『かなり』

干支に入れてよ猫

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「俺は天才」と「みんなのお陰です」は表裏一体と心得よ

どうも、坂津です。

皆様ゴールデンウィーク有意義にお過ごしでしたか?

私はジョジョの奇妙な冒険を読破しようとするも、結局3部途中まででした。

1部はスッと読めたんですよ。

2部はちょっと苦戦しましたがどうにか。

3部は敵スタンドの襲来が頻繁過ぎて疲れました・・・。

とりあえずラバーズ(スティーリー・ダン)を倒したところまででギブアップ。

続きはいつ読みましょうかね。あ、一通りは読んでるんですよ?

 

 

 

スモークしてみたんですよ。

燻製を作ってみたという意味です。

本当はソミュール液とか使わないといけないらしいですが、そんなのは後で知ったこと。

 

とにかくスモーク用のウッドチップと煙を逃がさない容器、燻製にする素材の3点があればできるはず!

 

という勢いでやってみました。

 

 

美味いんですよ。

 

 

めちゃくちゃ美味いんですよ!

 

 

素人スモーカーでもこんなに美味い燻製ができるのかって驚きました。

これはちょっと本気で研究して、もっと美味しい燻製を作ってみようという気になりました。

 

 

きっとコレが世に言う「成功体験」ってやつなんでしょうね。

 

恐らく私は、この最初の燻製が失敗していたとしたら次は無かったと思います。

「今回は失敗したけど次こそは」

と思える燃料が私の中に無いからです。

元々興味があってのことなら話は別ですがね。

 

嫌々やるとか、やる気は無いけど義務だからとか、そんな「やる事」に対して当人が積極的になるためのきっかけは「成功体験」以外に無いんでしょう。

 

仕事もそーです。

 

だから社員に、例え小さくても「成功体験」をさせてくれる会社は良い会社です。

そもそもチャレンジすらさせてくれないとか、結果を教えてくれないとか、失敗ばかり取りあげて責め立てるとか、そんな会社はいずれ消えて無くなるでしょう。

 

でも、この成功体験に気付かない人も大勢いるんですよね。

 

いや、成功したことには気付いてると思いますよ?

 

それが、誰かに「成功させてもらった」ということに気付いていないってことです。

 

自分の能力だと勘違いしちゃうんでしょうね。

 

だから誰かの能力を引き上げるために成功体験をさせようと計画しているあなた、その成功が半分は本人の能力で、あとの半分は周囲のお陰だよということまで自覚させるようなシナリオを書かないと、無駄骨になるかもしれませんよ。

『伝える勇気』

「あんたさぁ、私と飲むの、嫌なの?・・・そんな微妙な顔こっちに向けないでよ。お酒がまずくなるわ」

 

別に嫌じゃない・・・と言うよりも、むしろ喜ばしい・・・ハズだ。


俺はどっちかと言えば・・・いや、どっちかと言わなくても、野暮ったい風体のいわゆる“イケてない男"ってやつだ。

それがこんな美女と酒を飲んでいる。


「ねぇ、あんたさ、失礼じゃない?私みたいなイイ女がさ、こーやって無防備に!隣に居るのよ?少しくらいイヤらしい目で見なさいよ!」


かなり酔っているのか、彼女はドレスの大胆に開いたスリットから惜し気も無く白い足を覗かせる。


「こんなチャンス、もう2度と無いかもよッ!?聞いてんの!?あんたッ!」


そもそもこの店、豪華客船の中のバーなのだが、俺には不釣合いと言うか・・・正直言って居づらい。

正装も身動きしにくいし、息がつまる。


「ってゆーかさ、なんであんたしか男が居ないの!?私だって他にイイ男がいりゃ、あんたなんかと・・・ぐすっ・・・」


俺がこの状況になった経緯を手短かに説明すると、こうだ。

 

セレブ限定の合コン参加チケットを急に行けなくなったトモダチから貰った。

以上。

うん、手短かだ。


「あぁ?・・・気持ち悪い・・・お水ちょうだい・・・」

 

彼女は明らかに飲み過ぎ。

まぁとりあえず水をあげよう。
こんな状況なのに、意外に冷静だなぁ、俺。


「ごくごく・・・ありがと。なんか、あんたよく見るとアレに似てるわね。あの、ほら、あのひと。私嫌いじゃないわよ。ねぇ・・・」


と言いながら彼女はドレスの胸元をさり気なく開く。

全力のアプローチだなぁ。
まぁ、彼女がなんで俺なんかにこんな熱心にアプローチするかってゆーとね、この合コンのシステムがね。
カップルとして成立した女の子は無料なんだよね。

女の子だけ参加料が後払いでさ。
だから彼女、好きなだけ飲み食いして、適当にイイ男と船降りて、適当に別れようとか思ってたんだろーな。
ところがどっこい、序盤で飲み過ぎて個室で寝てる間に、バーには俺だけ、みたいな。

 

とりあえずカップルになんないと高い参加料取られちゃうからってんで、俺に粉かけてんだろう。
まぁ俺もさ、慣れない場に居るストレスと緊張で酷い下痢になっちゃって、トイレに篭りっ放しだったから、出て来たらバーには俺だけ!?って驚いたよ。
それから、この合コンは言わずもがなのセレブ限定。

彼女、俺がお金持ちだって思ってんだろーなぁ。
でも実際はさ、たまたまトモダチがそーゆー人間で、たまたまチケット貰っただけ。

普通の会社員だもんなぁ。

 

彼女に伝えようかな。

 

何から伝えようかな。

 

まずは俺がセレブじゃないことだろ?

 

それから口紅が前歯に付いてるのも教えてあげた方がいいかな?

 

あとは、ここに居ないのが他の男だけじゃないことも言った方がいいな。

 

ここには俺と彼女の二人きりだってことを。

 

彼女が寝てる間に、俺がトイレに入ってる間に、みんな非難ボートに乗り込んでったことを。


この船がもーすぐ沈んじゃうことを。