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『かなり』

私が感じる「かなり」なことを徒然に。

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【おっさん1人】ガールズトークに巻き込まれて瀕死【女子2人】~往路~

桐谷さん 本間さん 加納くん 社長

どうも、坂津です。

恐怖の毒曜日を乗り越えました。

詳細は↑コチラ↑

 

 

坂津「それじゃ今日はよろしく」

桐谷「は~い!」

本間「(もぐもぐ)ふぁい」

坂津「助手席には荷物をまとめて置くから、二人は後部座席に乗ってくれ」

桐谷「私達を助手席に乗せるなんて百年早いと解かったんですか?」

坂津「助手席が事故した時の死亡率が一番高いから、だけど?」

本間「(ごくん)安全運転でお願いしますよ課長~」

 

私は努めて平静を装いました。

しかし平常心を保とうとすればするほど、機械的で冷たい態度になってしまうという自分の傾向を発見してしまいました。

これでは緊張しているのがモロバレです。

 

決して運転に対する緊張ではありません。

実体を持つ3Dの女性と狭い車内で長時間過ごすという過酷な状況に絶望しているだけなのです。

 

桐谷「坂津さん、運転って苦手じゃないですよね?」

坂津「うん。好きだよ(苦手なのは運転じゃなく君だよ)」

本間「じゃあ安心ですね!(もぐもぐ)」

坂津「じゃあ出発するから、二人ともシートベルト締めてね。暑いとか寒いとか、遠慮なく言ってね。あと気持ち悪くなったりトイレ行きたくなったりしたら早めに申告すること。スマホを弄っても良いけど下向いてると酔うからほどほどに。それから今からお菓子食べ過ぎるとお昼ご飯が食べられなくなるよ。あと気を付けて欲しいのが・・・」

桐谷「坂津さん、遅れますよ?」

坂津「おっと。ではスッパツ進行!(あ、噛んだ・・・)」

本間「噛んだw」

 

好調とは言い難い滑り出しで、地獄のドライブは始まりました。

 

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しかし私には秘策がありました。

女子二人を後部座席に座らせれば、自然と二人だけで会話をするに決まっています。

運転中の私は後ろを振り向くわけにもいきませんし、高速道路を走行中の車内で前と後ろの会話は難しいのです。

私は始終黙ったままで往復するつもりでした。

例え何か話しかけられても、聞こえないフリだってできます。

実際、後部座席での会話は運転席に聞こえにくいものですし。

 

 

本間「ええ~、ホントですかぁ~?すごーい!」

桐谷「ホントホント。あの時はかなりびっくりしたもん」

本間「でもやっぱり桐谷さんは大人の女性って感じで、魅力ありますよね~」

桐谷「そう?本間さんも充分魅力的だけど。ねぇ坂津さん」

坂津「・・・」

桐谷「坂津さ~ん?」

坂津「・・・」

桐谷「・・・」

本間「・・・」

 

 

敵もさるもの、割と大声でしゃべり倒してきましたが、聴こえないフリを通しました。 

無視作戦は見事に成功しましたよ!

このまま大人しく目的地へ向かい、スマートに任務を遂行し帰還するのです!

 

 

本間「や、ちょ・・・きりッ・・・あン・・・」

桐谷「本間さんも、魅力的だって、言ったで、しょ・・・」

本間「あ、やだ、課長が・・・あ・・・」

桐谷「どうせ聴こえてない

本間「えぇ・・・ダメです、それ、あ、ダメ・・・」

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坂津「待て待て待て待てオマエラ何してる!?」

 

桐谷「あー、坂津さんやらしー!聴こえてるじゃないですかー(笑)」

本間「作戦成功☆」

 

 

こうして私は女子二人のフルーツ(笑)なトークの餌食となりました。

 

 

本間「で、坂津課長の初恋っていつだったんですか?」

坂津「幼稚園のとき、ななちゃんて子が好きだったよ」

本間「えー!幼稚園ですかー!はやーい!」

桐谷「何かエピソード無いんですか!?」

坂津「そうだな・・・私が坂津佳奈(さかつ かな)だろ?ななちゃんは笹塚奈々(ささづか なな)だったんだよ。幼稚園の机には平仮名で名前が書いてあるんだけど、私は間違えてななちゃんの席に座ってしまってね。

