『かなり』

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ドラマ『殿、城は枕ではございません!』 第2話 レビュー

あけましておめでとうございます、坂津です。

毎週木曜日が待ち遠しい今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

遅くなりましたが今週放送分のレビューを書きたいと思います。

※画像はイメージです。 

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『殿、城は枕ではございません!』

■放送日 毎週木曜日

■放送局 目テレ

■時間帯 21:00~

■キャスト

・司門徹(しもん とおる)

・弥吉(やきち)

磐田市兵衛(いわた しへえ)

・西川仁左衛門(にしかわ にざえもん)

以下、割と詳細なストーリーでかなりのネタバレを含みます。

ネタバレが嫌な方は読まないでくださいですが、ここで読まないと他のどこでも知ることはできません。

 

 

◇第2話 あらすじ

 

早いもので、徹が弥吉の家に来て1年が経とうとしていた。

その年は天候に恵まれず、周囲の村々では年貢を納めることが困難なほどの不作となっていた。

しかし徹の村、西川村(にしかわむら)は違った。

例年よりは少ないものの、領主へ納める年貢の決められた量を守ることができたのだ。

領地内の百姓からことごとく年貢の免除を嘆願され、困り果てていたこの地の領主、磐田市兵衛(いわた しへえ)は、唯一きちんと年貢を納めることが出来た西川村を調査することにした。

他の村では不作だったにも関わらずなぜ西川村だけは米が収穫できたのか、それを探るべく遣わされたのは西川仁左衛門(にしかわ にざえもん)。

彼は西川村の出身だった。

 

久しぶりに故郷の土を踏んだ仁左衛門は驚いた。

村人たちの顔は生気に満ち輝き、活気さえ感じるのだ。

 

「おお!甚五郎(じんごろう)でねぇか!どした!?」

 

声の主は弥吉。

甚五郎は仁左衛門の旧名だった。

 

「弥吉よ、俺は仁左衛門だと何度言えば分かる」

「そーらすまねなぁ」

「しかしこれは、一体どうしたことだ」

 

澄まして言う仁左衛門に、ニヤニヤとしながら口先だけで謝る弥吉。

仁左衛門が見渡す村の様子は、以前のそれでは無かった。

最も違う点は溜池が作られていることと、井戸が掘られていることだった。

 

「すんげぇだろ?オラたちが掘ったんだで」

 

西川村は小さな村だった。

もっと大きな村であれば組織的に人員を使って治水も出来ただろうが、雨水を溜める池を掘ることや、地下水を汲み上げる井戸を掘ることなど、できるはずもなかった。

 

「徹の“フトン”で寝りゃ、体がいっくらでも動くでなぁ!」

 

~回想~

 

雨が降らないことを嘆く村人に、降った雨を溜めておける池を作ろうと提案する徹。

これまでもそれを考えたこともあった。

しかし、全ての農作業をやめ、総掛りで取り組んでも可能かどうかの大仕事。

結局のところ自分たちの食いぶちすら放棄するような真似はできないと、溜池造りは諦め続けてきたのだった。

だが日々の快眠のおかげで力が漲っている村人たちは、気力体力の充実はもちろん、気持ちも前向きになっていた。

 

「いっちょ掘ってみるべぇか!」

 

作業が進みだすと、より一層やる気が上がるもので、ついでに井戸も掘ればさらに便利になるだろうということで堀りに掘ったり西川村。

溜池2つと井戸2つ、そこから田へ水を引くための水路まで整備した。

 

「すごいじゃないかみんな!」

「いんやぁ、徹の“フトン”のお陰だぁ」

 

感動する徹に対し、逆に村人たちは口々に礼を述べるのだった。

 

~回想終わり~

 

「つーわけでな、こことここ、あれも掘ったのよ」

「その徹とは何者なのだ?“フトン”とは何だ?」

「おお~い!徹ぅー!!」

 

弥吉に呼ばれた徹は仁左衛門の前に立つ。

 

