『かなり』

干支に入れてよ猫

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逆算と積上

どうも、坂津です。

え?平昌オリンピックってもう始まってんの?

てか始められたんだ・・・。

 

大抵の物事には『期限』というものがあります。

そしてその物事には『クオリティ』が付いて回ります。

 

さて、私が好きな考え方に『未来逆算式』という思考方法があります。

これが正しい呼び方なのか分かりませんが、私はそう呼んでいます。

ざっくり言うと『いつまでにこうなりたいので、今はこれくらいできてないとヤバい』という考え方です。

お金で考えるのが一番分かりやすいので、お金で例えてみますね。

 

目標:今年中に100万円貯めよう

方法:あと10カ月だから月に10万円ずつ貯金しなきゃ

 

これが未来逆算式の最も簡単なパターンです。

 

でも、逆の考え方もあります。

それは『現在積上つみあげ式』です。

 

目標:今年中に100万円貯めよう

方法:でも現実的にどう頑張っても月3万が限界だから30万円しか貯まらないや

 

これがもっと長期になると、その差はどんどん大きくなります。

更にお金のように数字で表せるものではなく、例えば技術を身に付けるとか、大会で優勝するとか、そこまでのプロセスを数値化しにくいものは余計に難しくなります。

 

しかし確実に言えるのは、現在積上式よりも未来逆算式で考えた方が、険しい道のりになってしまいます。

 

図にするとこんな感じでしょうか。

 

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どうしても積上式で考えた方が『今の時点で見えているストーリー』なので、到達点も低いのです。

 

で、更に。

 

現在積上式のデメリットと言うか弱点というか、進捗が悪いと目標を下方修正しがちなんですよね。

さっきの貯金の例で言えば、100万円貯めようとしていた目標に対して30万円しか貯められないという現状があったとき、現状を優先してしまうということです。

しかし100万円貯めるという目標を優先すれば、副業を始めるなり転職するなり、何か現状を変えるしかありません。

もちろん、到底無理な目標に向かって無茶をすることが正しいとは言いません。

しかし『現実的に考えて』『妥当な判断』という甘美な毒に抗えないまま当初の目標からどんどん到達点が下がり、最終的には極寒の競技場が完成したりしちゃうんですよね。

 

多くのアスリートたちが未来逆算式の考え方で自らを追い込み鍛え頑張り抜いてきた成果を発揮するその場所が、現在積上式で造られてるっていうのがちょっと寂しいなぁと、思ったり。

 

なんか今回のオリンピックはどうしてもそういう情報が多いので、こんな視点で見ちゃうなぁ。

胃痛のタネ

どうも、坂津です。

↑この記事の続きです。

 

あらすじはこんな感じ。

・システム会社にアプリを発注

アプリ開発に無理して稟議を通した私

・スケジュール通りに進まない開発

・辞めていくシステム会社の人たち

・更に遅れる納期

・急に「ごめんやっぱ開発無理」←いまここ

 

先方の社長から連絡があり、折り入って話をしたいというので、場を設けました。

 

社長「誠に申し訳ございません」

坂津「とりあえず説明してください」

社長「私以外の社員が全員辞めてしまいました・・・」

坂津「おぉう・・・」

社長「ですので弊社ではもうこれ以上開発を進めることは・・・」

坂津「でしょうねぇ」

 

社長さんが言うには、今回の件で先頭に立って開発を進めていた主任が突然の体調不良で床に伏してしまったことが発端で、その後任の採用が決まらない間に主任の分の仕事が他のメンバーに降りかかり、耐えられなくなった社員たちが次々とドミノ倒しのように辞めてしまったため、会社が空中分解してしまったのだと。

主任どんだけ仕事こなしてたんだよって感じですね。

 

社長「ですが、弊社もこの開発には外注を使っていまして」

坂津「今後もその外注さんで開発を進めるってことですか?」

社長「はい。当然ながらスピードは遅くなってしまいますが・・・」

坂津「でもこれ、その外注さん的には『美味しい仕事』ですかね?」

 

どんな仕事にも『美味しい』と『美味しくない』があります。

そして『美味しくない』仕事ほど注力されませんし、後回しにされちゃいます。

私としてはどんな事情があるにせよ、このアプリ開発が今以上に遅れることは許されない状態なのです。

 

