『かなり』

干支に入れてよ猫

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難しい決断を迫る

どうも、坂津です。

 

お姫「セクハラですッ!!」

本間「どしたどした?ん~?何があったんだいお姫」

 

社内連絡用の携帯電話(主に外出中の営業マンが社内に居る事務員に連絡を取るために使用する電話)に向かってお姫ちゃんが叫びました。

頼りになる先輩、本間さんが直ちに事情聴取です。

 

お姫「営業さんからの電話で・・・」

本間「何か言われたの?」

お姫「はずかしめの処理をしろって・・・」

本間「はずかしめっ!?」

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なんだろう、すごく『勘違い』な気がする。

 

本間「ちょっとよく分からないなぁ・・・その前後は?」

お姫「A社さんに請求書を発行するように言われました」

本間「ふむふむ。それで?」

お姫「現時点までの売掛を計上すればいいですかって聞きました」

本間「ははーん。それではずかしめって言われたと」

お姫「そうなんです・・・」

 

あ、やっぱり。

 

本間「お姫、よくお聞き。それは『はずかしめ』じゃなくて『二十日締めはつかじめ』よ」

お姫「ハッ!!」

本間「すぐ営業さんに電話しなされ」

お姫「はい!」

本間「そして謝りなされ」

お姫「はい!」

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さすが本間さん。

もうお姫ちゃんを手懐けているようです。

 

 

坂津「本間さん、お姫ちゃんはどう?」

本間「ちょっと思い込みが激しいトコありますけど、まぁ良好です」

坂津「そっかそっか。で、ちょっと時間ある?」

本間「はい?構いませんケド」

 

私は本間さんをミーティングルームに呼び出しました。

 

本間「セクハラですか?」

坂津「お望みですか?」

本間「滅相も無い」

坂津「気が合うね」

本間「で、何ですか?」

坂津「我々の移転の件だけどね」

本間「そのことでしたら、もう落ち着きましたので大丈夫ですよ」

詳細は上記の記事ですが、簡単に説明するとこんな感じです。

・私の部署が仕事場を物理的に移転する。

・私の部署に本間さんの彼氏(加納くん)がいる。

・本間さんは違う部署。

3行でいけた。

 

坂津「落ち着いたとこで掘り返して悪いんだけど、本間さんがもしどうしてもと言うのなら、配属をウチにしても構わないと思ってるんだ。社内的な根回しも一応は終わってる。遊撃課の移転と同時に異動ということも可能な状況なワケ。ただし、ウチの課はこれから独立採算ってことになるから、仕事的にはすごく厳しいものになる。もし本間さんが異動ってことになれば、その分も稼がなきゃならない。正直なトコロ、毎日残業も当たり前になるだろうし、もしかしたら休日出勤なんかも普通にあるかも。今のまま本社に居た方が仕事的には絶対に楽だし、例えば急用で休んだりしても本間さんの仕事を代わりにやってくれる人が居る。でもウチに来るなら、悪いけど誰も代わりはできない」

 

本間さんは驚いたような表情から、だんだんと考え込み、黙ってしまいました。

こんな真面目な顔は初めて見たかもしれません。

 

本間「ちょっと、考えさせてください」

坂津「もちろん。ただあまり余裕も無いんだ。明後日には答えが欲しい」

本間「分かりました」

 

坂津「加納くん、ちょっと時間ちょーだい」

加納「はい」

坂津「例の話、本間さんに振ってみたよ」

加納「そうですか。来るって言いましたか?」

坂津「考える時間をくれって」

加納「あれ?即答しなかったんですか?」

坂津「うん。まぁきっと加納くんに相談しようと思ってるんじゃないかな」

加納「そうですか。ありがとうございます」

坂津「私はどちらでも構わないから。二人で決めてね」

加納「はい」

 

さてさて。

どんな回答が返ってくるか。