『かなり』

干支に入れてよ猫

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文明が愛を支える

どうも、坂津です。

私自身の経験から言えば、育児と家事を両立させることは不可能です。

育児に対する100%と家事に対する100%、合計200%での稼働に我々人間は耐えることができません。

どんだけ頑張っても120%~130%で無理をするのが関の山でしょう。

そうすると、家事と育児にバランス良く振り分けたとしても60%~65%の仕上がりになります。

理想と現実に折り合いをつけつつ上手に妥協して、ようやくギリギリ合格点の60%。

それなのに実稼働は100%を超えた120%の状態ですから、疲労もストレスもじゃんじゃん蓄積されていきます。

そうするとパフォーマンスは下がりますから、今まで60%の力で得ていた成果に辿り着くのに70%~80%の力が必要になります。

これぞ悪循環。

頑張っても頑張っても現実が理想の周回遅れになってしまうのです。

 

さて、これほどまでに厳しい育児と家事の両立ですが、なんと私の愛しい妻はきっちり仕上げてきています。

とは言え妻だって人間ですから、200%の稼働は不可能なハズです。

どこかで妥協し、どこかで諦めていることでしょう。

しかし一体どこで気を抜き手を抜いているのか全く見せません。

とにかく外見上はどこからどうみてもかんぺきなのであります。

 

私の誕生日の夜なんか、すんごいディナーを用意してくれていました。

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ちょっと写真の色が悪いですが、左が『キャベツとベーコンのトマト煮』で、右が『ローストポーク』です。

キャベツは箸でつまんだら切れちゃうほどトロトロに柔らかく、ミディアムレアの豚ヒレはしっとりとしていて口の中で溶けるような食感でした。

どちらもめっちゃ手間暇がかかるご馳走です。

 

私「うっ・・・うおぉーッ(感涙)」

妻「そ、そんなに美味しかったの?」

私「愛を感じる・・・愛の味がする」

妻「いやいやそんな大袈裟な・・・」

私「だってこれめっちゃ大変じゃん」

妻「ん~そうでも無かったけどね~」

私「普通に半日くらいかかるでしょ」

妻「作業自体は10分くらいだよ?」

私「は?」

 

妻曰く、調理に要した時間で言えば丸1日くらいだけど、実作業の要した時間は10分程度だったと言うのです。

理解が追いつかないので説明を求めたところ、こんな答えが返ってきました。

 

妻「キャベツをざっくり4つに切ってトマト缶とベーコンを入れてヘルシオさんのスイッチを入れただけだし、豚肉は塩で揉んで一晩寝かせたのを鍋に入れてボニーク突っ込んだだけだもん」 

なんということでしょう。

無水鍋電子調理機と真空低温調理機の二刀を振るうことによって妻は本当に10分であの素晴らしいメニューを完成させていたのでした。

文明の利器もすげぇしそれを活用する妻もすげぇ。

 

とは言え。

 

だんだん自我が芽生え主張が強くなってきている息子のお世話をしながら他の家事もこなしつつ10分という時間を捻出してくれた事実に変わりはありません。

この日のディナーはやっぱり愛の味がしたのでした。