どうも、坂津です。
通勤中の従業員が軽い交通事故を起こしてしまいました。
今回はたまたま怪我人も出ない些細な接触でしたが、運転中の気の緩みは大きな事故に繋がりかねません。
ということで、社内で交通安全セミナーを開催するとともに、毎月『今月の交通安全スローガン』を掲げることになりました。
で、そのスローガン自体を全従業員から案出ししてもらうことになったのです。
上司「どうだ?交通標語、集まってるか?」
坂津「はい。もう百通は超えたと思います」
上司「適当に5案くらいに絞ってくれる?」
坂津「私がですか?独断と偏見になります」
上司「良いんだよそれで。じゃあヨロシク」
こういうのって、結局のところ無難なやつに落ち着いちゃうんですよね。
そもそも何のために標語を掲げるのかと言えば、みんなに交通安全を意識して欲しいからです。
それなのにパッとしないありきたりなやつを選んだって、効果も高が知れています。
だったらちょっとドキッとするような内容の方が結果的に皆の心理に働き掛けるんじゃないかと思うのです。
せっかく100⇒5という盛大な絞り込みを任されたのですから、思いっきり私好みのやつを残してやろうと思ったのです。
『大丈夫 その思い込み もう危険』
交通安全のみならず、人生において遭遇するすべての事象に対して適用できる万能標語です。
これくらいなら大丈夫。
自分だけは大丈夫。
そんな過信や慢心、無根拠な自信が引き起こす不幸な事故。
いつも怯えて暮せというわけではありませんが、何事においても注意するに越したことはありません。
この標語を見た人が「そういえばアレ、大丈夫かな?」と胸に抱く反省こそが、全ての危険に対する最大の対策となるのです。
『キズ2万 塗装3万 凹み5万』
リアルな金額を明確に打ち出すことによりドライバーに『事故=出費』という思考を植え付ける秀作です。
しかもここから『保険使ったら保険料も上がるし修復歴があったら査定も下がるし・・・』という連鎖的な損失想像も膨らみます。
これはとても抑止力の高い標語だと思います。
初見では交通安全のための言葉だと思われないかもしれませんが、今回は『今月の交通標語』としてリリースされるのできっとみんな分かってくれるはずです。
『飛び出すな 俺の車に 傷がつく』
本来は運転者に対する安全啓蒙のための標語募集でしたが、あまりにも素直な気持ちを綴っていたので選びました。
確かにそうですよね。
不意に飛び出されたら避けようが無いことだってあります。
そんな不可抗力の事故でも車両側の過失ということになりますし、車のキズも自分で直さなければなりません。
事故の程度によっては車だけでなく経歴、人生にキズが付く可能性も。
『寝るな! 寝ると死ぬぞ!』
圧倒的な力強さ。
日本の文化というか風潮というか、こういう標語的なものはだいたい七五調になる傾向があります。
しかしこちらはそーゆーのガン無視してズバッと言いたいことを言っています。
ロケーションとしては冬山で状況は猛吹雪、そんな光景が目に浮かぶ台詞ですが、運転中のドライバーにもしっかり当てはまる叫びです。
低血圧で寝惚け状態が長い人は、うつらうつらしながら運転しちゃうこともあるでしょう。
そんなときはこのスローガンを思い出して欲しいと思います。
『5キロ減 踏まないだけで すぐ実現』
何気に韻を踏んでるのが気に入りました。
しかもちょっとダイエットを意識してるようなニュアンスで、実は運転速度の超過について注意喚起しているのが面白いです。
運転中、特に通勤時は急いでいる人が多いと思います。
でもそこでアクセルを踏み込むよりも、焦って交差点に進入するよりも、赤信号をギリギリですり抜けるよりも、家を10分早く出るだけで余裕が生まれます。
代わり映えのしないマンネリライフを、危険と隣り合わせのスリリングな通勤で解消するのはやめましょう。
という5つに絞ったのですが、さてどれが正式採用されるでしょうか。
私的には『寝るな! 寝ると死ぬぞ!』が好きなんですけどね。