『かなり』

干支に入れてよ猫

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美味しそうなお肉

どうも、坂津です。

今週のお題「得意料理」

 

 

激安のお肉を買ってきます。

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そして憎いあんちくしょうの顔を思い浮かべながらフォークでメッタ刺しにします。

発泡トレイの上でそれをやるとトレイの破片がお肉にめり込んじゃう危険性があるので注意してね。

 

 

パイナップル100%のジュースに漬け込みます。

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ラップして冷蔵庫で15分くらい寝かせます。

さっきメッタ刺しにしたからね。

ちょっと優しくしときます。

 

 

ジュースごとお肉をフライパンに流し込みます。

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んでニンニクを良い感じの量で投入します。

今回はチューブから25mmくらいかな。

 

 

お好みで醤油を足します。

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たぶん大さじ1くらいだと思います。

思うだけです。

 

 

ぐつぐつします。

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煮立ってきたら、ちょっと味見をしてみます。

 

 

後悔します。

喰えたモンじゃありません。

マズイにも程があります。

めちゃめちゃ濃い甘酸っぱいソースにお肉の生臭さとニンニクの風味。

何だコレ誰が考えたレシピだ私ですごめんなさい。

 

 

味を調整します。

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とにかく甘いのは頂けないので、ここに辛さをプラスします。

手近にあった辛そうなものは、このケイジャンスパイスでした。

すんごい甘かったので、すんごい大量にスパイスを投入します。

 

 

汁気が無くなるまで火に掛け焼き色が付くまで焼きます。

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どうですか。

見た目は最高に美味しそうでしょ。

見た目だけは。

 

 

後悔します。

なぜ途中でもう一度味見をしなかったのか、激しく後悔します。

甘みはそのままで不自然にスパイスの刺激だけがプラスされたゴミを見詰めて途方に暮れます。

 

 

妻に土下座します。

帰宅した妻が異臭を嗅ぎつけてキッチンに駆け込み、私の姿を認めるや否や、殺肉罪で現行犯逮捕されます。

 

妻「君には黙秘権がある。しかしどうしてこうなった?素直に自白すれば減刑を考慮してやらんこともない」

私「かくかくしかじか・・・」

妻「有罪。懲役20分」

私「猛省いたします」

 

 

妻のアレンジが入ります。

私は懲役の実刑を受けていたので詳細は分からないのですが、反省室での服役を終えてリビングに出所すると、なんとも良い匂いが漂っておりました。

 

妻「ずいぶんと手強い相手だった・・・」

私「ま、まさか、奴を調伏したのか!?」

妻「ああ、奥の手を使ってな」

私「この香り・・・まさか奥の手とは・・・ッ」

妻「その通り。『カレー』だ」

私「なんという・・・カレーの偉大さを痛感したぜ」

妻「最終的にどんな料理でもカレー粉を入れればどうにかなるモンさ」

私「勉強になりましたっ!して、このメニューの名前は・・・?」

妻「死肉と成り果てたゴミですらそこそこ食べられる料理にまで蘇生できたということで、これをザオラルと名付けよう」

私「ん?ザオリクじゃないの?」

妻「勘違いしてもらっては困る。カレー粉は万能的だが万能ではない」

私「な・・・なるほど・・・料理って奥が深いぜ・・・」

 

頭の中で味の想像ができない人は、勝手な創作料理をしない方が良いよ!