『かなり』

干支に入れてよ猫

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ファルコンが来たよ

どうも、坂津です。

私には夢がありました。

あまり現実的では無い幻想のような夢。

子供のころに観た映画の影響なので仕方ないのですが。

 

仕事を終えた私が帰宅すると、妻が両手の人差し指をつんつんと突き合わせながら、伏し目がちにおずおずと出迎えてくれました。

完全に何かをしでかした時の態度です。

でもその仕草があまりにも可愛いので絶対に許します。

というかそもそも妻視点での『やらかした』は大抵の場合、私視点では『無問題』なのです。

 

妻「お、おかえりなさい…あのね…」

私「ただいま。さぁ、話してごらん」

妻「高い買い物をしてしまいました」

私「えっ!?まさか、馬とかっ!?」

妻「え、馬って買えるの?いくら?」

私「サラブレッドだと何千万とか?」

妻「そんな買い物はしておりません」

私「じゃ何だろう、ゾウガメかな?」

妻「違うけどゾウガメは何円なの?」

私「大きい成体だと百万円くらい?」

妻「そんな買い物はしておりません」

私「じゃあ何?カワウソ?コブラ?」

妻「まず生き物から離れてみようね」

私「まぁとにかくいくらだったの?」

妻「5万円くらいの買い物でした…」

 

ほらごらんなさい。

妻は私に無断で衝動買いしてしまったと悔いているようですが、馬でもゾウガメでも無いんなら別に私は怒りませんよ。

 

私「何も怖くないから見せてごらん」

妻「それではこちらをご覧ください」

 

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私「ファルコォォォーンッッ!!!」

妻「はっ?えっ?何?ふぁるこん?」

私「幼き頃からの夢が今目の前に!」

妻「何を言ってるのか分からねぇ…」

 

私が子供の頃に夢見たこと、それは『アトレイユになってファルコンに乗る』でした。

妻にとっては単なる『毛足の長いラグ』かもしれませんが、私にとってこの光景はもう、あの光景に脳内変換されてしかるべき画なのでした。

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これね、この画。

 

そしてもちろん、これも必要な儀式です。

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これね。

これがやりたくてやりたくて仕方なかったのです。

 

もはや気分はアトレイユ(39)です。

このシーンを思い浮かべ浸りながら左手を伸ばします。

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『ふぁふかぁ・・・』

 

私「ぅぅうおおおおおおぉぉぉッ!」

妻「うるせぇ!喜び過ぎだろ旦那!」

私「ラブやんありがとう!マジで!」

妻「ま、まぁ旦那が良いなら良いか」

私「今日からこいつはファルコンな」

妻「ええけど」

 

こうして妻が衝動買いしたムートンラグは、私によってファルコンと命名されました。

お風呂上がりにファルコンの上に寝そべって撫で撫でするのが日課になりそうです。

すっかり舐めていた

どうも、坂津です。

先日の記事で、私が出産と新生児の育児について舐め切った考えだったことが露見し、パパママ学級なる講習を受講することになった旨をお伝えしました。

そして恙無つつがなく受講してまいりました。

 

出産こわッ!!

 

なんということでしょう。

私の考えはマシュマロのように甘く軽いものだったのです。

助産師さんが語る色々な情報をインプットしていくのに比例して、私はどんどん青ざめていきました。

なんという偉大で過酷なイベントなのか、出産。

それに引き換え、夫側の出来ることの少なさよ。

講義の端々で『パパが優しく声を掛けるだけでママは安心できます』『パパが励ましてくれるとママは頑張れます』というような説明が入るのですが、つまりそれって『しゃべる以外は何もできない』ってことじゃないですか。

今のうちに喉を鍛えておきます。

 

 

育児しんどッ!!

 

なんということでしょう。

私の考えは綿菓子のように甘く軽いものだったのです。

保育士さんが語る色々な情報をインプットしていくのに比例して、私はどんどん青ざめていきました。

なんという重要でむごいイベントなのか、育児。

講義の中で教えてもらった、新生児を持つ家族の一般的な時間割を表にすると、こんな感じなんだって。

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まず、新生児の機嫌の悪さよ。

24時間中『ごきげん』なのはたったの2時間。

ひきかえ『ぐずぐず』は2.5倍の5時間。

驚きなのは『おっぱい』の多さ!9時間!

