『かなり』

干支に入れてよ猫

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出る杭を打つ責任

どうも、坂津です。

『出る杭は打たれる』って言葉がありますよね。

で、それに対して『出過ぎたら逆に打たれない』とか言われたりしますよね。

 

私はいつも思うのです。

 

『自分の管轄外の杭をよく打てるな』と。

 

普通に考えたら、他よりも出てる杭を打つことができるのは、その杭の持ち主だけです。

通りすがりに「おっ、あの杭ちょっと出てんじゃん。打っとこう」なんてのは非常識にも程があります。

 

そもそも、杭を打つという行為は『監督責任を果たす』つもりでせねばなりません。

 

地中に深く刺さり抜けず倒れず、というのが杭の在るべき姿です。

しかし『出ている状態』つまり『地上に出ている部分が長い』のであれば、当然のことながら『地中部分が短い』ということになります。

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地中部分が短いということはイコール、抜けやすく倒れやすい状態と言えますよね。

大地に根を張り力強くそそり立つことが本分であるはずなのに、倒れてしまっては杭の名折れになりましょう。

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だからこそ杭の監督責任者は『抜けないよう倒れないよう、しっかり立っていられるために杭を打つ』ことをしなければなりません。

 

しかしここに思考の落とし穴があるのです。

 

杭の監督責任者は、当然のことながら杭の全長、つまり地中部分のことも把握しています。

だから打てるし、打っても良いのです。

でも見ず知らずの第三者は、地中部分のことなんて見ていませんよね?

土から出ている部分だけを見て他の杭と比較して『出てる』『出てない』を安易に判断しているのです。

出ている部分が他の杭よりも高いからと言って、必ずしも地中部分が短いとは限らないのに。

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それに、杭の材質だってそれぞれです。

頑丈なものもあれば、非常に壊れやすいものだってあります。

まさかガラス製の杭を金属ハンマーでブチ叩くことはしないでしょう?

各々に合ったハンマーと叩き方があるのです。

 

土中の状態も、杭の材質も何も考えず、手持ちの金鎚で渾身の殴打を繰り返すのは、野蛮人のすることだと思いませんか?