『かなり』

干支に入れてよ猫

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もしかして40歳って

どうも、坂津です。

1週間も風邪をひき続けたのはこれまでの人生で最長記録です。

どんなに酷い症状でも、3日も経てばケロッと治っていたのに。

これが加齢というものか。

これが四十路の体なのか。

 

さて、特に鍛えているということもなくどちらかと言えば不摂生寄りの私でなくとも、人は加齢と共に衰えてしまうものです。

総合的な体力はもちろん、例えば視力とか筋力なんかもそうですね。

ただ、判断力とか語彙力とか、身体に拠らない能力についてはその限りではありません。

非身体能力は逆に、経験と共に充実していくのが一般的です。

雑な表現ですが、非身体能力は時間と共に向上し、逆に身体能力は下降していきます。

両者を線グラフで表せばきっと『×』が描かれることでしょう。

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若いうちは精神的に未熟でも、それをフォローするだけの体力があります。

歳を重ねたあとは体力的に衰えていますが、それを補うだけの知恵があります。

 

が、しかし。

 

ちょうどグラフが交わるポイント。

 

どんどん身体能力が下降してきて、でもまだ精神的に万全でない。

つまり肉体と精神が相互に補完し合うことができない最も脆い時期。

 

もしかしてそれが、40歳なのでは・・・?

上昇線で言えばまだまだ発展途上、下降線で言えば全盛期の半分まで下がったところ。

そんな最も中途半端なポイント、四十路。

 

だからもうしょうがないね。

無理に頑張るのはやめて、適当に生きよう。

うん、そうしよう。

世の40歳よ、同志諸君よ。

 

『一番あぶらの乗った働き盛りの時期だからバリバリ仕事しなきゃね』

 

みたいなことを言われても気にすることは無い!

のんべんだらりマイペースで行こうじゃないか!

なぁみんな!

うごめく乳児

どうも、坂津です。

生後1ヵ月と2週間の赤ちゃんって、移動するんですか?

衝撃的過ぎて本当に驚いているのですが。

 

先日、息子のおむつを交換しようとしていたときのことです。

うっかりおしりふきの替えを用意しないまま使い切ってしまいました。

ですが約1メートル後方の押し入れには大量のストックが在庫してあります。

私は息子に「すまないが少しだけ待っていてくれないか?なぁに、すぐに戻って来る。心配いらないさ」と語り掛けました。

息子の「あーうー」を了解の意と捉えた私は迅速に立ち上がりつつ回れ右をし、その螺旋を描く手を止めることなく押し入れの扉を開く運動に変換しながら全く無駄の無い動きでおしりふきの在庫を取り出します。

扉を開け、段ボール箱の蓋を開け、おしりふきを取り出し、蓋を閉め、扉を閉め、振り返る。

この一連の動作に要した時間はおよそ10秒。

 

「はーいお待た・・・せ・・・?」

 

新しいおしりふきを片手に、私は固まりました。

そして我が目を疑います。

息子が、さっきよりも20cmほど上に平行移動しているような気がするのです。

上というのはつまり息子の頭がある方向です。

いつも敷布団の辺からの距離で感覚的に座標を決めて寝かせているので、何となくですが明らかに位置がおかしいのが分かるのです。

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「ふっ、どうやら私は疲れているらしい・・・」

 

大袈裟な身振りで額に手を当てながら首を左右に振り、息子の首と背中に手を差し込んでリフトします。

そして約20cm下方、つまり足の方向へ移動してから降ろします。

そう、これがいつもの位置です。

やれやれ。

どうやら前回息子を布団に安置したとき、通常より上に置いてしまったようだ。

と、自分を納得させつつ新しいおしりふきを開封してBOXの中に補充し、また息子に視線を戻した私は驚愕します。

階段をのぼったつもりなのに降りていたときのポルナレフの気持ちです。

息子がまた、今度は10cmほど上方向に移動していたのです。

 

