どうも、坂津です。
斉木楠雄のΨ難がアニメ化で、しかも中の人は斉木楠雄役を神谷浩史さん、燃堂力役を小野大輔さんというDear Girl~Stories~コンビ。
小野DがヒロCに「よう、相棒」とか、もう。もう。。。
ただ、キャラクターと声のイメージが合っているかと言われればそれは微妙です。
もちろん私の個人的な先行イメージと合わないってだけですが。
異論は認める。
どうせ放送を見たら「これはこれでアリ」になって、当初の理想なんて忘れてしまうはずだから。
昨日の夜、ベッドに入りさて寝るかという状況で何かを思いついたんです。
そのときには「かなり」良いひらめきだったハズなんです。
よし、明日のブログに書こうと思ってそのまま寝たのがいけなかった・・・。
手を伸ばせばすぐそこにスマホがあったというのに。
なぜメモを残さなかったのか。
未だにフリック入力がデキナイ私はスマホでの文字打ちが非常に嫌いで、LINEの未読も常に999+です。
そんなことはどうでも良い。
録音だってボイスレコーダーアプリでできたハズだ。
でも隣で寝ている嫁を起こしてしまうと悪い。
もちろん「悪い」というのは「申し訳ない」という意味では無く、嫁の機嫌が悪くなり、夫婦の仲が悪くなり、それが原因で私の体調も悪くなり、結果的に仕事の能率も悪くなるという連鎖を包括して「悪い」のです。
そんなこんなで今、本来ここに書かれるはずだった画期的なひらめきは私の脳の奥底にある厳重なシェルターに格納されたまま、偶然ドアが開くのを待っているのです。
でもこういうことって割とみなさんにもあるんじゃないですか?
で、次こそは忘れないようにメモを残しておこうと決心したこともありませんか?
私はあります。
一時期は枕元にノートとペンを常備していたこともあります。
ところが準備万端の時に限って何もひらめかない。
1週間経っても1ヵ月経っても、何も降りてこないんです。
表紙に「脳吐」(脳から出たものを吐き出すという意味)と書かれた新品のノートは、そのいつまでも白いページを維持したまま半年が経過しました。
そして、やっと訪れた初めてのとき!
(キタ!)
私は胸を躍らせ、少しだけ震える手も気にせず思いついたひらめきを書きました。
メモを残し終えた後の私はこの上ない幸福感と達成感、そして謎の万能感をその身に満たして眠りにつきました。
当時の私は社会人になりたての小僧でしたが、それはもう世界の真理を手にしたかのような気持ちだったのです。
驚くほど寝ました。
興奮して眠れないなんてことはありません。
泥のように寝ました。
そして朝起きると昼でした。
私は必死に言い訳を考えました。
当時働いていた会社の上司から、携帯に4件の着信が残っていました。
(電話に出られない状況、遅刻の連絡もできない状況、しかも「しょうがないね」と思われる状況・・・)
40秒で支度をした私は上司に電話。
「・・・もしもし、私です」
「電話がつながらないから心配したよ。無事なの?」
「あ、はい」
絶対に怒られると思っていた相手からまさかの優しい言葉。
このギャップに困惑しながら、私は素直に本当のことを言いました。
「・・・すみません、寝坊してしまいました」
「分かりました。焦らず気を付けて安全に来てね。遅刻だからといって慌てて通勤中に事故でもしたら、その方が取り返しがつかないよ」
なんという上司。
そして見事に重役出勤を果たした私はこっぴどく怒られることもなく、次に同じ過ちを繰り返さない為の対策を提出しただけで赦されました。
この衝撃的な体験により私は脳吐のことをきれいさっぱり忘れてしまいました。
しかも当時まだ実家暮らしだった私の部屋は母親によって片付けられ、なんやかんやの偶然やら必然やらが重なって、脳吐は埋もれていきました。
そして7年後、転勤による引っ越しというタイミングで、私の前に再び脳吐が現れたのです。
一瞬だけ考えた後、すべてを思い出しました。
なぜ今までこいつのことを忘れていたのか。
多少の驚きを含んだ懐かしさと高揚感に突き動かされるように私はページをめくりました。
そこには7年前の私のひらめきが書かれているのです。
馬⇒矢⇒人
将を射んと欲すればまず馬を射よ
SHOWをINと欲すればまず祝おうよ
連勝記録⇒ロン!
地球は丸いが恥丘はエロい
重力と無重力、秩序と無秩序、もともとそれが有るから無○○という概念が生まれる
ならば無駄は?駄って何だ?
私は静かに脳吐を閉じました。
そして『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』を思い出していました。
ルパンが苦労の末に手に入れたお宝は、当時のままの価値を保持してはいなかった。
それと同じ。
きっと7年前の私にとっては、このアイデアは神にも悪魔にもなれるほどの価値を有していたに違いないのです。
だから私は寝る前のひらめきをメモには残しません。
それが本当に価値のあるもので、必要なものであるならばきっと、必要なタイミングで思い出すはずだから。