『かなり』

干支に入れてよ猫

【スポンサーリンク】

夏の終わり 秋の始まり

どうも、坂津です。

今週のお題はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」

※昆虫の写真がありますので苦手な方はご注意を。

 

少し早く起きると、外はもう肌寒いくらいの気温になっている。

朝焼けの空を見上げると、雲はもう秋の様相を呈していた。

 

「夏は、いつだったんだろう?」

 

確かに暑い日もあるにはあった。

でも、それは単純に『暑い日』であり、私が思う『夏』ではなかったように感じる。

梅雨が終わったことにも気がつかなかったような今年は、本当に夏が在ったのかと疑問に思う。

親は無くとも子は育つと言う言葉があるが、夏は無くとも秋は来るのだろうか?

 

頭の上の蜘蛛の巣を払うように、私は頭上で手をひらひらとさせた。

本当に蜘蛛の巣が在ったわけではない。

頭に浮かぶくだらないよしなしごとを払い退けたのだ。

 

ふと、道路横の用水路に視線を送る。

 

そいつは、静かにそこに居た。

 

f:id:sakatsu_kana:20170901194854j:plain

 

邂逅。

僥倖。

ヤゴの中からトンボが出てきたところだった。

 

私が夏だ秋だと些末なことに思いを巡らせている間に、こいつは新たな能力を手に入れたらしい。

水中を這いずるヤゴから、中空を舞い飛ぶトンボへ。

 

以前『成長とは新たな能力を得ることである』というような趣旨の記事を書いた。

 

トンボはサナギ形態を経ないので不完全変態ということになるか。

蝶はサナギになるので完全変態というらしい。

変態という言葉が使用される場面の頻度が、もっぱら「変質者」という意味合いに偏っているために違和感は覚えてしまうが。

 

さて、そればかりではない。

どうやってその中に収まっていたのかと驚くほど、こいつは大きくなっていた。

f:id:sakatsu_kana:20170901195436j:plain

脱いだ服の方が明らかに小さい。

 

こいつは、例えばもう一度その服を着ようと思ったら着られるのだろうか?

ついさっきまで着ていたのだから、やっぱり着られるんだろうな。

その小さな服は、きっとすごく伸縮性に優れているんだろう。

 

私はこの現象を知っている。

 

女性のパンティだ。

 

あれは想像以上にくしゅっと小さくなる。

 

私は一体何の話をしているんだ。

f:id:sakatsu_kana:20170901200633j:plain

ちなみにこの画像はシュシュという、頭髪を結うための小道具。

ここに本物のパンティを載せたら完全変態だろう。

今回は不完全変態ということにしておこう。