『かなり』

そーゆー文化。そーゆー国。

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最初のアイドル

どうも、坂津です。

今週のお題「私のアイドル」

 

このお題にマジレスしちゃうと、ズバリ『妻ですが何か?』になってしまいます。

しかし、それでは圧倒的に普通だし、あまりにも一般的ですよね。

 

では、妻と出逢うより以前の私ならどうでしょう。

間違いなく『ヌクヌク』と答えてたでしょうね。

↓私がどれだけヌクヌクを推していたかはコチラ↓

 

では、その前なら?

 

以前に何度か暴露したこともあるのですが、私の初恋は紅蜂さんです。

プロゴルファー猿に登場する美女で、ミステリアスでクールなロングヘアのお姉さんです。

ただ紅蜂さんがアイドルだったかと言われると、なんだかちょっと違う気がします。

 

そもそも自分の中でアイドルの定義が難しいのですが、ヌクヌクと紅蜂さんの大きな差は『私がどれだけお金を注ぎ込んだか』ではないかと思います。

 

私の紅蜂さんに対する思いは密かに秘められていましたし、それが誰かに知られることはありませんでした。

何か紅蜂さん関連のグッズを買ったり、テレビ放送を録画したり、そういうことは全くしていませんでした。

要するに『夢中になってる感』が少ないのです。

一方ヌクヌクに関しては精一杯ギリギリまでの出資(関連グッズの購入や情報収集のための雑誌購読など)を惜しまずやっていました。

こっちの方がアイドルっぽいんですよねぇ。

 

で、この基準で考えると、私がヌクヌク以前にアイドル設定していたのは、意外な対象でした。

 

毎月のお小遣いはほぼ全額それに費やす。

学校の友達にも布教活動をする。

新商品は必ずチェックする。

ほぼ毎日お店に顔を出す。

そんなことを、小学生の頃からやっていたのです。

 

その対象とは『やよいお姉さん』です。

別に芸能人とか何かのキャラクターではありません。

家の近所にあった駄菓子屋兼おもちゃ屋『たからじま』のお店の人です。

 

私はやよいお姉さんに会いたいがために、月のお小遣いを10円硬貨に両替し、例え小額の買い物でも毎日通えるように工夫していました。

私のことを覚えて欲しかったのです。

 

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坂津「これください!」

弥生「あら、また来てくれたのね」

坂津「うん!」

弥生「ありがとう。じゃあ、はい、これ」

坂津「ありがとう!」

 

たったこれだけのやりとりが、何ものにも代えがたい幸福感をくれました。

でも『たからじま』は、他の子供たちには人気がありませんでした。

私の友人たちはこぞってライバル店の『野田書房』に行くのです。

『野田書房』には『たからじま』には無いような新しいおもちゃやお菓子がラインナップされており、店内も明るくて華やかで綺麗なのです。

逆に『たからじま』は照明が少ないのか若干うす暗く、商品の陳列も新旧がめちゃくちゃでした。

箱が日焼けしたプラモデルも平気で置いてありました。

しかし、それでも私はやよいお姉さんに会うために通い続けました。

それに、子供ながらに『お客さんが来なかったらお店が潰れてしまう』という意識があったのでしょう、友人たちに『たからじま』を利用するようにそれとなく誘ったり宣伝したりしていました。

それもこれも、やよいお姉さんの役に立ちたいと思ったからです。

 

これって、アイドルですよね?

 

で、なんやかんやあって、結局『たからじま』は潰れてしまいました。

でも私は凹みませんでした。

なぜって、やよいお姉さんが笑顔でさよならしてくれたからです。

 

弥生「ごめんね坂津くん。明日でお店、閉店なの」

坂津「もうお姉さんに会えないの?」

弥生「そうね。私、遠くに引っ越すから」

坂津「どのくらい遠い?」

弥生「坂津くんの学校よりもっともっと遠くよ」

坂津「なんで引っ越しちゃうの?」

弥生「お姉さんね、結婚するの」

坂津「ッ!!!?」

 

正直、なぜ自分がそんな感情を抱いたのか今でもよく分かりませんが、坂津少年が感じたのは間違いなく『祝福』の感情でした。

 

坂津「おめでとう!」

弥生「ありがとう」

 

もう30年くらい昔のことですので鮮明な記憶とは言い難いのですが、たぶんやよいお姉さんは20代くらいだったと思います。

そんな女性がなぜ寂れた駄菓子屋を一人でやっていたのかは分かりません。

だた分かるのは「結婚するの」と言ったときのお姉さんの表情。

あれは作り笑いなんかじゃなく、心から幸せを感じている微笑みだったと思います。

 

きっとやよいお姉さんが、私にとっての一番最初のアイドルです。