私は流れる汗を拳で拭いつつ、息子の動向を見守りました。

すると息子は、固唾を飲む私の視線を涼しい顔で受け流しつつ、縮めていた右足を「ふんぬっ」と伸ばしました。

敷布団を蹴るように力強く伸ばされた脚は息子の体を左上側へ少し押し上げます。

続いて今度は左脚を「ふんぬっ」と伸ばし、同様に体が右上側へ。

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匍匐前進の仰向け版のような感じでしょうか。

 

私は戦慄を覚えました。

天使のような満面の笑みを浮かべたままニョロニョロのように左右に状態を振りながら上方へ移動して行く息子。

なんなんだこの生き物は。

生後45日でこんなに動いてこんなに活動範囲が広がるなんて、聞いて無いぞ。

とにかくこれで『ゴキゲンだからとて数秒でも目を離せない』ということが確定してしまいました。

考えられる対策としては、頭のすぐ上に掛け布団で障壁を展開するか、足元をローションでヌルヌルにして敷布団との摩擦係数を下げるか・・・。

とにかく、息子が末恐ろしい成長を遂げていることだけは実感しました。

妻に報告したら「え、ちょっと前からそうだけど?」と言われました。

受け入れ幅が広すぎだろ妻。

 

乳児をナメてはいけない、という事実を実体験した私は、とにかく慎重に息子の成長を見守ろうと心に決めたのでした。

真夏のバレンタイン

どうも、坂津です。

スーパーやコンビニがバレンタインで埋め尽くされていますね。

毎年こんなに早かったでしたっけ?

なんだか季節の催しがどんどん前倒しになっているような気がします。

 

バレンタインと言えば私、その昔『ミスターバレンタイン』と呼ばれたことがあります。

 

さて、チョコエッグという玩具入りチョコレート菓子にドハマりしていたことがあります。

このチョコエッグは、薄いチョコが卵のように成型されており、それを割ると中から玩具入りのカプセルが出現するというものです。

んで中の玩具が『めっちゃクオリティの高いフィギュア』なんです。

そして私が特に集中してコレクションしたのが『ペット動物シリーズ1』です。

www.furuta.co.jp

シークレット1種を含む全36種をコンプリートすべく、当時コンビニでバイトをしていたのを利用してチョコエッグを大量発注し自分で買うという日々を繰り返していました。

最初のうちはしっかりチョコも食べていたのですが、徐々に購入量と可食量にギャップが生じ始め、最終的にはチョコが余るようになってきました。

とはいえチョコを捨てるというような選択だけはあり得ません。

その昔ビックリマンチョコで、シールだけが目的でウェハース部分を捨てる輩が問題視される時代がありましたが、私はそれを聞いて子供ながらにものすごく憤ったものです。

ただ現実問題として、自分では食べきることができない量のチョコレートをどのように処理するかという課題をクリアせねばなりません。

 

そこで私が考えたのが『一度溶かして再成型し配布する』というものでした。

元々割れた卵のカラ状態のチョコを友人に食べてもらうこともよくあったのですが、言ってみれば『残飯処理』みたいなものなので、申し訳ない気持ちもありました。

しかし再成型されたチョコならばある意味『手作りチョコ』という『完成品』です。

これなら相手に失礼でも無いし、特に親しいわけでもない知り合いにも配布することができます。

チョコ処理に希望が湧いてきました。

 

それからしばらく、私は隙あらば誰にでも「甘い物好き?チョコ要らない?」と声を掛けるようになっていました。

まさかそれが原因で『ミスターバレンタイン』なんて変なあだ名をつけられることになるなんて思ってもいませんでしたが。

確か季節はまだ普通に暑い頃で、汗をかきつつ半袖を着ていたと思います。

そんな時期に手作りチョコを配り歩く・・・今考えると意味不明すぎて怖いですね。

発泡スチロール製の蓋付き魚箱ぎょばこに保冷材とチョコを大量に入れて常備とか、今考えるとオカシイですね。

 

でもその甲斐あって1カケラのチョコをも無駄にすること無く、念願の全種コンプリートを果たすことができました。

今となっては良い思い出です。