どうも、坂津です。
広瀬康一君がエコーズで母親に貼りつけた「信じて」は見事だと思います。
母親が自分を信じてくれることを自分も信じているからこそできる判断。
素晴らしい。
誰かに何かを依頼するとき、依頼する側は「全ての条件を伝えた」と考えます。
依頼される側もその依頼を聞いているときには「全ての条件を確認した」と考えます。
しかし実際の作業中に「あれ、この場合はどうするんだ?」という状況が発生します。
これは日常的によくあることだと思います。
なので、なるべく途中での確認という余計な手間が発生しないよう、依頼する側もされる側も、最初のやり取りの中で情報の不足が無いかを相互に確認することが必要です。
しかし。
作業効率を良くするために重要なこの確認は、両者に対等な立場・力関係がある場合でしか行われません。
■パワーバランスが依頼する側に偏っている場合
まず依頼内容が雑。
依頼される側から確認しなくてはならない事項が多過ぎて、全てを網羅することが困難で、結局のところ作業途中で不明点が発覚し効率が悪くなる。
しかも不明点を確認すると「そのくらい自分で判断しろよ」「なんで最初に聞かないんだよ」などの暴君ぶりを発揮し、依頼される側のモチベーションまで奪う。
往々にして仕上がった依頼に対しての礼も、内容への評価も無いことが多い。
■パワーバランスが依頼される側に偏っている場合
まず素直に受けてくれない。
その辺は自分で判断しろよ、という部分までネチネチ聞いてくる。
そして、多忙ぶりをアピールしたいのだろうが無能ぶりを露呈してしまうほどのやたら長い納期を要求される。
で、なんで最初に確認しないんだよ、という部分を勝手に自分で判断してしまい、ロクなものが仕上がらない。
しかも「これで良いんだよ」とか意味と根拠が不明の自信を振りかざす。
社内の役職や社歴、年齢、企業同士の発注側と受注側など、さまざまな関係性の中でわれわれは生きています。
しかしその関係性はあくまでも「そういう面もある」という程度に考えるべきです。
特に、パワーバランスが自分側に偏っている場合。
「こっちは客だぞ」「俺は上司だぞ」などはもちろんのこと「どうせこっちは下請けだから」などという態度も良くありません。
全ての仕事は「対等」な状況下でこそ真の能力を発揮すると思います。
対等だからこそ会話が成立し、齟齬の無い解釈を導き、良い結果を生むのです。
対等、ああ良い響き。