『かなり』

邪悪そうに見えて実はすっごい良い人。

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接客業あるある

どうも、坂津です。

私はその昔、ドラッグストアで働いておりました。

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■表現が独特なお客様

 

客「お兄さんお兄さん」

私「いらっしゃいませ。お呼びでしょうか」

客「あのな、足の指に使うやつが欲しいんやけど」

 

一瞬ペディキュアかと思ったのですが、お客様は大学生かそこらの若い兄ちゃん。

こういう子が足の指に使うと言えば・・・?

 

私「ウオノメコロリですか?」 

【第2類医薬品】ウオノメコロリ液 6mL

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客「えっ?なにそれ」

私「えっと、ウオノメに貼っておくと自然とウオノメがポロッと取れる・・・」

客「いやいやいや、ちゃうねん。スポンジみたいなやつ」

私「ああ!ウオノメ保護用のシリコンですね?」  

客「えっ?なにそれ」

私「ウオノメの周囲にドーナツ状のパッドを貼ることによって・・・」

客「ちゃうねんちゃうねん。足の指に使うスポンジ」

私「えっと・・・」

客「あのな、両足に使うねん」

私「はぁ・・・」

客「あのな、足の指をグボアッて開くやつやねん」

私「あー・・・」

足指小町 リフレッシュパッド ブルー

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私「こちらですか?」

客「そう!これ!これな、グボアッて開くんや」

私「左様でございますか。あちらがレジでございます」

 

擬音のところだけ妙に大声で腹の底から野太い声で発音するので、怖かったです。

 

 

■非常識この上ないお客様

 

閉店後に電話が鳴りました。

取りたくありません。

でも社畜に「電話を無視」という選択肢は与えられていません。

 

私「ありがとうございます。せっかくお電話いただきましたが本日の営業は・・・」

客「あのな、配達して欲しいんだわ」

私「えっ」

客「今から商品持って来て」

私「は?」

客「ここから一番近いのがあんたの店だから」

私「あの、申し訳ございませんが当店では配達サービスは受けつ・・・」

客「さっき本部に電話したら配達してくれる言うたからの」

私「えっ」

客「本部に電話したらこの番号を教えてくれたんだわ」

私「さ、左様でございましたか・・・」

 

最悪です。

誰が安請け合いしやがったのか。

しかも「そーゆーの請けたから」みたいな連絡を先にこっちに入れろよ本部!

 

私「で、どのような商品をお求めでしょうか?」

客「イチジク浣腸の40g。10個入りのやつな」

私「は?」

【第2類医薬品】イチジク浣腸40 40g×10

【第2類医薬品】イチジク浣腸40 40g×10

 

客「なんぼ?」

私「き・・・980円です・・・」

客「ほな千円用意して待ってるから」

私「では商品と20円を用意して伺います・・・ご住所とお名前を・・・」

客「ホテル龍宮の202号室までな」

私「はっ?」

 

私の耳がおかしくなったのでしょうか。

ホテル龍宮と言えばお店からほど近い場所にあるラブホテルです。

 

客「何分くらいで来れる?」

私「えっと、ホテル龍宮ですか?」

客「そう。急いでね」

私「す、すぐ近くですので10分くらいで・・・」

客「分かった。待ってるでガチャンッ」

 

信じられません。

時間外にラブホテルまで浣腸を届ける仕事って、なにこれ。

しかし請けてしまったものは仕方ありません。

制服である白衣を身に纏ったまま単身ラブホテルに入ります。

ホテルの従業員さんが居れば良かったのですが、基本的に人に会わない構造になっているため指定の202号室まで自分で行かねばなりません。

ドアをノックすると、すぐに10cmほど開き、千円札を摘まんだ手がニュッと出てきました。

 

客「声出すな」

私「・・・」

客「金取れ」

私「・・・」

客「持たせろ」

私「・・・」

客「帰れ」

私「・・・」

 

私が「お待たせしました浣腸お届けにあがりましたっ!」と発声するまえにドスの効いた声で黙るよう指示され、お金を受け取り、空になった手に浣腸と20円を渡し、帰りました。

 

 

■男の中の男なお客様

※痛々しい描写がありますので苦手な方は読まないでください。

 

客「絆創膏はどこにあるかな」

私「いらっしゃいま大丈夫ですかッ!!?」

客「大したことはない。かすり傷だ」

 

頭から肩から腕から、大量に出血大サービスな男性がご来店されました。

どう見ても重傷です。

 

私「あの、救急車をお呼びしますのでこちらに・・・」

客「大丈夫だ。絆創膏をくれ」

私「いや、あの、でも・・・」

客「少し派手に転んだだけなんだ。お気遣いどうも」

 

頭部の傷は恐らく縫合が必要なレベル。

肩から腕にかけてはすごい擦り傷で衣類と肉との分離作業をするお医者さんが大変そうなレベル。

店の床を見るとこのお客様が通ってきた道が一瞬で把握できるほど赤い点線が続いています。

 

私「あの、こちらの椅子にお掛けください」

客「いや、大丈夫だから。少し急いでいるんだ」

私「と言われましても、さすがにその傷に貼れるサイズの絆創膏もありませんし・・・」

客「そう言われればそうか。じゃあアロンアルファをくれないか?」 

ボンド アロンアルフア EXTRA 速攻多用途 2g #04612

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私「どうされるおつもりで?」

客「もちろん傷を塞ぐんだよ」

私「ダメですよそんなの!」

客「え?だってプロレスラーなんかはそうしてるだろ?」

私「あれは医療用のやつですから、市販のを人体に、しかも傷になんて!」

客「ああ、そうなのか」

 

私が時間を稼いでいる間に、気を利かせたバイトちゃんが救急車を呼んでくれました。

最悪、どうしても病院に運ばれたくないと言われても応急処置はできると思います。

 

客「なんだか迷惑をかけてしまったね」

私「いえ、とにかくお大事になさってください」

客「床も汚してしまって、申し訳ない」

私「お気になさらず、できれば病院へ行ってください」

客「じゃあお言葉に甘えて」

 

甘えるとかじゃなく最初からそう決断して欲しかったものですが、とにかく終始冷静で穏やかな表情とダンディな声のナイスミドルでした。