『かなり』

干支に入れてよ猫

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何が大事かを考えるんだ

どうも、坂津です。

洋画や海外ドラマを観ていて、登場人物が感情的に持論を展開し、なんだかんだあってアッサリと意見をひっくり返すことがあります。

よく見るのは「てめぇブッ殺してやる」的な怒りのあと「すまない、どうかしていた」と言って謝るようなシーン。

しかもそれを受け止める側も「良いんだ、疲れてたんだろ?」とか言って納得しちゃう。

今では海外の作品に触れる機会がたくさんあるのでそんなに違和感は無いかもしれませんが、もし実生活でこのような相手の態度の急激な変化に遭遇したら、ついていけない日本人も多いのではないでしょうか。

それは私たちに根付く『初志貫徹は尊い』という美意識が原因なように感じます。

しかしいつの間にか初志貫徹の意味はり代わり、表面的な行動を継続することが美徳とされるような価値感が蔓延しています。

 

ただ少しずつですが、その間違いが見直されているジャンルもありますよね。

 

例えば就職とか。

一昔前は、最初に就職した会社で定年まで勤め上げることが最上の美徳でした。

しかし今ではキャリアアップのため、むしろ転職して場数を踏んでいる人材の方が重宝されたりする時代になってきています。

それは貫徹されるべき初志が『最初に就職した会社に居続ける』ことではなく『仕事にやりがいを感じ仕事を通して成長すること』が初志であり、それを貫徹するためにはステージを変えるのも当然という考えが浸透してきているからに他なりません。

つまり、何を初志としているかが大切です。

何の為に働くのか。

 

また、結婚もそうですよね。

昔は離婚は悪徳で、結婚したら最後まで別れないのが至高でした。

でも今では『バツイチ』なんてフランクなキーワードが流行したおかげか、離婚に対して昔ほどの悪い印象はありません。

むしろ、現状の結婚生活に何か大きなデメリットがあるのならば早々に離婚してより良い人生を取り戻すべき、というような思想が広まっています。

これも初志を『この相手と添い遂げる』ではなく『人生を豊かにする』ことに置けば、おのずと答えは出てきます。

 

それでも私たちは「この前ああ言っちゃったし、今から意見を変えるのは格好悪いな」とか「今更どんな顔して会えば良いんだ」なんて思いをすることも多いと思います。

また相手に対して「あの人、この前はこう言ってたのに、今は反対のことを言ってる」みたいな思いをすることが多いのも事実です。

そんなときはすぐに「意見がコロコロ変わるのは信用できない」とか「嘘つき」なんて攻撃的な思考にならず、少し落ち着いて考えてみてください。

もし相手の主張が以前と変わっていたならば、そこから相手の『初志』が分かるかもしれませんよ?

相手が何を重要とし、何を大切にしているのか。

それが分かると、主張の変化も許せるかもしれません。

また、自分の意見が変わることも、許せるようになるでしょう。

ただ意見や立場、主張を変えるときには、相手にきちんと『何を優先した結果か』を伝えなければ、勘違いや誤解を招く恐れもあるので気をつけましょう。

 

本来、変化しないものなんてこの世には在りません。

諸行無常ってことです。

だからこそ『変わらない』ことに価値を見出そうとする考え方が発生してしまうのでしょうが、大切なのは表面的に変わらないことではなく、変わらない芯を持つことなのです。

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