『かなり』

干支に入れてよ猫

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6月中に唯一あった「検索流入」というやつにお詫びを

どうも、坂津です。

はてなカウンターの検索語というタブに出てくるやつ、あれって「このキーワードで検索した人が、このブログにアクセスしましたよ」って意味ですよね?

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これ、どういうことなんでしょうか。

「伝える 前歯 口紅」って。

この検索をされた方にとって、検出されてしまった私の記事は、絶対に望んだ回答では無かったと思います。

本当に申し訳ない。

そこで、この検索を行ったどこかの誰か、貴方が調べたかったQに対する最高のアンサーを全力でお届け致します。

どうかお役立て下さい。

 

 

 

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まず、落ち着いてください。

貴方がやっちまったことはそんなに大問題ではありません。

出来心、もしくは事故、というやつでしょう?

大丈夫です。

 

化粧品売り場でテスターの口紅を試そうとしたらくしゃみが出て前歯が口紅に刺さってしまったのをどうにかして穏便に店員に伝えたい

 

そうですね?

 

とにかく今は、何事も無かったオーラをフルパワーで放出してください。

そして手元のそれを、ごく自然に棚へ戻してください。

 

できましたか?

 

では怪しまれないように、店内を見回してください。

決して必要以上にキョロキョロしてはいけませんよ。

 

さて、貴方が確認した中で、最も優しそうな店員さんに声をかけてください。

女性スタッフが居れば最適です。

 

もしここで塩対応だった場合は、すかさず「何でもありません」と言ってポジションを変更してください。

別のスタッフを探しましょう。

 

優しくにっこり微笑みながら「どうされました?」と聞かれたらナイスチョイス。

 

さり気なく、極度にさり気なく「妻にね」と切り出してください。

 

「妻に、プレゼントしたいんだが」

 

それだけ言えば店員さんはほぼ100%信じてくれます。

貴方自身が口紅に興味津津だったことなど、想像だにしないでしょう。

 

さて、この後がとてつもない難関になります。

 

なにせ口紅のテスターは通常、直接くちびるに塗るものではありません。

テスター用の樹脂板に塗るか、手の甲に塗るか、もしくは樹脂板に少しぐりぐりしたのを自分の紅筆で付けるのがレギュラーです。

しかし男性である貴方はそれを知らなかった。

 

それは仕方の無いことです。

大丈夫、分かってくれる人は分かってくれます。

 

それでは勇気を出して、貴方が前歯を刺してしまった口紅を手に取りましょう。

 

「これなんだけどね」と言いながら、究極なほど自然にキャップを外し、中身を店員さんに見せましょう。

 

ドラッグストアにおける化粧品のテスターは、基本的に初回分はメーカー支給ですが、追加分は店側の経費で購入することになります。

しかし、あくまでもテスターは商品を販売するために必須な、いわば必要経費です。

意図的に悪意を持った目に余るテスターの乱用も目立つご時世ですから、店側は口紅のテスターが1本ダメになったとしても、そこまで目くじら立てて激おこするようなことではありません。

貴方の場合は事故ですから。

 

口紅を見た店員さんはきっと驚くと思います。

 

そこですかさず貴方は、にっこりと笑って言いましょう。

 

「ちょっとクシャミしたらこんなことに。ごめんなさい」

 

そう言って刺さった前歯を口紅から抜き取りましょう。

そしてにっこり笑うあなたの口から覗く、ぽっかり空いた抜け跡に戻しましょう。

 

 

 

いかがでしたか?

お役に立てたでしょうか。

貴方がお店から責められることなく、無事に退店できることを心より願っております。

 

あと、歯医者行った方が良いですよ。

 

あと、初心者なら100均のから試したら良いですよ。

10色買っても1000円ですから。

Oh 人の気も知らないで 「おまえは変わった」なんて簡単に言うやつの うさん臭い顔だとか

どうも、坂津です。

高校時代の同級生にばったり偶然いきなり遭遇し、困惑しました。

当時の私は、カラオケに行けば8時間ぶっ通しでアニソンオンリー、授業中には教科書で隠しきれない大きさのアキラとナウシカを読破し、休み時間には友人の好きなゲームキャラクターを描いて辱めたりしました。

非オタクの級友とは「ジュディーアンドマリーだったらマリーの方が好みかな」とか平気で言うような社会不適合者でした。

 そんな私の黒歴史を知る彼に、遭遇したのです。

私は焦りました。

今ではちゃんと社会復帰を果たしている私ですが、暗黒時代を知る級友との再会は、できることなら避けたいイベントのひとつです。

私の記憶が確かなら彼は、カラオケではグレイかミスチル、授業中は鏡で前髪をチェックし、休み時間は他校の女生徒にベルを打つ(若者には意味不明かと思われますが、当時はポケットベルという文字受信ツールが普及しており、公衆電話のプッシュ回線から相手のポケットベルに任意のカタカナを送信できていました)ような一般人でした。

どうしよう、こんなところで出会うなんて、想定外にもほどがある。

しかしどうしたことか、彼の方も明らかに私に気付いたはずなのに、なぜか知らん顔を決め込む様相を呈してきました。

私を気遣ってくれたのでしょうか。

それならば私も彼の好意に乗っかる他ありません。

私はまるで気付かなかったフリをしました。

アニメイトから出た私達は別々の方向へ帰りました。

彼のTシャツに描かれたキャラクターを、私は知りませんでした。

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日本人の美徳として古くから根付いているものに「変化しない」というものがありますよね。

「昔ながらの製法で」「変わらぬ美味しさ」「古くからある」などなど、良い意味で使われることが多いと思います。

 

しかしコレに騙されてはいけませんね。

 

そもそも「時代と共に変化すること」が普通であり、そんな世の中にあってなお「変化していない」ということに価値を見出そうとする考え方なのでしょうが、逆ですよ逆。

 

時代と共に変化することの方が、よっぽど難しいし価値があるんです。

 

変化の方向は無限に広がっていて正解は限りなく狭いという状況で、その針の穴を通すがごとき変化を綱渡りする方が困難に決まってます。

 

ダメな方向に変化するくらいならそのまま止まってる方がマシ、ということなら少しは理解できますがね。

 

 

「変化しない」ことが美しいのは「志」とか「目標」とか「理念」とか、そういう精神的なものだけなんですよ、本来。

 

それがいつの間にか、その精神的なものを具現化するための方法や行動そのものまで不変である方が良いみたいな間違った解釈が広がってしまった。

 

初代から受け継いだ秘伝のタレは、代々継ぎ足し継ぎ足しで・・・って言う時点でもうそのタレは現代に合わせて変化してますからね。

変わらずに受け継がれてるのは初代の精神であって、タレそのものや製法ではありません。

 

人だってそうです。

 

「あいつは変わった」とか平気で言う人は、ちょっと改めた方が良いですよ。

 

人はそうそう「志」とか「理念」を簡単に見付けることはできません。

 

彼は本当に「変わった」のでしょうか?

 

今まで「定まっていなかった信念がようやく定まった」のではないですか?

 

彼を「変わっちまった」と貶めることで、自分の中に信念が確立できないことに蓋をしていませんか?

 

あなたは「変わらずにいる」ことに価値があるほどの信念を持っているのですか?

 

 

このような自問自答をし、私は改めて彼のことを思い出しました。

 

そしてgoogle先生をフル活用し、ようやく答えに辿り着きました。

 

プリンツ・オイゲン。

 

それが、あのTシャツに描かれていたキャラクターに違いありません。

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