『かなり』

干支に入れてよ猫

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冬将軍とやら

どうも、坂津です。

仕事が深夜にまで及ぶと、なんだか変なテンションになるものです。

ほんの些細なことで大笑いしてしまったり、その爆笑の直後死んだように静まりかえったり。

とにかく、みんな疲れているのです。

 

坂津「うわぁ~明日の朝も寒いらしいよぉ~」

細山「えぇぇ朝布団から出るのしんどいです」

加納「この寒さ、誰得なんでしょうねホント」

坂津「まぁ寒い程あったか商材は売れるよね」

細山「この寒さはあったか商材屋の陰謀!?」

加納「さすがに気候の操作はできないでしょ」

坂津「いや、もしかしたらもしかするかもよ」

加納「一体誰が天候の操作なんてするんです」

細山「あ!分かった!聞いたことあります!」

坂津「さすが細山くん。そこに思い至ったか」

加納「えっ、お二人とも分かったんですか?」

細山「冬将軍ですよ!間違いありませんっ!」

坂津「その通りだ細山くん!奴の仕業だよ!」

加納「ちょっと本気にして損しました・・・」

坂津「あったか商材業者が賄賂を贈ってんだ」

細山「収賄した冬将軍が日本に寒波を送ると」

加納「なんちゅーファンタジーですかそれは」

坂津「しかし冬将軍ってどんな奴なのかね?」

細山「そりゃ将軍ですから偉いんでしょうね」

加納「あの、仕事片付けて早く帰りましょう」

坂津「やっぱ鎧兜とか身に付けてんのかね?」

細山「将軍ですからね!戦国時代みたいな!」

加納「ねぇ早く終わらせて帰りましょうよ~」

坂津「兜の鍬形が『寒』とかなんじゃない?」

細山「ああ!直江兼続の『愛』みたいなやつ」

加納「・・・雪の結晶の方がカッコイイです」

坂津「さっすが加納くん!それだ!採用だ!」

細山「本格的に冬将軍の様相を呈しましたね」

加納「いっそのこと軍配が雪だるまだったり」

坂津「なにその冬将軍!超可愛いんですけど」

細山「え?可愛いですか?武骨な印象ですが」

坂津「ん~、こんな感じになると思うけどな」

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加納「そうですね。僕もこんなイメージです」

細山「なんか、コレだとちょっと普通ですね」

坂津「そうかな。じゃあどうすれば良いかね」

加納「兜とか軍配とか、道具に頼らない方が」

坂津「なるほど。じゃあいっそ鎧も脱ごうか」

細山「寒さに強そうなんで裸でも良いですね」

坂津「いやいやいやさすがに裸は無ぇだろw」

加納「じゃあフンドシでも履かせてみては?」

細山「あぁ!分かりました!まわしですよ!」

坂津「えぇ?まわしって、こーゆーことか?」

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加納「普通に力士・・・将軍感が消えました」

細山「もうちょっと野性味が欲しいですよね」

坂津「ん~、野性味って言われてもな・・・」

加納「とりあえず体毛を生やしてみましょう」

細山「そうですね!あと立派な牙とか付けて」

坂津「君たち冬将軍を何だと思ってるのかね」

加納「きっと全身が白い体毛に覆われてます」

細山「そして雪山に響きわたる大きな雄叫び」

坂津「えっ・・・それってこんな感じだよね」

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加納「これじゃ完全に雪男じゃないですかっ」

細山「あぁ!イエティ!冬将軍はイエティ!」

坂津「結局のところ将軍感は消え去ったけど」

加納「まぁこんなもんですよ。さ、仕事仕事」

坂津「そうだな。冬将軍に定型などないのだ」

細山「みんなの心の中に居るんですね将軍は」

加納「あ・・・もう、悪ふざけをしてる間に」

坂津「うわ。まさかてっぺん超えちゃうとは」

細山「あぁぁ!外!窓の外を見てください!」

加納「あちゃぁ・・・外出るの益々嫌ですね」

坂津「まさか雪とは。将軍様を怒らせたかも」