『かなり』

え?もう夏休みなの?

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一気にor徐々に

どうも、坂津です。

この記事の続きです。

あらすじ

入社2年目に突入した加納くんと、彼の先輩である本間さんは絶賛社内恋愛中ですが、ひょんなことから喧嘩をしてしまいました。

その痴話喧嘩に巻き込まれた私は仕方なく上司の特権を濫用し、二人に少し困難な仕事を押し付けたのでした。

二人で困難に立ち向かうことで和解の助けになればと思ったのですが。

 

基本的には会社に一番乗りか二番乗りする私。

なので事務所の鍵が開いていると、今日は二番か~と思いながら事務所に入ります。

 

坂津「はよーッス」

加納「おはようございます」

坂津「ん?加納くん、まさか徹夜・・・?」

加納「はい。課長が出勤されるのを見るの初めてです」

坂津「だよね(笑)」

加納「提出は昨日中ということでしたが、今朝になってしまいました」

坂津「いや、それは構わないけど、本間さんは?」

加納「さすがにシャワーは浴びたいと言って、今帰ってます」

坂津「そっか。じゃあ早速内容を見させてもらうよ」

加納「お願いします」

 

よくもあんな短時間でここまで、という出来栄えでした。

提出先が大口のお客様なので中途半端なものでは許されません。

私が手直しすること前提で出した指示でしたが、ほぼこのまま使えそうです。

 

坂津「すごいじゃないか、良くできてる」

加納「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

いつも冷静な加納くんの熱い一面を見た気がします。

私の悪い癖は、力量を計るときに少しずつ水を注ぐことです。

相手をコップに例えてね。

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思えば私に対する、社長や部長のやり方は、とりあえず溢れるまでドバッと注いでしまう方法です。

溢れた時点でそれが相手の器であり、溢れた分のフォローをする、というスタンス。

私の場合はちょっとずつちょっとずつ注いでいきます。

1回注ぐたびに「大丈夫?」「溢れてない?」と聞いてしまいます。

これ、気遣いしているようで実は、成長を阻害していたのかも知れません。

 

坂津「このレベルが作れるんなら、色々任せられる仕事が増えるな」

加納「徹夜はもう勘弁ですけどね」

坂津「ははは。そうだね。普通はもっと納期あるから大丈夫」

加納「それなら安心です」

坂津「さて、それはそうと加納くん」

加納「はい、何でしょうか?」

坂津「あと2分で始業だけど、本間さんは間に合うかな?」

加納「うわ!」

 

このあと加納くんが、電話もメールもLINEもしたけど返事はありませんでした。

絶対寝たな。

 

坂津「加納くん、今日は昼で上がって良いよ」

加納「え?僕そんなに眠そうですか?」

坂津「いや、それは大丈夫。振休が残ってたでしょ?」

加納「ああ、そう言えば。半日分ありましたね」

坂津「今日ヒマだし、消化してくれた方が逆に助かる」

加納「お気遣いありがとうございます。ではお言葉に甘えて」

坂津「その代わりと言っちゃ何なんだけどね」

加納「はい」

坂津「本間さんを起こして出勤させてくれないかな?」

加納「あー、かしこまりました」

 

本間さんの家はちょっと遠いので、朝シャワーを浴びに帰った先は十中八九、加納くん家のはずです。

で、ウチの部署はヒマな日ですが本間さんが所属する事務部隊はとても忙しそうでした。

どう見ても本間さんの手が必要です。

 

坂津「おは・・・おそよう、本間さん」

本間「うぅぅ。スミマセン・・・(-_-;)」

坂津「事務の課長には体調不良って言っといたから」

本間「ありがとうございますー(;▽;)」

 

さすがに無断欠勤はアカンので、社内的な勤怠届けは細工しておきました。

本間さんはソファに座って髪の毛拭きながら寝てたそうです。

加納くんが帰って起こすまで爆睡だったとか。

ちなみに二人が仲直りした感じなのはなんとなく伝わりました。

詳細は聞いていませんが、よほど二人で協力して頑張らないと完成しないレベルの資料が作成されていたのが証拠です。

良かった良かった。