『かなり』

干支に入れてよ猫

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良いワケ無い言い訳

どうも、坂津です。

正社員でもパートでもバイトでも、とにかく就労して客対応したことのある方なら分かると思うのですが、店側の都合ってお客様には関係無いんですよね。

人手不足とか機材不調とかでお客様にご迷惑をお掛けしてしまう場合、スタッフサイドでは不可避のどうしようもない事象だったとしても、そこは黙して語らず頭を下げるべきです。

そして客側もそれを推して測り、自分は悪くないのに頭を下げる店員さんに免じて寛恕を発揮すべきでしょう。

まぁ、理想ですが。

 

さて、私たち人間はついつい自分で自分に『おゆるし』を与えてしまう生き物です。

いつもは戒めているコトを頑張った自分へのご褒美として解禁したり、周囲と見比べてみんなもやってるから私も良いよねと行いを肯定したりします。

常に自分に厳格で居られる人はそう多くないと思います。

上手に抜きながら人は生きていくのです。

 

しかし。

 

それは『自分へのおゆるし』でのみ通用するのであり、そのことで他者に影響が発生する場合は、自分自身ではなくその相手から『おゆるし』を得るのが筋であるハズです。

それなのに私たちはすぐ『自分の都合』を免罪符として掲げようとします。

 

急いでいたから仕方ない。

体調が悪いからできない。

忙し過ぎて手が回らない。

 

『○○だから○○ない』という表現が脳裏をよぎったとき、本当にその理論に正当性があるのかを考える必要があります。

もちろんその正当性は自分にとってではなく、相手にとってです。

 

自分が急いでいるのは相手に関係あるか?

自分が体調不良なのは相手に関係あるか?

自分が慌ただしいのは相手に関係あるか?

 

大抵の場合、答えはNOになるハズです。

どれだけ自分が眠かろうが、疲労困憊だろうが、それは相手にとって考慮すべき問題ではありません。

その場に居合わせ、その行為に対して責任があり、それを行える技術と資格を有しているのならば、為す以外の選択肢は無いのです。

そしていざ行為に及んだのならば、その質について自分のコンディションを言い訳にすることはできないのです。

 

搭乗した飛行機の機長が「ごめん、今日体調が悪いからゆっくり飛ぶね」

手術の執刀医が「眼鏡忘れちゃったからよく見えないけどたぶん大丈夫」

週刊誌連載の漫画家が「徹夜でゲームやって眠いから今週は原稿落とす」

 

許せますか?

 

「それはお前の都合だろちゃんとやれー!」

 

って言いたくなりますよね。

 

 

懺悔します。

私は昨夜、息子のおむつ交換のとき『ん~、おしっこしかしてないから適当でいいや』と、おしり拭きをおざなりにしました。

そのとき私は頭の中で『仕事帰りで疲れてるし』『泣いてるから早く交換して黙らせよう』『最近のおむつは高性能だから別に拭かなくても』などなど、自分を正当化する言い訳を散々並べながら犯行に及びました。

おむつ交換後、息子は自分が被害者であることに全く気付いていない様子でキャッキャとゴキゲンでしたが、私に付いた前科が消えることはありません。

さてさて、息子が立派に育つまでに私は前科何犯になってしまうのでしょうか。

それは懲役何年の実刑判決になるのでしょうか。