そして母親の睡眠時間が3時間・・・だと?

 

こんな生活が1ヵ月も続いたら身も心もボロボロになって当たり前です。

なんて大変なんだ育児。

それなのに『子育ては母親の仕事』みたいな風潮がまだ無くならないなんて、マジ意味分からん。

こーゆーことこそ学校でしっかり教えるべきなんじゃないかと思いますよね。

 

んで例えば自分の父親が育児に参加してない状態を目の当たりにした子供が、その状況を普通と思って育つことのないようにしたいですよね。

もちろん世の中には多種多様な業種業態の仕事がありますので、父親が育児に割ける時間の多い少ないはあると思います。

しかしそれが当たり前なのではないという認識は必要だと思います。

それに、そもそも家事や育児について『夫が手伝う』という表現すら、本来はオカシイんだと思った方が良いでしょう。

家庭というものは夫婦が二人三脚で運営していくものなので、その運営に必要な仕事は全て家族全体の責任です。

分業なんて、お互いがしっかり話し合って充分な相互理解が得られた上でなければ出来ないでしょう。

 

なんて偉そうに言う私も、今回のパパママ学級受講が無ければこんな風に思えなかったですもんね。

なので、産科が催すこの手の講義を受講する機会がある方は是非とも参加して頂きたいと思います。

地獄から天国

どうも、坂津です。

普段まったく運動をしていないにも関わらず、いきなりマラソン大会に出場しました。

まぁ、毎度のことですけどね。

今回参加したのは『6時間耐久リレーマラソン』という、ネーミングだけでごっそりライフを奪いそうなイベントです。

4~10名でチームを組み、1周が約1.3kmのコースをリレー方式でぐるぐる周回し、6時間の間に何周できたかで競い合うチーム対抗戦です。

なんやかんやあり、結果的に私はおよそ50分間隔で7周走りました。

つまり約9kmを走ったわけです。

1周を8~9分くらいかけてトロトロと走りましたので、競技6時間中で私が走っていたのは1時間程度。

毎年2月に10kmのマラソンを走るのとさほど変わらないのですが、そちらは一気に走って午前中で終わります。

今回のような形式だと、待機時間も含めて朝から夕方までずっと競技場に居るというのが非常に疲労を加速させます。

とは言え普段の運動無精は、こういうイベントで無理やりにでも動かない限りなかなか腰を上げません。

めっちゃ疲れましたが、参加して良かったと思います。

 

さて、実はイベント会場まで自転車で行っていた私。

朝現地に到着した時点ですでに汗だく&足腰ガクガクでした。

そしてその自転車移動は、もちろん帰宅時も同様です。

競技を終えて晴れやかな気持ちは、これから自転車で帰るという現実を思い出した途端に暗雲立ち込めることになるのです。

自宅から会場まで、朝は40分ほどかかりました。

しかしこれから帰宅する私は朝のコンディションからは程遠いポンコツです。

もっと長時間を要することは明白です。

まるで不審者のようにヒィヒィフゥフゥ言いながら、やっとの思いで帰りました。

 

汗でぐしょぐしょになった服を脱ぎ捨てて風呂場へ直行し、日焼けでヒリヒリと痛む肌にぬるめのシャワーを浴びます。

足腰はボロボロですが気持ちだけはさっぱりした私に、妻が言いました。

 

妻「今日はお疲れ様。運動後にはお肉だよ」

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なんということでしょう。

食卓にはがっつりステーキと赤ワインが用意されていました。

 

私「うおぉ!マジかぁぁぁ!ありがとぉ!」

妻「赤身のお肉を食べて筋肉を付けようね」

私「明日の朝の体組成計が楽しみだぁー!」

妻「そんなすぐ反映することはないでしょ」

 

一日の疲れが吹き飛ぶ(精神的に)という経験とワインに酔いしれ、早々に就寝した私。

翌朝、体組成計に乗った結果。

直近3日の筋肉量は52.4kgでしたが、なんと53.2kgになっていました。

なんだよやっぱ増えるんじゃん!

動いて食えば増えるんだよ筋肉!

というわけで、ちょっと運動に対するモチベーションが上がったのでした。