『かなり』

干支に入れてよ猫

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ドラマ『ポイする少女』 第2話 レビュー

あけましておめでとうございます、坂津です。

毎週金曜日が待ち遠しい今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

遅くなりましたが今週放送分のレビューを書きたいと思います。

※画像はイメージです。

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『ポイする少女』

■放送日 毎週金曜日

■放送局 TVS

■時間帯 22:00~

■キャスト

・大村清美(おおむら きよみ)

・牧田潔治(まきた きよはる)

・大村頓男(おおむら とみお)

・大村整子(おおむら ととこ)

・牧田大悟(まきた だいご)

・本多睦実(ほんだ むつみ)

・田沼麗香(たぬま れいか)

以下、割と詳細なストーリーでかなりのネタバレを含みます。

ネタバレが嫌な方は読まないでくださいですが、ここで読まないと他のどこでも知ることはできません。

 

 

◇第2話 あらすじ

 

清美は絶句する。

潔治の部屋には、あらかじめ大村家が用意していたベッドしか無かった。

 

「テ、テレビは?」

「観ない」

「嘘!?全然観ないの?」

「必要ならスマホで足りる」

 

自分の部屋をカオスと呼ばれムッとしていた清美は、潔治の部屋がどんな風になっているのか確かめに来たのだった。

 

 

潔治が来てから2週間が経過していた。

 

潔治のミニマリズムは非常にゆっくりと、だが確実に大村家に侵食していた。

これは使っていないようだから片付けよう、ここに物が入らないから中の物を整理しよう、そんな少しずつの提案に整子も大喜びだった。

 

「潔治君のお陰でウチがどんどん片付くわ!ありがとう!」

「いえ、お世話になっていますので。少しでもお役に立てれば」

「大悟のやつ、良い息子を持ったな」

「そんな、滅相もありません」

 

両親の前で分厚い猫を被っている潔治に、清美はジットリした視線を送る。

 

「潔治君の片付け術、誰かさんにも見習って欲しいものだわ」

「な・・・!私の部屋はちゃんと片付いてるし!」

 

整子の言葉を受けて大声を上げる清美。

しかし、「誰かさん」に対してそんな受け答えすること自体、片付けられていない自覚がある証拠だと頓男に言われ黙り込む。

 

 

そして冒頭のやりとり。

2週間も経った今なら潔治の部屋もさすがに物が増えているだろうと踏んでの突入だった。

 

「令状も無しに踏み込んで、結局冤罪ってワケだ」

「わ、悪かったわね!」

「まさか今のが謝罪、じゃないよな?」

「・・・うぐ」

 

無言のまま刺すような視線を送る潔治に、清美はバツが悪そうに目を逸らすことしかできなかった。

なぜ物が少ない方が有利で、ちょっと部屋に物が多いだけの自分が不利にならねばならないのか、釈然としなかった。

 

「なによ!味気ない部屋!ふんっ」

「おいおい、謝らない気か?」

「謝るわよ。何て言えば気が済むっての?」

「いや、謝罪は要らない」

「はぁッ!?」

 

謝れと言っているのかと思えば、謝罪は要らないという潔治にイラつきを隠せない清美。

おちょくられているようにしか思えない。

噂通り変な奴。そして嫌な奴。

 

「じゃあ、どうしろって言うの!?」

「お前の部屋、片付けさせてよ」

「!?」

 

場所は変わって学校。

昼休憩中の清美は、頬杖をついて中空を見詰めながら弁当箱の中身を箸で突いていた。

心ここにあらずを絵に描いたような図。

 

「清美、あんた何してんの?」

「・・・」

「清美?ねぇ、ちょっと」

「・・・」

「おーい!」

「はッ、麗ちゃん?」

 

清美に声を掛けてきたのは同級生の田沼麗香(たぬま れいか)だった。

中学校から一緒の麗香は何でも話せる親友で、本多先輩のことも応援してくれていた。

実際、潔治が大村家に居ることも、クラスでは麗香以外には話していなかった。

他の級友に知れ渡ると面倒なことになりそうな気がしたからだ。

 

「どしたの?」

「あー、うん。ちょっと」

「もしかして、牧田?」

「・・・そう」

 

あのあと、潔治の技巧的な売り言葉に、あっけなく買い言葉を返してしまった清美は、次の日曜日から部屋の片付けを始めることになったのだ。

もちろん潔治の指導の元。

 

「あんた、単純だからねぇ」

「麗ちゃんまで!」

 

どんなに嫌がっても絶対に訪れる日曜日。

清美は朝からどんよりしていた。

片付けが嫌なこと半分、寝不足半分といったところだ。

清美とて花の女子高生。

ある程度の片付けは先行しておいて見栄を張りたいし、同級生の異性に見られたくないもののひとつやふたつを隠すのも大変だった。

 

「さて、ではまず現場の視察だな」

「私がダメって言う場所は絶対開けちゃダメだからね!」

「もちろん」

 

潔治は部屋をさっと見回すと、こめかみに人差し指を当てながら目を閉じる。

「ふ~ん」「ほぉ」などと小さく呟きながら、たまに頷いたりするばかりで、一向に片付けを始めようとはしないのだった。

しびれを切らした清美が声を掛けようとするのと、いきなり目を開けた潔治が手を打つのは同時だった。

 

「よし。分かった」

「な、何が分かったのよ!」

「ここにあったぬいぐるみは、どこに?」

「えぇ!?」

 

 どうやら潔治は3週間も前に一度だけ、しかもチラッとだけ見た清美の部屋の様子を覚えているようだった。

昨日の夜に慌てて片付けた際、仕舞い込んだ物をことごとく言い当てられたのだ。

清美は驚きが先に立ち、潔治の質問にただただ正直に答えることしかできなかった。

 

「ふむ。だいたい分かった。今回はここまでだな」

「え?片付けは?」

「昨日の夜に自分でやったんだろ?」

「そ、そりゃ・・・まぁ・・・」

「俺はそれを確認できれば良い。本番は来週だな」

「どういうこと?」

「それは来週のお楽しみ」

 

全く腑に落ちない清美だったが、今日の片付けから解放された嬉しさが勝り、そのまま話を詰めずにやりとりを終えてしまった。

ベッドに身を投げ、そのまま眠ってしまう清美。

 

一方、潔治は何も無い自分の部屋で、にやりと口元を歪ませるのだった。

 

 

~感想~

 

ここまで進んだかー!

原作だと潔治がもっと大村家に対して支配力を持つのですが、その辺はちょっとソフトな演出になってますね。

あと田沼麗香はこのドラマのオリジナルみたいなので、今後どう関わってくるか楽しみです。

 

しかし大村家が無駄に広い!

頓男はどんだけ給料もらってんだって思っちゃいますね。

 

それから、最近の流行に乗っかろうとしてるのかどうなのか、潔治が無駄にSっ気たっぷりで清美に接するのがちょっと違和感ですね。

清美もなんだかんだで言いなりって感じ。

受け狙いでソレっぽい恋愛ドラマに寄せてるんだとしたら残念です。

正直、原作ファンからすれば潔治と清美に恋愛要素は求めてませんから。

 

ただあまりにも原作原作って言い過ぎるのもアレなんで、とりあえず予備知識は隅っこに置いといてドラマはドラマとして楽しもうと思います。

 

しかしエンディングの「ポイ少ダンス」は理解に苦しむ・・・。

 

 

 

念のため、全部ウソですからね?