どうも、坂津です。
今週のお題「修学旅行の思い出」
小学校の修学旅行で定番の京都に行きました。
そのとき(正確には帰ったあと)私は、一生忘れられない体験をしました。
東大寺の大仏殿にも行った気がするので、恐らく奈良県にも訪問しているはずなのですが、特に覚えていないので割愛します。
あと京都でも、平等院とか二条城も行った気がするのですが、行ったということ以外は何も思い出せないので割愛します。
私が鮮明に覚えていること、それは清水寺でのことでした。
私はここ清水寺で、必ず成し遂げなければならないミッションを仰せつかっておりました。
それは『
運悪く、修学旅行のタイミングで『
坂津「もしもし、私だ。旅行までに治らなかったな」
友人「こればかりは仕方ない。ところで頼みがある」
坂津「土産は任せろ。他になにか望みはあるかい?」
坂津「それがどうした?写真でも撮ってこようか?」
友人「その滝の水には学業成就のご利益があるんだ」
坂津「ほう。つまり滝の水を持ち帰れということか」
友人「ザッツライト。実は中学受験があるんだよ俺」
坂津「オーケー任せとけ。バケツ一杯届けてやるよ」
こんなやりとりだったように記憶しています。
そして私は、『音羽の滝=学業成就のご利益』というインプットをし、それ以上の情報を集めることも無く当日を迎えました。
本当は旅のしおりとか、現地の看板とかに詳しく書いてあったんです。
音羽の滝には学業成就の他に『恋愛成就』と『延命長寿』の水があることを。
でも私は『そこにある水を汲む』ことだけしか考えていませんでした。
そして、目の前の三本の滝(?)を見て愕然とするのです。
ご存知の方はご存知かと思いますが、音羽の滝とはこーゆー場所です。
通路からちょっと離れたとこに細い水の糸がチョロチョロと落ちていて、これが滝と呼ばれております。
そして3本の水にはそれぞれ『学業成就』『恋愛成就』『延命長寿』のご利益があるのだそうです。
人々はこのうちのどれかひとつを選択し、長い柄杓で水を受け、飲むのです。
さて、事前の何の情報も得ないまま呆けて現地で直面した3本の水。
まずこの三択という逆境も去ることながら、私はもっと水を汲みやすい環境だと思っていたのです。
持参した水持ち帰り用の水筒を満たすためには、容量の小さな柄杓では何度も掬わねばなりません。
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しかし、ここ音羽の滝はスーパー観光名所であり、私の後ろには無限とも思えるほどの人、人、人が長蛇の列を作っているのでした。
まさかそんな状況で時間をかけて水を汲むほど、私は空気が読めない子供ではありませんでした。
何とか短時間で水筒を満たすためには・・・。
考えろ、考えるんだ私!
もうあと2~3人で自分の順番が回ってくる・・・。
どうする!?
そうして、私が辿り着いた答えがコレでした。
柄杓を斜めにした状態で満水になっても水を受け続けると、柄を伝って水が手元に流れてくるのです。
そうして手元に水筒を構えておけば最短時間で大量の水をゲットできるのです。
私かしこい。
残る問題はご利益の三択のみ。
私は腹を決め「ええい、ままよ」と中央の水を選びました。
そして上図の手法でまんまと大量の水をせしめ、そそくさとその場を後にしたのでした。
さて、そんなこんなで修学旅行を終えた私は、帰ってすぐ友人に御神水を供えに行きました。
坂津「と、言うわけでな、いやぁ苦労したよ」
友人「おい・・・真ん中の水って言ったか?」
坂津「ああ。ま、どうせ水源は同じだろうし」
友人「やってくれたな、それは恋愛成就のだ」
坂津「だからモトは同じ水だろごめんなさい」
しかし友人は私が犯した痛恨のミスに大した立腹もせず「まぁ、ありがと」と言って受け取ってくれました。
で、何が忘れられない体験かって言うとですね。
その友人は見事に受験に成功し、ちょっとレベルの高い進学校の中学校へ行きました。
んで高校生になって再会したとき、彼はちょっと恥ずかしそうに言ったのです。
友人「音羽の滝の水、ありがとうな。お陰で助かったよ」
坂津「いやいや、だってあれ恋愛成就のだったんだろ?」
友人「・・・ま、結果的にそれで良かったってことだわ」
坂津「全然話が見えないんだけど、つまりどーゆーこと」
友人「海老原さんていただろ?C組の女子。髪の長い子」
坂津「うん。分かるよ。お前と同じソフトテニス部のな」
友人「俺、海老原さんを追っかけての受験だったんだわ」
坂津「え・・・つまり、恋愛成就ってこと?爆発しろっ」
友人「あのとき学業成就だけだったら今は無いかもなぁ」
結果的に彼は学業と恋愛の両方を獲得せしめたわけです。
もちろん、それはすべて彼自身の努力によるものなのですが、やはり私としては『私があのとき真ん中の水を持って帰ったから』という気持ちも、ちょっぴりあるのです。
それにしても小学生が好きな子を追いかけて受験だなんて。
それを許す親もすげぇな。