『かなり』

『芸術』の捉え方はそれぞれ

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出世に興味が無い子が本気出す

どうも、坂津です。

加納くんが本気出しました。

 

うちみたいな小さな会社にも一応、昇級昇格という制度があります。

そして、それなりの試験もあります。

最近の若い子たちはあまり昇級とか昇給に興味が無いのか、ガツガツしたのは見掛けません。

出世欲みたいなものを「汚い」と思ってるんでしょうかねぇ。

出世したいとかもっと給料が欲しいなんて思いは、ちっとも悪いものじゃないですけどね。

 

そして私の頼れる腹心ライトハンドである加納くんもまた、出世に興味が無い子なのでした。

加納かのうまこと

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去年入社で社会人2年目。

私の課「社長室直属遊撃課」に所属、知的でクールで超有能。

同期の中で最優良株。

先輩である本間さんと交際中。

若干まだ若さが見えることもあり。

このブログの読者で、私の右腕ライトハンド

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本間ほんま歩美あゆみ

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加納くんの先輩で中堅社員。

実は私たちとは所属が違って事務部門。

後輩である加納くんと交際中。

能天気っぷりと腹ペコキャラが目立つが実はデキる子。

このブログの読者であり、私が仕事中にブログを書いていることを社内にバラさない代わりにお菓子をせびる小悪魔。

先日、賞味期限が著しく超過したお菓子で食中毒になるも、半日で復活。

本間さん カテゴリーの記事一覧

 

加納「いえ、僕はまだそういうのは、ちょっと・・・」

坂津「もちろんすぐってワケじゃないけど、もう2年目だろ?」

加納「まだ2年目、ですよ」

坂津「丸3年、つまり4年目からは昇格の対象になるよ?」

加納「それは最速の場合ですよね。僕には荷が勝ち過ぎますよ」

坂津「そうかなぁ・・・」

 

うちの会社では、新入社員は丸3年が経過した時点で会社に能力査定ジャッジされます。

昇格の対象にするかしないかが決まるのです。

「対象にする場合」には、前もって本人にその旨を伝え、試験に臨んでもらいます。

「対象にしない場合」は、何もなくそのまま例年通り次の年度が始まります。

試験に合格したら役職が付きます。

 

主任

 ↓

係長

 ↓

課長代理

 ↓

課長

 ↓

次長

 ↓

部長

 ↓

常務

 ↓

社長

 

最初は主任スタートです。

 

坂津「加納くんさ、以前『僕が課長になりたいって言ったら』みたいな話(↓)したよね?」

加納「あれ(↑)は例え話ですから。僕はまだまだです」

坂津「う~ん・・・」

加納「課長はなぜそんなに僕に役職を付けたがるんですか?」

坂津「付けたがってるワケじゃないけど、能力的には相応かなって」

加納「その評価は有り難いですが、まだまだ修行中ですので」

坂津「でも、本間さんちに行く時にな~・・・」

加納「え?本間先輩が何ですか?」

 

一瞬で食い付きました。

 

坂津「例えば、の話ね。ご両親にご挨拶するときにさ、役職が付いてるのと付いてないのとじゃあ、印象が違うと思うんだよね」

加納「そ、そう言われれば・・・まぁ・・・」

坂津「本間さんも、ご両親に紹介しやすいよね?『この人、主任なんだよ』とか」

加納「・・・はい」

坂津「しかも若くして役職が付いてたりするとさ、ご両親的には安心感っての?あるんじゃないかなぁ~」

加納「た・・・確かに・・・」

坂津「もちろんそればっかりが大切じゃないけど、やっぱり世間的にはそういうのって武器になるし、自分の為というよりむしろ相手の為?みたいな?」

 

加納くんの表情が変わりました。

 

加納「確かにおっしゃる通りです。僕、挑戦してみます」

坂津「そうかそうか。分かった。じゃあ推薦しとくから」

加納「あと1年半、しっかり頑張りますね」

坂津「あ、いや、特例で来年から主任になれば良いじゃん」

加納「えっ」

坂津「1年半も経てば加納くんならもう自動的に主任でしょ。私がわざわざ推薦するんだから1年くらいのショートカットはしてもらわなきゃ」

加納「いや、それはちょっと話が・・・」

坂津「本間さんは、君より年上だからね?」

加納「ッ!!」

坂津「年頃の女性にとって1年は貴重だと思うけど」

加納「そ、そうですね」

坂津「じゃあ、頑張ってみよっか?」

加納「お願いしますッ!!」

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ようやく加納くんが本気になってくれました。

 

坂津「加納くん、やる気になったみたいだよ」

本間「私ももったいないって思ってたんですよ~」

坂津「優秀だけど、自己評価がちょっと低いんだよね」

本間「でもあんなに渋ってたのに、よく説得できましたね」

坂津「それは私の説得力じゃ無くて本間さんの魅力のお陰かな」

本間「?」

坂津「まぁ、来年を楽しみにしとこう」