『かなり』

ハロウィンとクリスマスの移行期

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中学生、それは己を自覚する時期

どうも、坂津です。

昨日の記事の続きです。

二次元オタクでありながら不良グループにも所属しているという異例の中学時代。

そんな状況に『私は宇宙の異分子なのでは?』なんてトンデモ思考に陥って勝手に凹む中2病を患っておりました。

しかしそのブルーな日々は、とある不良女子によって終焉を迎えたのです。

 

さて、校内制圧派の不良グループ内で戯れとして行われていた遊びがありました。

それはスカートめくり。

不良男子が不良女子のスカートをめくり、女子は怒ったフリをして男子を追いかける。

男子はキャッキャと逃げ回る。

実に青臭いアホらしい児戯です。

私は特に興味も持てず一歩引いた感じで眺めておりました。

だって私の専攻は二次元ですから。

Z軸たかさを有する三次元女子は苦手中の苦手なのでした。

 

ある日、授業をサボって屋上でタバコを吸っている奴らの横で、私はアニメディアを熟読していました。

そこに件の女子が、やってきました。

 

私「あぁヌクヌク可愛いよ好きだ結婚したい」

女「坂津マジでキショイんだけど死んでくれ」

私「可愛い女子キャラに可愛いと言えないポイズン」

女「お前ホントにアニメにしか興味無いの?」

私「いや、興味はめちゃあるよ。苦手なだけ」

女「じゃスカートめくりとか本当はしたい?」

私「パンツを見て何が楽しいのか理解し難い」

女「他の男子は興味津津なのに?それ本気?」

私「体育のときのブルマと違いが分からんし」

女「じゃあホレ。ホレ。これでも興味無し?」

 

座っている私の目の前に立った不良女子。

その位置でスカートを摘み上げると、ちょうど視線の高さに水色のパンツが見えました。

周囲の不良男子たちが「マジでやった!」とか「やっぱな」とか言っているのが聞こえます。

 

私「裸ならまだしも、ソレは単なる布だから」

女「フザけんなお前マジでブッ殺すゾてめぇ」

男「ストップストップ。俺らの勝ちだかんな」

女「坂津てめぇ覚えてろマジで許さんからな」

 

どうやら『坂津がパンツに興味を持つか』という賭けが行われていたようで、構図的に『男子vs女子』になっていたようです。

 

普段はオタクと言っても所詮は思春期の男子、目の前でスカートをめくれば食い付くに決まっているとタカを括った女子。

対して、私の徹底した二次元贔屓と三次元苦手意識の強度を信じて疑わなかった男子たち。

 

結果的に男子全員にジュースを奢るハメになった女子。

その怒りの矛先が私に向くのはちょっと理不尽かとも思いましたが、しかし私にはどうしようもありません。

 

女「興味を持てよ!興めよ!パンツだぞ!?」

私「逆に問うが単なる布になぜ興味を持つ?」

女「だってみんなそうだろ?お前も男だろ?」

私「価値観は人それぞれだ。私は非パンツ派」

女「じゃあ何に興味があんの?アニメ以外!」

私「お前は何を吸って生きるの?空気以外で」

女「空気に謝れ!アニメと一緒にすんなよ!」

私「アニメに謝れ!空気同様の必需品だろ!」

 

こんなやりとりを見るに見兼ねたのかどうなのか、さっき女子を止めに入った男子が行動を起こしました。

 

男「坂津坂津、じゃあこーゆーのはどうだ?」

 

彼はそう言うと、私の前でわめいている女子の背中に一瞬だけ軽く触れました。

その直後、女子が「あっ」と短く声を上げ、前屈みにしゃがみました。

 

女「なっ何すんの!?信じらんない!馬鹿!」

 

私は何が起こったのかさっぱり理解できませんでしたが、このとき初めて目の前の不良女子を『可愛い』と思っている自分を自覚しました。

動揺して焦ってオロオロしている様、その姿に私はとても魅力を感じたのです。

 

男「へへっブラのホックを外してみました~」

私「え?そんなコトできんの?あの一瞬で?」

男「できる種類とできない種類があるけどな」

私「ふむ。詳細を聞こうか。できれば図解で」

男「アホか図解なんて出来るわけねーだろw」

 

会話をしながらも、女子の動きが気になります。

さっきまで1mmも関心を持てなかった対象に、今は興味津津で一挙手一投足を目で追ってしまいます。

どうにかブラウスの上からホックを止め直せないかゴソゴソして、でも上手くいかなくて、胸を抑えながら物陰に移動する。

ああ、恥じらう女子ってなんて可愛いんだろう。

 

私「我理解せりユァリーカ!貴様は恥じらい不足なり!」

 

解除された装備を再び装着し直して戻ってきた女子に、私は告げました。

私が見たいのはパンツではなく『パンツを見られたことを恥じらう表情かお仕草しぐさ』であると。

むしろパンツを見せなくても、ごく普通に普段通りにしていても、そこに『恥じらい』さえあればそれだけで萌え上がると。

 

女「は?ちょっと意味が分かんないんだけど」

私「だから恥ずかしがってれば良いんだって」

女「こんな感じ?(両手を頬に当て)きゃ☆」

私「ガッデム!」

女「なんでよ!」

 

意図さつくられた恥じらい、演じつくられた羞恥、作為さつくられた赤面に何の価値があろう。

私は自然なハの字眉毛が見たいんだッ!

そう力説する私に、不良女子は溜息をつきながら端的な解答をくれました。

 

女「つまり、坂津は変態ってことで良いの?」

私「それだ!そう!私は変態!ヒャッハー!」

 

こうして私は私という人間が何者であるのかを理解し、納得したのでした。

私は変態。

だから人と違ってても大丈夫。

だって変態だから。

うふふ。

 

『自分は人と違ってて良い存在である』という発見は意外なほど少年期の私を救ってくれました。

この開き直りが、この後の人生をハッピーにしてくれたのでした。

ありがとうブラのホックを外した不良男子。

ありがとうブラのホックを外された不良女子。