『かなり』

干支に入れてよ猫

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心の器を大きくしたい

どうも、坂津です。

別に本人の能力とか性格とか技術に問題があるわけじゃないのに、なぜか「間が悪い」とか「タイミングがおかしい」とかってこと、ありますよね。

何の悪気も無いことは分かっているのです。

良かれと思ってしてくれてるのはちゃんと理解しているのです。

でも、なんかイライラしちゃうんですよね。

きっと、私の心が狭いからでしょうね。

 

坂津「イッテェェェェェーッ!!」

細山「どどどどどうしました!?」

坂津「ノコギリで腕やっちゃった」

細山「えっ!?大丈夫ですか!?」

坂津「深くは無いけど、痛い(笑)」

細山「ティッシュありますよっ!」

坂津「ありがとう。イテテ・・・」

 

倉庫に出入りするのに台車が通りやすくするためのスロープを作成中に、ノコギリで腕を切ってしまいました。

別に深い傷ではないのですが、ノコ刃で引いたとき特有の「派手な」傷ができてしまい、とても痛いのです。

たまたま近くに居た新入社員の細山くんが、傷を押さえるためにティッシュをくれました。

優しい奴です。

良い奴です。

でも、なぜか押さえてる傷がどんどん痛くなってくるんですよね。

気のせいかとも思ったのですが、気のせいでは済まされない程度に。

 

坂津「イテテ・・・ん~?痛たたた・・・何だろ?」

細山「大丈夫ですか?救急箱ってどこでしたっけ?」

坂津「細山くんさっきのティッシュ見せてくれる?」

細山「え?あ、はい。コレがそうですけど、何か?」 

 

どうりで痛いハズです。

傷口にメントール。

なんて拷問でしょうか。

 

坂津「細山くん、ありがとう。もう良いよ。自分でできるから」

細山「僕、絆創膏を持ってます!良かったら使ってください!」

坂津「ああ、ありがとう。でも長い傷だから絆創膏はね・・・」

細山「どうぞ!」

ケアリーヴ 指先用 T型 10枚 CL10T

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なぜよりにもよってそんな特異な形状のを出すんだ。

こう貼れば良いのかい?

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坂津「いや、ホント、もう大丈夫だから」

細山「そうですか?じゃあお大事に」

坂津「うん、ありがとう(近い)」

細山「うわ・・・痛そう・・・」

坂津「あ、うん(近い)」

細山「ホント、お大事にしてくださいね」

坂津「うん。ありがとう(近い)」

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細山くんはパーソナルスペースが極めて狭いのです。

容易に他人のATフィールドに侵入してくるのです。

 

私は別に細山くんに対してキレたりとか怒ったりとかはしません。

彼が無罪であることを知っているから。

ティッシュも絆創膏も彼の善意のかたまりです。

至近距離からの言動も心配してくれてるからです。

 

と、分かっているのにイライラしてしまう。

これは私の問題です。

些細なことで動じない器の大きな男に、私はなりたい。

何食えば良いんでしょうね。