『かなり』

干支に入れてよ猫

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コロンブスのたまご

どうも、坂津です。

とうとう五月になってしまいました。

これ、「サツキになってしまった」って読むとじゃあその前は何だったの?ってなりますね。

メイだったのかな。

だとすると、元はメイで、成長するにつれてサツキに成っていくわけだ。

つまり「少しサツキ寄りのメイ」とか「サツキに成りかけのメイ」とか「まだメイ感が残ったサツキ」なんて状態もあるのかな。

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こんな感じ?

 

物事には白黒ハッキリ付けられない、灰色の部分が存在しますよね。

それでもどっちかに分類せざるを得ないとき、それはその局面に居合わせた個人の裁量に委ねられます。

 

 

我が社の始業時間は9:00である。

タイムカードに打刻された時間が9時ジャストである場合、それはセーフなのかアウトなのか。

社内規定には「始業時刻までに出社」と書かれている。

文字の通りに考えるならばタイムカードの打刻は8:59までがセーフであり、9:00はアウト、つまり遅刻扱いになるはずだ。

しかもタイムカードの機械が置いてある場所から、自分の仕事場である事務所のデスクまでは急いでも1分かかる。

つまり打刻が9:00であるということは、早くても着座して仕事が開始できるのは9:01ということになる。

私はこれを遅刻であると判断したい側の勢力に加担している。

しかし、これをギリギリセーフにしたい側の勢力が存在する。

時給労働者諸君がそれである。

彼らはどれだけギリギリに出社するかに執念を燃やしている。

まるでチキンレースがごときギリギリ感を堪能している。

我が社の就業時間は18:00である。

彼らはこの終業時刻に関してもギリギリを狙う。

どうにか18:00ちょうどに「お疲れ様です」と言って歩き出せるよう、自分の仕事を調整する。

そしてタイムカードの退勤時刻に18:01を打刻すべく風と共に去りぬ

そう、彼らは決して「18:00に打刻できるように定時前にタイムカード前にスタンバイする」ことは無いのである。

なぜか?

それはもちろん、終業時刻が18:00だからであり、それまでは自分の席に居なければならないという気持ちがあるからなのだ。

で、あるならば、始業時刻の9:00はどうなる?

9:00には自分の席に着いていて然るべきではないか?

つまりタイムカードの打刻は8:59までがセーフであり、9:00はアウトになる道理だ。

彼ら自身の退勤時の行動が、それを示している。

しかし彼らは諦めない。

そもそも就業規則の「始業時刻までに出社」の定義が曖昧だと言い出した。

始業時刻が9:00なのは了解したが、出勤が定義されていないと言うのだ。

タイムカードに9:00と打刻されていれば、会社の敷地内には遅くとも8:58には進入しているはずであり、それは出社に値するだろうという主張である。

なんともバカバカしい論理だが、しかし出社の定義を明確にしていなかったのはこちら側の不手際ということで、就業規則の項目を修正することにした。

「始業時刻には着席しておくこと」

これでもう論争は起こらないと、コチラ側の人間はみな思った。

しかし。

彼らの中からトンデモナイ意見が飛び出したのである。

「私の席は彼よりも遠い」

遠いとは言ってもほんの十数歩のことなのに。

その差の分だけ「着席までにかかる時間が長いので不公平」だと言う。

仕方が無いのでこの者の席を事務所の最も端へ移動した。

出入口に一番近い場所である。

彼以外にはもう不平不満を漏らす者はおらず、この処置により彼も口をつぐんだ。

これでようやく遅刻問題に終止符が打たれた。

私はこの長くも空しい戦いの顛末をレポートにまとめ、上司へ提出した。

就業規則の修正と事務所内の席移動があったため、報告しなければならない。

 

坂津「というわけで、ようやくこれで収集がつきました」

上司「これさ、タイムカード機の時間ちょっと早めれば良かったのに」

坂津「( ̄◡ ̄;)」