『かなり』

干支に入れてよ猫

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坐して用を足さざるは無用の反骨と知れ

どうも、坂津です。

便座に腰を降ろし、ふと、4年前のことを思い出しました。

 

※この記事は一部の男性向けに書かれた内容です。下ネタ満載ですので、苦手な方は閲覧をご遠慮頂いた方が良い可能性がございます。

 

 

 

 

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いい加減、座り小便推進派に抵抗するの やめてくれないか

 

聞いて欲しい。君たちは洗脳されている。

 

「立ち小便こそ男の証」

「立ち小便は男らしさの象徴」

「座り小便など女子供のおままごと」

 

一体いつの時代を生きているのか。

 

君たちはあれか、腹を切ったりもするのか?

身の潔白を証明するために、自身の尊厳を守るために、責任を取るために、師に殉じるために、立派な男子であることの証として。

 

もしそうであるならば私は何も言わない。

 

立って用を足すが良い。

許そう。

 

しかし、そうでないなら話は別だ。

 

「なんとなく嫌」

「ちょっと抵抗がある」

 

そんなくだらない理由で未だに立ち小便をしているのなら即刻改めなさい。

 

 

しかし私とて鬼では無い。

 

何も君たちから全ての立ち小便を奪おうというわけでは無い。

 

「水洗の洋式・和式便器に対する立ち小便のみ」禁止するという寛大な措置だ。

 

公衆便所などにある男性用小便器では思う存分に立ったまま用を足すが良い。

 

 

 

まだ反発する輩が居るのか。

 

綺麗に拭くから構わないだと?

 

貴様の様な奴が居るからいつまで経っても世界は平和にならんのだ!

貴様がキレイに始末したと思っているのは氷山の一角に過ぎん!

 

水洗の洋式・和式便器に対する立ち小便の威力を侮るな!

貴様の放った水柱は便器内の溜水に激突し驚嘆するほど広い範囲にスプラッシュしている!

貴様の濁った眼では捉えきれぬほど微細な飛沫は、雑にトイレットペーパーを丸めてちょっと手の届く範囲を軽く拭いただけではカバーしきれぬほど勢力を拡大しているのだ!

 

そして己のコントロールを過信するな!

足や腕ですら意のままに操ることが困難であるにも関わらず、なぜ自分の体外へ放出される液体をコントロールできると考えるのか、理解不能である!

 

何も難しいことでは無い。

そっと便座に座るだけだ。

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こんな曲芸じみた技巧を求めてはいないのだ。

 

座り、またはしゃがみ、そして用を足す。

それだけだ。

何も恐れることは無い。

座り小便は君から何も奪わない。

 

さぁ諸君!

今日から、たった今から!

座り小便派へ転向するのだ!

 

これは依頼でも提案でも無い!命令だ!

 

 

 

私の中の立ち小便魂を消し去る為の演説は、私の脳内で夜通し続きました。

妻の為に結成された座り小便推進派は私の中の小さなこだわりを喰らい尽くし、やがて戦は終わりました。

言うまでもなく、彼ら推進派の勝利でした。

 

 

 

こんな思い出を、トイレの水と一緒に流して、私はお手洗いを出ました。

今では良い思い出です。

 

推進派の治世は安寧であり、レジスタンスのレの字もありません。

平和が訪れるとき、そこには必ず、強く唇を噛みしめている存在があります。

天下統一後の戦国大名廃刀令後の侍、大戦後の傭兵、そして立ち小便を卒業した男。