『かなり』

業界には色々ある

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異文化コミュニケーション

どうも、坂津です。

私は割と何回も引っ越しをしています。

初回はとても幼かったのであまり覚えていないのですが、2回目の引っ越しのときは小学校4年生でしたので、そこそこ脳ミソも発達していました。

ですから、環境の変化にものすごく戸惑ったものです。

 

引っ越し前は千葉県の松戸市に住んでいました。

当時通っていた小学校は私服で、友達はみんな思い思いの服を着ていました。

引っ越し先は岡山県岡山市でした。

岡山の小学校には、制服というユニフォーム制度が制定されていました。

 

「え?なんでこの人たちみんな同じ服着て並んでんのキモい・・・」

 

これが第一印象でした。

なんだか異世界に迷い込んでしまったような恐怖を覚えたのです。

大都会・OKAYAMAオカヤマ、怖えぇぇ。

まぁすぐに「服を選ぶ苦行」から解き放たれた喜びが勝るんですけどね。

 

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制服より何より、最も苦しんだのが『方言』でした。

 

・「なぁなぁ」

日常的に使用頻度が高い呼び掛けの言葉です。

私はずっと「ねぇ○○くん」「ねぇねぇ、ちょっと良い?」などと言っていました。

しかしOKAYAMAオカヤマではそれが「なぁなぁ」なのです。

「ねぇ」を使うと「おぇは女か!(貴方は女性ですか?)」と罵られるのです。

しかしOKAYAMAオカヤマの恐ろしいところは、女性も「なぁ」なのです。

なぜ「ねぇ」を使うと女性だと言われるのか分からないまま、私は不器用に「なぁ」と発音することを心掛けました。

 

・「~じゃ」

OKAYAMAオカヤマでは語尾に「じゃ」が付きます。

初めて聞いたときには「お殿さま・・・?」と思いました。

この語尾は「じゃ行変格活用」します。

『犬じゃ(犬です)』

『猿じゃろ?(猿ですよね?)』

キジじゃねん?(雉ではないのですか?)』

『桃太郎じゃが(桃太郎ではありませんか)』

『鬼じゃけ(鬼ですから)』

『鬼じゃな(鬼ですね)』

『鬼じゃわ(鬼ですね)』

『鬼じゃった(鬼でした)』

この「じゃ」を使いこなせないうちは、OKAYAMA人オカヤマビトは同胞と認めてくれません。

 

・「けぇ」

これは標準語の「から」「ので」に相当する言葉です。

「あした行くけぇ(あした行きますから)」という感じで使います。

また、「此処ここへ」を「此処こけぇ」と発音します。

「こけぇ置いといて(此処に置いておいてください)」という用法です。

さらに、「来なさい」を「けぇ」と発音します。

ぇ(早く来なさい)」という風に使います。

これらの用法が重なると、エキスパートOKAYAMAERオカヤマーでないと何を言っているのかまるで分かりません。

とある授業中、私は先生に指名され、動揺しました。

「カクケェ コケェケェ」

完全に鶏の鳴き真似にしか聞こえませんでした。

先生は「書くけぇ此処ぇ来ぇ(書くのでこちらにいらっしゃい)」と言ったのです。

分かるもんか。

 

・「でーれぇ」「ぼっけぇ」

「非常に」「とても」「すごく」「たくさん」という意味の言葉です。

他に仲間が多く、時代と地域によって若干の差があります。

「もんげぇ」「もんごぉ」「ぼっこぉ」などが同じ意味の言葉になります。

私が過ごしたエリアでは「でーれぇ」と「ぼっけぇ」が主流でしたが、実は未だにその差が分かりません。

ですからTPOに合わせた使い分けもできません。

「でーれぇいてぇ(非常に痛い)」という使い方です。

「でーれぇすげぇ(すごくすごい)」という使い方もします。

「でーれぇった(たくさん居た)」という使い方もします。

用例としては

「そけぇでーれぇでーてーたでーこんでーてぇでえーけぇてーてーて(そこにたくさん出しておいた大根を大体で構わないので炊いておいてください)」

こんなん絶対ぜってぇ分からんじゃろ。

 

・「しねぇ」

これはOKAYAMAオカヤマとの交流に於いて、事前に知っておくべき有名な方言です。

「しなさい」「やりなさい」という意味の言葉なのですが、どうしても「死ね」に聞こえるのです。

OKAYAMAオカヤマの子供たちは出掛ける前に母親から毎日のように「よしねぇ(早くしなさい)」と言われて育ちますので、罵詈雑言に対する耐性が非常に強いのです(嘘です)。

 

「じゃけぇ言うたが(だから言ったじゃないですか)」

「おえんじゃろ(ダメでしょう)」

「たわんが(足りないじゃないですか)」

「めげたが(壊れたではありませんか)」

JAROって何じゃろ?(日本広告審査機構)」

 

これらの洗礼を受けた私は、逆に方言というものにとても興味を持つようになりました。

お陰でこの次に香川県へ引っ越した時にはとてもスムーズに讃岐弁に慣れ親しむことができました。