『かなり』

干支に入れてよ猫

【スポンサーリンク】

子供の頃は虫が平気だったよね

どうも、坂津です。

あれはまだ私が虫を平気で触れていた頃のこと。

ツマグロオオヨコバイという昆虫がめっちゃ居たんですよ。

最近は全然見掛けません。

もしかしたら千葉に住んでたときのことなので、西日本には少ない虫なのかな?

まぁとにかく、子供だった私はそのヨコバイのカッコイイ見た目に随分とご執心でした。

黄色に近い黄緑色のボディに、羽の先と頭部の斑点が黒色というカラーリング。

なんとも毒々しいじゃありませんか。

どんな虫なのか画像で見たい方はツマグロオオヨコバイで画像検索してみてください。

写真で見るとか嫌だよグロいよ無理だよという方の為に、15秒で描いたのがコチラ。

f:id:sakatsu_kana:20190810101346j:plain

本物とは似ても似つきませんが、カラーリングだけは近いと思います。

 

さて、このツマグロオオヨコバイですが、だいたい体長が1cmくらいなんです。

めっちゃ小さい。

私は子供ながらに「こんなに格好良いカラーリングとフォルムをしているのに小さ過ぎて残念だ」と思っていました。

そして同時に「こいつの小ささを補うには、もう数で勝負するしかない」とも考えました。

一体何とどのような勝負をしていたのか、今の私には全く理解できませんが、当時の私はそう考えていたのです。

 

で、坂津少年は奇行に走ります。

 

もうお察しのことと思いますが、ヨコバイをとにかく大量に捕獲しようと試みたのです。

しかし普通の虫カゴでは編目の隙間から難無く脱出できてしまうヨコバイ。

そこで私は母に『蓋が出来る瓶』を発注しました。

もちろん目的は言わず。

特に不審がることもなく、母はジャムの空き瓶か何かをくれました。

さぁ、ツマグロオオヨコバイ収集大作戦のスタートです。

 

とは言っても家の周辺に掃いて捨てるほど居たもんですから、取り立てて遠くへ行く必要もなく、生垣の葉っぱに止まっているヨコバイをひたすら捕まえて瓶に入れるという簡単なお仕事を続けていました。

数えながら入れていたのですが、蓋の開閉時に逃げる奴とかもいたので正確な数量は分かりません。

それでも100匹どころじゃないヨコバイが瓶の中でひしめきあっていました。

当時はその光景に胸を躍らせた私。

今では思い出すだけで気持ち悪くて吐きそうになるから不思議なもんですね、経年って。

 

黄色と黒でいっぱいになった瓶を大満足で持って帰った私。

私の帰りを玄関で迎え、何が入ってるのと手を伸ばす母。

自分の功績を褒めて欲しくて得意気に瓶を差し出す私。

中身がうごめく黄色と黒に染まった瓶を受け取る母。

いっぱい取ったねと褒められると思い期待する私。

瓶の中に視線を送った瞬間短く悲鳴をあげる母。

母の手から滑り玄関のコンクリに一直線な瓶。

小気味の良い破壊音と共に砕け散るガラス。

収監されていたヨコバイ達が一斉に脱出。

 

今週のお題「人生最大の危機」

 

別に人生最大ってワケじゃありませんでしたが、とにかく激しく怒られました。

それから数日間は家の中でツマグロオオヨコバイを見付けて捕まえて外に投げる日々が続きました。