『かなり』

干支に入れてよ猫

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サンタクロースは来ないだけ

どうも、坂津です。

気が付いたら街がクリスマス色に染まっていて驚きました。

クリスマス色って何だよって思われた方に分かりやすく言うと、なんか麻雀牌の九索キュウソウみたいなやつね。

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さて、クリスマスと言えばサンタさんです。

皆さんはサンタクロースの存在を信じていますか?

 

先日、こちらの記事を拝読し、子供時代のことを思い出しました。

watasinohitokoma.hateblo.jp

もっち(id:mocchi_blog)さんはとても純粋にサンタさんを信じていたようです。

 

私はと言えば、確か幼稚園の年長さんあたりで、こんなことがありました。

 

母「佳奈ちゃん、ちょっといらっしゃい」

私「やだ」

母「おいで(にっこり)」

私「は、はい・・・」

母「今日は大事なお話があります」

私「なーに?」

母「もうすぐクリスマスがあります」

私「ある!トナカイやる!」

母「お遊戯会ね。そうだね」

私「トナカイは超強い!なぎ倒す!」

母「うん。落ち着いて?(にっこり)」

私「はい・・・」

母「それでね、クリスマスにはサンタさんが来るって、聞いた?」

私「聞いた!おもちゃが貰える!」

母「そこまで聞いているのならば話は早い。さぁ佳奈ちゃんお勉強の時間よ!」

私「えぇ~・・・」

母「クリスマスにはサンタさんがプレゼントをくれます」

私「やったー」

母「でもそれは、みんなにではありません」

私「えっ」

母「というか、サンタさんは日本には居ません」

私「えっ」

母「なので佳奈ちゃんには、サンタの代わりに母ちゃんがプレゼントをあげます」

私「えっ」

母「それが母ちゃんの使命なのです」

私「・・・サンタさんは、どっかに居るけど、ウチには来ない・・・代わりに母ちゃんがプレゼントをくれる・・・」

母「そう!えらいわ佳奈ちゃん!その通りよ!」

私「みんなのとこにも、来ない・・・」

母「そう!・・・でもね・・・」

私「ん?」

母「これは佳奈ちゃんと母ちゃんだけの秘密ね」

私「えっ」

母「幼稚園のみんなにも、此花こかちゃん(私の妹)にも、ナイショね」

私「なんで?」

母「佳奈ちゃん、ここに急にモンガー(サンバルカンの敵)が来たらどうする?」

私「やっつける!」

母「そうだね。でも本当はそれ、バルシャーク(サンバルカンのメンバー)のお仕事だよね?」

私「あ、そっか」

母「本当はバルシャークがしなきゃいけないこと、佳奈ちゃんがやっちゃったら、バルシャークは悲しいよね?」

私「ごめんねバルシャークゥゥゥ!!」

母「だからね、佳奈ちゃんがモンガーをやつけたことは秘密にしとくの」

私「そっか!」

母「それと同じでね、プレゼントをあげるのはサンタさんのお仕事なの」

私「はっ」

母「だから、サンタさんのために秘密にしといてあげようね」

私「わかった!」 

 

 

つまり私は、クリスマスにプレゼントをくれるのはサンタではなく親であることは知らされつつ、しかしサンタの存在を否定はされなかったのです。

やがて小学校に行くようになり、友人たちの間でサンタクロース非存在説がまことしやかに語られるようになっても、自然とその会話を受け入れられました。

「サンタが来ない日本じゃ、居ないって思われても仕方ないよね」と。

 

そしてある日、そのことでとても悲しんでいる友人がいました。

周囲からサンタは居ないと言われ、それでも信じたかった彼は、寝たフリ作戦でプレゼントを置きに来るサンタを確認しようとし、親と遭遇してしまったそうです。

 

友「サンタが居ないなんて・・・」

私「残念だったねぇ。でもプレゼントは貰えたんでしょ?」

友「母さんが買ってくれてたんだ・・・」

私「じゃあ良いじゃん」

友「良くないよ!だってサンタがくれたんだと思ってたのに!」

私「別にダイナレッド(ダイナマンのメンバー)はダイナレッドでしょ?」

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友「違うよ!サンタがくれたんじゃなきゃ嫌だ!うわーん!」

私「ねぇ、いいこと教えてあげようか?」

友「なに?」

私「これ絶対に秘密な?」

友「うんうん」

私「PTAってあるだろ?」

友「母さんも行ってるよ」

私「たっくんちのお母さんも、みぃちゃんちのお母さんも、みんな行ってるだろ?」

友「うん」

私「そこにね、サンタからお願いが来るんだってさ」

友「えっ」

私「『今年も行けなくてごめんなさい。代わりにプレゼントをお願いします』って」

友「マジでか!」

私「だってよく考えてよ。子供はこんなにいっぱい居るんだよ?サンタだけじゃ絶対に無理だって」

友「ホンマや」

私「だから、日本の親にはサンタの代わりにプレゼントをあげる責任があるんだって」

友「そうだったのか・・・じゃあ仕方ないね」

私「でもこれ秘密な」

友「なんで?」

私「サンタにとってはバレたくないんだよ。自分の仕事を人にお願いしてるの」

友「そっか!」

 

こうして私は道連れを一人、また一人と増やし、サンタは来ないだけで居るという信仰を広めたのです。

昭和のガキはちょろいですね。

なにせ今のように情報が氾濫していないので、誰かがソレっぽく言うだけで、まるでそれが真実かのように広まっていくのです。

『サンタ 存在』とかで検索しようも無いし。

 

さて、皆さんはサンタクロースの存在を信じていますか?

私はもちろん、信じています。