『かなり』

干支に入れてよ猫

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予想通りの拍子抜け

どうも、坂津です。

ヘッドハンティングの電話が掛かってきたあとの顛末です。

上記エントリの続きです。

 

 

♪~

 

さぁて お立会いお立会い。

 

その日の仕事を手早く済ませ

私が向かうはホテルのロビー

待ち合わせの場所 指定の時間

少しの緊張 高鳴る鼓動

そこに登場 営業マン

初見で相手を判断するのは

いささか性急すぎるだろうが

それにしたって予想外

どっから見たって野暮ったい

朴訥ぼくとつを絵に描いたような

第一印象 不器用そう

私が想像していた相手は

あの手この手のセールストーク

口八丁と手八丁 手練手管の営業術で

何が何でも相手を落とす

そんなガツガツ系のやつ

予想に反して草食系の

大人しそうな営業マン

そんなギャップの効果だろうか

緊張していた心も解けて

挨拶「どうも、坂津です」

 

そのあと場所を変えようと

移った先は喫茶店

お互いコーヒーだけ頼み

名刺を交わして席に着く

さっそく相手が取りだしたるは

ノートパソコン メモ帳 資料

パワーポイントファイルを開き

口火を切っての常套句

お忙しいなか時間を頂き

ありがとうとか何だとか

続いて始まる事態の説明

ヘッドハントのからくりを

資料をめくって解き明かす

しかしなんだか たどたどしい

モニタを見せつつ資料をめくる

手つきも口調も 不慣れそのもの

こちらもだんだん不安になって

思わず言葉を掛けたる始末

「ちょっと待ってよ お兄さん

単刀直入に聞くけど 今日の目的なんなのさ?」

 

なんだかんだと会話を交わし

ヘッドハントの仕組みを把握

「坂津が欲しい」と言う奴ぁ居らず

とどのつまりは転職斡旋

そうと分かれば長居は無用

さっさと切り上げ帰るが吉と

席を立つ前ふと見た名刺

そこに書かれた会社の住所

まさか今日ってこのためだけに?

新幹線でわざわざここに?

なんだかすまない気持ちになって

可愛そうにも思えてしまい

要らぬこととは分かっていながら

ついつい掛ける余計な言葉

「わざわざここまで出てきたからにゃ

手ぶらで帰っちゃ 甲斐も無かろう」

 

悪いが今の会社には

満足してるし恩もある

よほどのことが無い限り

辞めることなどあり得ぬことと

しっかり前置きしてからの

「せめて私の情報を

登録用に 持って帰りな」

聞かなきゃならん項目や

書かなきゃならんアンケート

あるなら全部さぁ出しな

端からまるっと答えてやるぁぁぁぁ

 

~♪

 

 

と、言うわけで。

結局ヘッドハンティングと言っても『どこかの誰かが私のことを引き抜きたいと思っている』ってことじゃないみたいですね。

万一そうだとしたら、どこの会社が私を指名しているのか知りたくてこの場に臨んだ私でしたが、予想通りというか、やっぱりそんなことはありませんでした。

まぁでも面白い体験ができたから良しとしましょう。