『かなり』

干支に入れてよ猫

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大阪の甘辛カレー 白銀亭

どうも、坂津です。

「好きな食べ物は?」と問われたら食い気味で「カツカレー!」とシャウトするほどカレーが好きです。

※なぜ普通のカレーではなくカツカレーなのかと問われれば、カレーライス単体ではどうしても飲み物感が拭えないのが、カツを乗せただけで一気にご飯感が増すので好きなのです。

カレーなら何でも、それこそレトルトからココイチ、本格的なインドカレーまで、幅広く大好きな私です。

しかし、未経験のカレーがありました。

それは、大阪名物と言われる『甘辛カレー』です。

言葉では意味が理解できる『甘辛』ですが、食べずして味覚として理解するのは困難です。

やっぱり実際に食べてみないとね。

 

と言うわけで、大阪出張のタイミングを活かして行ってみました。
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この佇まい、知らない人はカレー屋さんだとは思わないですよね。

情報によればいつもは混雑している人気店らしいのですが、たまたまタイミングが良かったのかすんなり座ることができました。

ラッキー☆

 

そして迷わずカツカレーを発注します。

んで実は、大阪でカレーを食べる機会があったら必ず試してみようと思っていた『生卵トッピング』にも挑戦です。

 

じゃん。
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もう見た目で完全に美味しい。

ご飯の白い部分が残らないルーのかけ方にもこだわりを感じます。

 

で、一口食べてみて。

 

ほう、確かにあま・・・辛ッ!

なるほどコレが甘辛か!

上手い表現が見つからないのですが、イメージとしては『二重ふたえの極み』ですかね。

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ファーストインパクトの甘みを、その味覚が終わらないうちにすかさず辛みで追撃して、甘みごと捻じ込むような感じ。

一瞬とは言え確かに甘みと辛みに時間差が存在するので、結果的に甘さも辛さも引き立って旨味がすごいことになるという圧倒的な攻撃力。

 

あと、さり気なくカツのカットが縦方向だけでなく横方向にも1本走っているんですよね。

これ、ものすごく食べやすい。

一般的にカツカレーと言うとカットされたカツが縦長になっていると思うんですが、結局それは一口で食べられないので前歯で切断するという工程が発生します。

その分だけ『カレーを食う』という行為に遅延が生じるわけですが、すでにカツが一口大にカットされていることによってそのタイムラグは無くなり一心不乱にカレーを堪能できるようになるのです。

お店側としても客あたりの滞在時間が減って回転率も上がりますから、まさにwinwinの画期的カット法。

 

しかしバクバクと食べ進めているうちに、だんだんと甘辛のバランスが変わってきました。

辛みの方が徐々に強くなってきているように感じます。

当然カレーの味が途中で変調するわけはありませんから、この変化は私自身の変化でしょう。

つまり、何度も甘辛による二重の極みを食らい続けることによって私の味覚が疲弊し、よりインパクトの強い辛みの方だけが強く感じられるようになってしまったということなのでしょう。

前半のバランスが最高だっただけに、甘みが弱まってしまった今の味は少し物足りなさを感じてしまいます。

 

が、しかし。

 

そこで突入したのが『生卵ゾーン』です。

食べ進めること約1分半ほどで到達した折り返し地点、カツの山の山頂に鎮座する『お黄身様』にスプーンがかかりました。

ぷるんとした弾力でスプーンの攻撃から逃れようとするお黄身様に容赦無く白銀の匙をブッ刺し、黄金色のとろみ液をぶちまけます。

確か大阪の人は「黄身で辛さを中和するんや」とか言ってたような気がします。

 

マジかっ!

 

今までカレーに生卵を掛け算するなんて行為に及んだことが無かった私は驚愕しました。

本当にマイルドになっている・・・。

あれだけ激しかった辛みに、まったく攻撃力を感じません。

まるでハート様になった気分です。

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しかも辛みが通じないどころか、弱弱しくなっていた甘みが復活したではありませんか!

さらに言えば、前半の甘辛バランスに戻っただけでなく、それを超越した味に昇華されているのです。

『甘み』『辛み』『黄身』の三種の神器が相互に干渉し合い混ざり合い調和し合うことによって口腔内に桃源郷が発生しているのです。

恐るべし生卵パワー。

 

という感じで怒涛の勢いで完食した私ですが、本当に美味しかったです。

まだ甘辛カレーを食べたことがない方は、もし大阪にお出掛けする際に是非ともご賞味ください。

生卵のトッピングはお忘れなく。