さかつ かな

ささづか なな

良く似てるだろ?で、ななちゃんは先生に私の間違いを申告したんだ。自分の席に男の子が座ってるんだから、当然だよな。でも私は自分が間違っているなんで微塵も思ってないから、ここが自分の席だと主張したんだよ。そしたらななちゃんは泣きだしてしまって・・・」

桐谷「あ、もう良いです。もうちょっと成長してからの話が聞きたかったんで」

 

 

本間「へぇー!桐谷さんと旦那さんの出会いってドラマチックですねー!坂津課長は奥さんとどうやって出逢ったんですか?」

坂津「前の職場だよ」

本間「えぇっ!!職場恋愛!?すごい!!」

桐谷「くわしく!」

坂津「別にそんな話すようなエピソードじゃないぞ」

桐谷「いいから!」

坂津「うん・・・。私が大学を卒業して新社会人の1年目の・・・あ、電話だ。出てくれる?」

桐谷「もしもし加納くん?切るね!(ブチ)それで!?」

坂津「・・・妻は私よりも年下だけど、私より早く社会に出ていたので、その会社では妻の方が先輩だったんだ」

本間「ふむふむ。年下の先輩、良いですね良いですね~」

坂津「でも私は基本的に女性に興味が無いので、単なる先輩として見てたんだ」

桐谷「坂津さんてホント草食系というか、絶食系というか・・・で?」

坂津「仕事上のトラブルとか問題課題を一緒にクリアしていくうちに、友情のような感情を認識するようになってきたのが半年後くらいかな」

本間「ほほう。友情からスタートするパターンですな!」

坂津「で、更に月日が流れるうちに、ちょっと友情という表現では現実に合致していないのではないかという疑問が生まれたんだ」

桐谷「イチイチ頭で考えるんですね坂津さんは」

坂津「その辺から『もしかして』という思いはあったんだけど・・・あ、電話だ」

桐谷「もしもし?あ、お疲れ様です。すみません、今手が離せないんで、はーい」

坂津「誰?」

桐谷「社長です」

坂津「ああ」

桐谷「それでそれで?」

坂津「私が頭で考え過ぎている間に、妻の方から交際の申請があった」

本間「奥さんの方から!?わーお!」

桐谷「もっと詳しい情報は無いんですか?シチュエーションとかセリフとか!」

坂津「いや、覚えてないんだよ(嘘だがな!)」

桐谷「もう良いです」

 

 

桐谷「この前教えてもらったお店、良かったよー!」

本間「でしょでしょー♪スイーツ何食べました?」

桐谷「ストロベリーのパンケーキ☆」

本間「あー!!!どうでしたどうでした!?私すごい気になってるやつですー!」

桐谷「めっっっちゃ美味しかったよ!」

本間「私も食べたーい!課長、連れてってくださいよー!」

坂津「え、何で私が・・・そのお店知らないし・・・」

桐谷「じゃあ私達が物理的に連れていきますから、坂津さんは金銭的に食べさせてくださいよ」

坂津「私にメリット無ぇな!」

本間「課長の為にがんばりますよ!わたしたち☆」

 

 

本間「今日のお土産、どうします?」

桐谷「まぁ会社のみんなには坂津さんが代表して買ってくれるから良いとして、私は家族の分だけかな」

本間「あ、そっか。事務所のみんなは課長に連名しちゃえば良いのか!じゃあ私は友達の分かなー」

坂津「(反論の隙が無い・・・)」

 

 

こうして、言いたい事は言えず、聞きたくない事を聞かされ、電話を切られ、お土産を強要されながら目的地に着きました。

 

到着後、先方の会社の方が出迎えてくれたのですが、運転席から降りた私に向かって

 

先方「ようこそいら・・・どうされました!?」

坂津「え?いや、別に何も。本日はよろしくお願いします」

先方「いや、まず少し休憩された方が・・・。長距離の運転お疲れ様です」

坂津「そ、そうですか?ではお言葉に甘えて」

 

会社の傍の喫茶店へ案内してくれました。

 

先方「坂津さん、昨日寝てないんですか?顔色がすぐれませんよ?」

坂津「そうですね、ちょっと・・・すみません(運転中の3時間でこうなったとは言えない・・・)」

先方「帰りもありますし、気を付けてくださいね」

坂津「ありがとうございます(そう、帰りもあるんだよ・・・)」

 

 

図らずも前後篇になってしまいました。