どうも、坂津です。
建設的でない会議ほど無駄なものはありません。
その場に参加しているだけでゴリゴリ精神力が削られていきます。
毒の沼地に腰まで浸かっているようなものです。
しかし中間管理社畜に状況を一変させる権限など無く、唯一許されるのは会議参加者としての発言のみ。
なので無駄な足掻きと知りながら議事を進行させようと発言を繰り返すのです。
すると当然ながらHPもMPも瞬く間に消費され、気が付けば私のステータス表示は赤色文字になっているのです。
そんな瀕死の状態が、たかだか10分の休憩で回復するハズがありません。
トイレ休憩と称される喫煙者の為のモクモク休憩の間、私は必死で次のターンに備えて資料に目を通します。
そのとき、ちょっとした計算をするためにスマホの電卓機能を使おうとしたら、妻からメッセージが入っているのに気が付きました。
そこにはたった一言『完成』と。
そして添付された写真が。
それを見た私は一瞬にして生命力と活力と何かよく分からないパワーに満ち溢れました。
妻から送られてきた写真には、積み木タワーが写っていました。
息子が積んだものです。
約5か月後に控えた1歳半検診では、積み木を何段積めるかというテストがあるんだそうで。
それを聞いた私と妻は、最近息子に積み木を積んでごらんと言うことが増えていたのです。
しかしそれまでは私が積んだタワーを崩すことが専門だったブレイカーに、いきなりビルド能力が備わるハズもありません。
と、思っていたのです。
最初は2段でした。
床に置いてある積み木の上に、手に持った1個を置く。
そこからが早かった。
息子はすぐに3段目、4段目と積み上げるようになりました。
一歳半の検診では3~4段積むことができるかどうかを見ると聞きます。
これで検診は楽勝じゃないかと思っていたのです。
妻から届いた写真の積み木タワーは、こんなのでした。
うそ!?
マジで!?
これ10段じゃん!!!!!
有頂天になった私は休憩後の会議を全力で駆け抜け、予定ではエンドレスで夜遅くまでかかるハズだった議題を定時内できっちり収めることに成功したのです。
子供の成長という薬物には、親のパフォーマンスを限界以上に引き出す効果があるようです。