どうも、坂津です。
なんかもう完全に本格的な夏って感じなんですけど、まだ梅雨明けしないんですかね。
湿度と気温は誰に断りも無く遠慮も無く上昇し、ミンミン煩い短命の昆虫が樹木の幹から存在を主張し、太陽にあぶられたアスファルトから立ち上る熱気が空気を歪ませ、コンビニ各社は冷たい麺だアイスコーヒーだをどどんと打ち出し、1時間ほど停めていた車のハンドルとシートベルトの金具はおいそれと触れないほど熱々な罠になっており、たった5分の徒歩でハンカチでは吸収しきれないほどの発汗作用を促進され・・・これもう・・・
夏じゃん!
そうなんですよね。
子供たちはもう夏休みに入ってるんですってね。
どうりで通勤中に集団登校の群れに遭遇しないと思った。
さて夏休みと言えば、古来よりの慣習として存在し続ける『宿題』ですね。
私は長期休み中の宿題を自分勝手に3種に分類していました。
A.夏休みに入ってすぐ瞬発力で一気に片付けるやつ。
B.始業式秒読みになった段階で一気に片付けるやつ。
C.やらないやつ。
Aは主に工作や実験、日記などの『勉強的なやつじゃないもの』でした。
Bはドリルとかの筆記系のやつで、算数と国語。
Cはそれ以外。
今思えば本当に馬鹿な真似をしたものですが、Cに分類した宿題は頑としてやりませんでした。
最終的には先生が折れてくれましたが、自分でもなぜそんなに拒絶したのか分かりません。
とにかく『やりたくない』という一念を貫き通したのです。
そんな愚か者のDNAを受け継いでしまった息子の夏休みを考えると、今から心配で心配で夜しか眠れません。
どうすれば息子がきちんと自主的に計画的に宿題をやってくれる子になるでしょうか。
それはやはり、親である私や妻がしっかりと『それを善し』として育てる他無いでしょう。
幼稚園や学校は『集団に対して一律の知識、教養、情報を与える場』であり、それは種を撒く行為に似ています。
どの子にも同じ種類、同じ状態の種を撒くのです。
それが根付き、発芽して成長し、花となり実となるかどうかは『事前にどれだけ土壌を耕したか』『除草、水やり、敷き藁など、どれだけ手を掛けたか』というような、個々の家庭での努力に掛かっています。
しかし一部の親はなぜか、思うように発芽しないとか出来の悪い実が生ったとかを学校のせいだと喚き散らしたりします。
もちろん種の撒き方が悪かったのなら、それはきちんと説明を求め再発防止策を徹底してもらうべきだと思います。
ですがそれは親としても八方手を尽くしてこその権利です。
一度も鍬を入れたことの無い固い土には、いくら種を撒いてもなかなか育ちません。
せっかく芽が出ても、周囲は雑草まみれ害虫まみれ、水をあげずに土がカラカラでは正常な育成は望めません。
とはいえ、私たちは『教えられる経験』を積んで成長しますが、その過程で『人に教える経験』をすることは稀です。
だから親になって初めて教える側になったとき、どうして良いのか分からないのです。
私個人としては幸運にも、下級生や後輩にものを教える機会に恵まれ、また教え方について教えてくれる恩師にも巡り合うことができ、この僥倖をもって現在があります。
しかしそれでもほぼ我流ですから、息子に対する教育が十全に行えるとは思っていません。
これから息子の成長に合わせて試行錯誤していかなければならないのです。
この『試行錯誤する』『何がベストか考える』『本当に今が最善か疑う』という考え方が身に付いていることについては、私自身、良かったと思っています。
少なくともそのおかげで、無実の相手に責任を転嫁して正当では無い主張を無理やり押し付けるような真似はしませんから。
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