どうも、坂津です。
『はらぺこあおむし』という絵本をご存知でしょうか?
我が家の息子様はこの『はらぺこあおむし』が大好きです。
本棚から引っ張り出してきて妻や私に手渡し「読んで」の表情になります。
差し出された本を受け取ると笑顔になって膝の上に座り、息子が自分でページをめくります。
しかし、いざページをめくり始めるとそっちの動作が楽しくなってしまい、こちらが読み聞かせをしている速度を超えて次のページへ進んでしまいます。
なので。
「おや?はっぱの上に小さな…お日様が昇ってあたたかい日曜日の…月曜日りんごを…火曜…水曜日すもも…いちごをよっ…いつつ食べました」
とかになってしまいます。
更に複数のページを一気にめくることもザラですので、最終的にあおむしが蝶になる最重要演出が公開されないまま終わることもしばしば。
「もうあおむしはハラペコじゃなく…まもなくあおむしはサナギになって…おしまい」
裏表紙までめくる、つまり本を閉じる状態になると必ず妻も私も『おしまい』と言い、息子はそれに合わせて拍手をします。
で、3回くらいぱちぱちぱちと手のひらを合わせたらまたすぐ表紙側に絵本をぐるりと返し、もう一度最初から読んでくれという表情になります。
同じ本を何度も何度も読むのですが、息子がページをめくる速度もタイミングもページ数もその時々でバラバラです。
更に前のページに戻ることもあります。
ですから組み立てられ紡がれる物語も様々です。
「おや?はっぱの上にあたたかいりんごがぺっこぺこ」
「木曜日その晩あおむしはお腹が痛くて何日も眠りました」
「月曜日あっちょうちょ!」
「次の日はまた日曜日あっちょうちょ!次の日はまた日曜日あっちょうちょ!次の日はまた日曜日火曜日なしを2つ土曜日あおむしの食べたものは水曜日」
息子のランダムな手の動きに合わせページの内容を発音する、これは反射神経の鍛錬に他なりません。
全集中の呼吸で神経を研ぎ澄まして対応します。
もしや息子氏、私たちの脳トレをやってくれてるのかい?
今からもうボケ予防とか考えてくれてるのかい?
なんて親孝行な幼児でしょう。