「どうも、司門徹です」

「西川仁左衛門だ。お主は一体何者なのだ?」

「寝具の営業マンですが・・・い、いや、今はただの百姓です」

 

正直なところ、徹はこの西川村での生活が心地良かった。

自分で食べるものを自分で作り、村の中で物々交換をし、布団を作って感謝される。

現代で売れない布団を売り歩くよりよっぽど充実していた。

 

話の流れから仁左衛門は徹の作った布団で横になってみる。

 

「なんだこれは!俺の背中に合わせて吸いつくように・・・うわ!こ、これは・・・ううむ。。。ぐぅ・・・」

 

徹も弥吉も村人も微笑む。

仁左衛門、疲れてたんだね。

 

翌日、その日のうちに戻らなかったことを市兵衛に責められる仁左衛門

 

「一体何があったというのだ仁左衛門!」

「はは!申し訳ございません!“フトン”があまりにも心地良く・・・」

「“フトン”とは?」

 

西川村の変わり様、百姓たちのハツラツとした暮らしぶり、徹の“フトン”、仁左衛門は見聞きし体験したすべてを市兵衛に報告した。

 

「ほほう。その“フトン”とやら、わしも見てみたいのお」

「では遣いを出しましょう」

「いや、行こう。案内いたせ」

「ははっ」

 

「あんれ、殿さまでねぇか」

「なんして殿さまが?」

「殿さまー!何かあっただかあー?」

「殿さまー!」

 

西川村に着くと村人たちは市兵衛に走り寄る。

とても慕われている様子だ。

 

「これ、お前たち、気安く声を掛けるでない!」

「構わん。皆、息災のようじゃな」

 

しかめっ面の仁左衛門を制して村人たちに微笑みかける市兵衛。

 

「ああ、みーんな元気いっぱいだで!」

「徹の“フトン”のおかげだーな!」

「んだな!」

 

市兵衛はその徹に逢いに来たこと、“フトン”を見に来たことを伝える。

殿さまと聞いてさすがに緊張しながら、徹は市兵衛の前に出た。

 

「司門徹です。はじめまして」

「そなたが徹か。わしは磐田市兵衛。“フトン”とやらを見せてくれ」

「こちらです」

 

弥吉の家に入り布団を見る市兵衛。

おもむろに寝転がる。

 

「お、お殿様!そのようなところに!」

「なんじゃ仁左衛門、そなたもここに寝たのであろう?」

「そ、それはそうですが・・・」

「おおおおッ!!!!これは!こ、この心地良さは何じゃ!これは・・・これはまるで・・・ぐぅ・・・」

 

コケコッコー!

 

鶏の鳴き声で目を覚ます市兵衛。

むくりと起き上がり、腰を捻り、肩を回す。

 

「気に入ったッ!!」

 

 

~感想~

 

みんな寝付きが良過ぎてめっちゃ笑いました。

しかし本当に気持ちよさそうに寝るもんだから、あの布団が欲しくなりましたよ。

 

ちょっと気になることがあって、録画してた1話も観返してみたのですが、すごい発見がありました。

1話から2話の間に約1年が経過しているとのことだったのですが、村人の男衆がみんなムキムキになってるんですよw

あと1話で抱っこされてた赤ちゃんが歩けるようになってたりw

名前とか全然出てこないのになんて細かい演出なんでしょう。

 

それから殿さまの慕われっぷりがすごく良かったです。

農民のみんなも信頼してる感じだし、年貢免除の嘆願を聞いて困ってる市兵衛の姿にもとても好感を持ちました。

仁左衛門も西川村の出身みたいですし、素養のある人材を身分関係なく取り立てるという姿勢が伺えます。

きっとこれから徹も殿さまに召抱えられるって展開になるんでしょうね。

 

それにしても布団の効果がすごすぎて。

溜池を掘る回想シーンはずっと早送り状態でしたが、作業中だけじゃなくてみんなが家に帰って布団に入って寝るところまで含まれたタイムラプスになってて面白かったです。

 

 

 

念のため、全部ウソですからね?