティングしてくれました。
仕事から帰ると、本来なら即座に息子をお風呂に入れる準備を始めるところで、妻が息子のおやつを準備し始めました。
そして「お父さんにもあ~んしてあげようね」と息子に言ったのです。
なんてこった。
女神と天使はここに居た。
まず目の前に出されたシリアルを無心で貪り始めた息子。
先にある程度食べて満足しなければ差し出さないだろうと考えてしばらく待機の私。
そして半分ほど平らげた息子に向かい、私は満を持して「あ~ん」と口を開けました。
息子はほんの少し戸惑ったあと、手に持ったシリアルを私の口にINしてくれました。
幼児向けのお菓子ですから味なんてほとんどありません。
たっぷりのヨダレが沁みていますからぺしょぺしょでサクサク感もありません。
それでも、この世で最も美味しいシリアルでした。