『かなり』

干支に入れてよ猫

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右と言われたら誰から見て右なのか確認を 翌日と言われたらいつから数えて翌日なのか確認を

どうも、坂津です。

今回は久々に桐谷さんと本間さんが登場します。

はじめましての方が多いと思いますが、特筆するようなヒトタチでは無いので、同じ会社の部下(女性)とだけ言っておきます。

 

最近大人しかった(大人しくして貰っていた)桐谷さんと本間さんが、私のちょっとしたミスによって牙を剥いてきました。

献上した(奪い取られた)お菓子の賞味期限が切れていたのです。

自分ちの冷蔵庫から期限切れの食品が出てきても、まぁ2~3日なら大丈夫と平気で食べちゃう人たちが、なぜか私が献上した(奪っていった)お菓子の期限が1日過ぎていただけで不機嫌になるのでしょう。

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桐谷「坂津さん、あんまりです!」

本間「そうですよ課長!ひどいです!」

坂津「そ、そりゃ悪かったと思ってるよ。だから代わりのを用意するってば」

桐谷「そういうことじゃありません。気遣いの問題です」

本間「私達が気付かずに食べちゃってたらどうするんですか!」

坂津「いや、だから悪かったってば・・・」

桐谷「・・・坂津さん、反省してませんね?」

 

桐谷さんは未だかつて無いジト目で一気にゼロ距離まで接近してきました。

ただでさえ三次元の女性が苦手だと言うのに、近接戦闘となればもう私には何もできません。

 

桐谷「今回のことの重要性が理解されていないようなので、ここでハッキリさせます」

本間「させます!」

坂津「あ、はい・・・」

桐谷「坂津さんは私達にお菓子を渡すことを軽視しています」

本間「しています!」

坂津「そりゃ重要視することも無いし・・・なぁ・・・」

桐谷「まずそこが問題です。私達は坂津さんの秘密を握っている重要人物のはずです」

本間「重要なんだぞ!」

桐谷「そんな私達を軽んずると言うことは、坂津さんの秘密が軽いということになっちゃいますよ?」

 

正論の様であり、しかしなぜか納得できない理論で私を責め立てる女子二人。

 

坂津「だから大変申し訳なかったと言ってるだろ?しかもたった一日じゃないか、切れてたの。君らが食べないなら私が食べるから返してよ」

桐谷「あ、言いましたね。本当に食べるんですね?」

坂津「別に一日過ぎてるくらいなんとも無いもんね」

本間「そうですか。それはそうと、そもそも課長、なんであれの賞味期限が一日過ぎてると思ったんですか?」

坂津「そりゃ賞味期限のシールが昨日になってたからだよ」

桐谷・本間「ふーん」

 

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坂津「ほら、昨日だろ?」

 

 

こうして私はお腹を下し、彼女らに献上するお菓子の期限を確認することを覚えた。

あと、賞味期限に「今日」「明日」とか書いてあってもダメだと教えられた。

 

そもそも「昨日」って書いた奴は誰なんだ・・・。