『かなり』

干支に入れてよ猫

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紙様を信仰する者どもよ

あけましておめでとうございます、坂津です。

実は最近、忙しすぎてやばいです。

なぜかと言えば、引き継ぎ用のマニュアル作成に追われているからです。

先月末に社長から賜ったお言葉で「お前の仕事、減らしてやんよ」というものがありました。

上記の記事に詳細があります。

その準備ということで、今までなぜか私が担当していた仕事の手順をまとめたマニュアルを作成しているのです。

これが超絶メンドイんです。

何が面倒って、紙が必要ってところ。

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坂津「例えばここに“経費”と入力して、このボタンを押します」

社長「うんうん」

坂津「この虫眼鏡のマークですよ?分かります?」

社長「分かるよ。大丈夫」

坂津「他の方も、良いですか?」

部長「OK。うん、OK」

営業「だいじっす」

坂津「そしたら経費関連のマニュアルが出てきます。ほら」

社長「うんうん」

部長「おお、分かった分かった」

営業「便利ッスね」

坂津「マニュアルは随時ここの共有スペースに追加していきます」

社長「うんうん」

部長「OK」

営業「あっす」

坂津「後は何かご質問ありますか?」

社長「とりあえず今できてる分は印刷しといてね」

部長「ファイルに綴じといてくれ」

営業「おねしゃす」

坂津「なんでだ」

 

我社には、マニュアル的な物をとにかくプリントアウトしてファイリングして各人が所持するという妙な習慣があります。

そりゃ就業規則とかその辺はそれでも良いと思うよ?

でも業務マニュアル、というか作業の手順的なものまで全部を紙で持っておくって、どうなの?

 

社長「だ、だって、パソコンが壊れたら見れなくなるから」

坂津「他のパソコンでも見れますよ」

部長「停電になったら見れないじゃないか」

坂津「停電復旧方法のマニュアルなんか無いですよ」

 

私も昭和育ちの人間ですが、さすがに効率を考えると紙をめくるよりもパソコンで検索した方がダンゼン早いです。

マニュアル内の該当箇所を探すのも、目で追うよりも早いはずです。

小説や漫画を読むのは紙が良いという意見には賛同しますが、それは効率云々よりも趣味趣向の世界だからです。

なぜ効率を優先せねばならない仕事に於いて紙を望むのか、君たちは。

 

基本的にパソコンから閲覧されることを前提に作っている私のマニュアルは、ハイパーリンクを多用しています。

文書内にある専門用語など、読み手が「これ何て意味?」となりそうなものについては、その文字をクリックできるようになっていて、押せば解説ページに飛ぶようになっています。

しかし紙でそんな芸当はできません。

全てに注釈番号を振るのもかなりメンドイ作業です。

 

それから、元々プリントアウトを想定していないので、A4サイズにきっちり収まるようなレイアウトも組んでいません。

どちらかと言えば16対9の横型モニタを意識して、改行などを行っています。

せめて紙出力が必要なら、横型で許して欲しいのですが。

 

社長「ダメだよそんなの読みにくい。マニュアルはA4縦でしょ」

部長「そうだな。横型なんて聞いたことない」

営業「ッス」

 

もしかすると、私に知識とスキルが無いだけで、一瞬にして好みのレイアウトに変更できるようなワザが存在するのかもしれません。

しかしそれを持たない私は、日々ちまちまと修正作業を強いられているのです。

 

そして本来ならば、世の中にはマニュアル作成&閲覧用の素晴らしいアプリケーションが多数出回っています。

無料で。

それなのに連中ときたら「エクセルで」の一点張りです。

確かにエクセルは、何でもできる素晴らしいソフトです。

しかし汎用性が高いということは、逆に専用ソフトのような細かい便利さを再現することが難しいということです。

 

自分の手が届く範囲に来た球にしかグローブを向けないんじゃ、守備は務まりません。

飛んでくるボールを追って全力で走って精一杯手を伸ばすことで、初めて自分の技術も知識も向上するんだと思います。

足に根の生えた奴らには除草剤をぶちまけてやらねば。

と思いつつ、今ここで抜本的な改革を唱えれば、私の業務移行が先延ばしになってしまう公算が高い。

それは戴けない。

 

というわけで、苦虫を噛み潰しながら坂津的業務マニュアルファイルをせっせと作っているのです。

毎日毎日、苦虫をガリガリ噛んでいます。

慣れてくると苦虫って美味しいね。嘘です。