『かなり』

本当に怖いのは『レッテル』それに抗うのも、受け入れるのも、苦難。

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チャイナドレスを着たことがある

どうも、坂津です。

↑の記事と同時に発掘されたものが、まだありました。

 

当時としてはそこそこ新しい機材、ハンディビデオカメラという代物で撮影したテープです。

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タイトルシールに手書きの汚い字で『漫研学際』と書かれていました。

 

その当時の様子がありありと思い出されます。

 

 

坂津「断固拒否するッ!」

友A「いや、絶対にウケるって!」

友B「うんうん!マジでイケるって!」

坂津「ウケるウケないの話では無いッ!」

友C「なに坂津、恥ずかしいの?」

坂津「恥ずかしいに決まってんだろッ!」

友A「まぁ落ち着けって。模擬店なんだから売り子は必要だろ?」

友B「坂津が売らなきゃ誰が売るんだよ」

友C「適任というか、もう坂津しか居ないだろこんなの」

坂津「売り子はやるって言ってるだろッ!」

友A「じゃあ決まりじゃん」

友B「よっしゃ」

坂津「だがチャイナドレスは無ぇよッ!」

 

あの学際で、私たちは中華まんを販売することになっていました。

せっかく中華まんなので、売り子はチャイナドレスを着ることも決まっていました。

私が所属していた漫画研究会は女6:男4くらいの男女比で、当然ながらこの中華まん販売の話も女性陣ありきでの算段でした。

 

しかし。

 

意外とチャイナコスに乗り気だった女性陣から、突如として異議申し立てが入ったのです。

 

女A「飲食物の販売って、グラウンドでやるらしいね」

女B「屋内だと思ってた~」

女C「絶対寒いよね」

女D「と言うわけで、中華まん販売は男子でお願いします」

女E「私たちは屋内で会報販売をするので」

女F「お互い完売目指してがんばろうね」

ABCDEF「異存は無ぇだろ?」

男共「・・・はい」

 

そもそも三次元女性に物申せる男など居ないのが漫画研究会です。

こうなれば仕方ありません。

中華まん販売に全身全霊を注ぐのが我ら男性陣の努めなのです。

 

なのですが。

 

友A「なんでだよ。せっかく用意した衣装なのに」

坂津「キャンセルしろよそんなもん!」

友B「みんなお前のチャイナ姿、待ってるぜ?」

坂津「待ってるワケあるかアホゥ!」

友C「はぁ・・・がっかりだぜ」

坂津「なに?」

友C「坂津ならやると思ってたのに・・・」

坂津「なんだよ急にそんな真面目な顔して・・・」

友C「お前さ、コレ着たら絶対ウケるって、分かんねぇの?」

坂津「いや、確かに面白そうではあるけども」

友C「じゃあなんで着ない?」

坂津「そりゃ抵抗あって当たり前だろ?恥ずかしいわそんなもん」

友C「はぁ~・・・」

坂津「???」

友C「ウケたい気持ちより羞恥心の方が大きいなんてなぁ芸人失格だろッ!!!!」

坂津「えっ」

友C「そんな不甲斐無ぇなら、芸人なんてやめちまえッ!!!!」

坂津「ご、ごめん!やるよ!チャイナ着るよ!」

 

という展開で、私はチャイナドレスを着て中華まんを販売することになりました。

よく考えたら私は芸人でもないし、そんな体を張ってウケを狙うような必要もないし、そもそもなぜ私一人だけなのかも分からないし、全く頑張る必要の無いことだったんですけどね。

 

 

そんな懐かしい場面を脳内再生していると、どうにもテープを再生してみたい気持ちが湧き起こってきます。

確か8mmテープをVHSサイズのケースに入れたらVHSデッキで再生できたハズ。

そう思いながら物置を漁ります。

漁りながら、また当時のことを思い出します。

 

私の記憶では、そこそこなクオリティに仕上がったように覚えています。

自分で言うのもなんですが、当時の私は無駄に体を鍛えていて、細身で締まったプロポーションをしておりました。

記憶に間違いが無ければ胸にパッドは入れなかったので、高身長で貧乳という私好みのチャイナ娘に成り切っていたハズです。

そうそう、髪型も。

あの頃は茶髪でロン毛でしたので、遠目に見ればちゃんと女性っぽくなっていたに違いありません。

なんだかんだで周囲からも好評だったような気がします。

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こんな感じに。

若干の嫌々感と照れが有りつつも、しかし毅然と職務を全うした私。

 

もう20年以上も昔の話です。

今ではすっかりおっさんな私も、当時は美女になっていた!

そんな記憶と妄想と期待とが私の背中を押し、ついにテープを再生したのです。

 

私は静かに停止ボタンを押しました。

そして黙ってテープを取り出し、粉砕しました。

 

画面に映っていたのは真実の私。

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記憶というのは自分の都合の良いように改ざんされてしまいます。

ご注意ください。