どうも、坂津です。
タイトルで言いたいことを全部言ってしまいました。
『
内容に触れるとネタバレになってしまうので、簡潔に感想を述べるとこんな感じです。
■良かった点
・ファンタジーど真ん中の世界観
国、一族、能力などなど、正統派ファンタジー好きにはたまらない設定。
全てを語り尽くさず『作中では語られていない詳細設定が盛りだくさんなんだろうな』と読者が妄想する余地を残した表現が散りばめられている。
・主人公が魅力的
タイトルになっている主人公のレインと、ヒロインのニコラがとにかくカッコイイ。
暗い過去の影響で
・喜怒哀楽のバランスが良い
楽しいだけ、悲しいだけなど、読者の感情を一色に染めるタイプの作品ではなく、笑いも悲しみも感動も、色々な思いをキャラクターと一緒に感じることができる。
特にシリアスシーンとコメディシーンの
・みんな優しい
基本的に登場するキャラクターがみんな良い人。
人を気遣い、察し、優しく接することができるキャラクター達に心が洗われる。
それが敵役のキャラクターの悪徳さを際立たせる効果にもなっている。
■残念だった点
・もう少し説明(伏線)が欲しい
物語がトントン拍子に真っ直ぐ進みすぎる感がある。
ただこれはページ数の限られた読切なので仕方無い。
連載になれば確実に解消できることなので棚上げしておこう。
・感情移入する余裕が欲しい
ニコラがレインに固執する、村人がニコラを受け入れる、レインがニコラを認めるなどなどの展開に、もう少し『そうなることが必然』と思えるエピソードがあると読みやすい。
ただこれはページ数の限られた読切なので仕方無い。
連載になれば確実に解消できることなので棚上げしておこう。
・余韻に浸る隙が無い
ストーリーのテンポが速く次々とイベントが起こりフラグが立つので、読み進めるのに心が忙しい。
ただこれはページ数の限られた読切なので仕方無い。
連載になれば確実に解消できることなので棚上げしておこう。
■まとめ
読切作品はそれ単体として完成度が高いと『それだけで満足』してしまいます。
1話完結を集めるオムニバスならそれもアリですが、長いストーリーのある部分を切り取った作品であるならば『これより前はどうなんだろう』『この後はどうなるんだろう』と読者に思わせる必要があります。
その視点で言えばこの『明か刻のレイン』は『読切としても及第点だが連載になればもっと面白いハズ』という期待を煽る構成になっていると思います。
だから私はこの作品を連載で読みたい!
是非とも毎月の生きる糧になって欲しい!
なのでみんな協力してくれないかな?
今から本屋さんへ走ってガンガンを買ってアンケートハガキに『明か刻のレイン連載はやく』って書いて投函してくれないかな?