坂津「その外注さんと、直接話をさせて頂くことは可能ですか?」

社長「もちろんです。私もそれを考えていました」

坂津「なるほど・・・つまり」

社長「はい。もう弊社が間に入るのではなく、その会社と御社で直接・・・」

坂津「分かりました。では一度、三者で話す場を設けましょう」

 

さて、どうしたものか。

当然のことながら、外注先の会社さんとしては『売上になる』案件なのかどうかが重要です。

システム会社から外注さんにどのくらいの金額が渡っているのかは分かりませんが、ウチとしては既に見積りの金額分を支払っていますので、これ以上出すつもりはありません。

もちろん、機能追加や仕様変更をこちらから依頼して、その分に関しての支払いはしますけどね。

つまり、外注さんは『今後どの程度の発展性があるのか』が気になるところだと思います。

現状だと『システム会社がやりきれなかった仕事を押し付けられただけ』になっちゃいますので。

要するに、次の三者面談のときに私がすべきことは、外注さんにとってこのアプリ開発が『美味しい』ことだと思ってもらうこと。

 

実際のところ上手く運べば追加の注文もたくさん出せるはずなのです。

その辺の事業計画的なものを、しっかり説明せねばなりません。

 

あと、会社に対して「アプリ開発を発注してた会社が匙投げちゃったテヘ☆」という報告をせねばなりません。

これが一番胃が痛い・・・。

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みんなもそうだよね? 間違って覚えてた日本語

どうも、坂津です。

「この言葉ってこーゆー意味でしょ?」という思い込みが修正、訂正の機会を得ないまま何年も経過することがあります。

使用頻度の低い言葉ほど、その傾向があります。

また、口頭での会話中に出てくると「あれ?聞き違いかな?」「滑舌が悪かっただけかな?」「間違ってるけどわざわざ言わなくて良いか」という聞き手側の躊躇ためらいによって、指摘される機会を失います。

これがそのまま何事も無く平穏に過ぎれば問題無いのですが、いつか何かの拍子に発覚し、そのタイミングが悪かった場合は大恥をかくことになってしまいます。

例えば仕事上での書類やメールの文章など、文字として残ってしまうものの場合はその可能性が高いですね。

ブログの記事でも、同じことが言えます。

今回は私が何気なく使ってたけど、ふと気になって調べてみたら思ってたのと違う意味で焦った言葉を、その焦り度合い順にご紹介しましょう。

 

 

1位『やおら立ち上がる』『おもむろに起きる』

これはね、本当に思い込んでました。

『急に』『突然に』『何の前触れも無く』『不意に』的な意味だと思っていました。

しかしその実、『やおら』も『おもむろに』も『ゆっくり落ち着いて』という意味!

例えばスピード感で仲間分けするならこんな感じです。

おもむろに
やおら
ゆるりと
ゆるゆると
悠長に
じわじわと
ぐずぐずと
もたもたと
突然
急激に
不意に
俄然
突如
出しぬけに
矢庭やにわ
いきなり

イメージはこんな感じですかねぇ。

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ちなみに『俄然がぜん』を断然、当然みたいに使われてる場面によく遭遇します。

「私は犬より俄然猫が好き!」って感じに。

意味合いとしては『突然』の方が近いので、ご注意ください。

 

 

2位「雪辱を晴らす」

恥ずかしいよぉぉぉ・・・晴らすだと思ってたぁ・・・。

『無念を晴らす』『屈辱を晴らす』みたいに使っていました。

でも『雪辱せつじょく』という言葉自体が『はずかしめをすすぐ(ぬぐい去る)』という熟語なので、晴らすのではなく果たすのが正解

『名誉挽回』とか『汚名返上』の仲間ですね。

名誉は挽回されるものであり、汚名は返上されるものであり、雪辱は果たされるもの。

それぞれが入れ変わっちゃうと意味が変わってしまうのです。

 

 

3位「ご静聴ありがとうございました」

言うばっかりで、書くことが無かったので勘違いしてました。

だって『静聴』で「静かに聞いてくれてありがとね」って意味だと思うじゃないですか!?

正しくは『ご清聴ありがとうございます』らしいです。

『清聴』=『お聴きくださり』という意味なんだとさ。

『聴』の尊敬語が『清聴』ということか。

ちなみに謙譲語だと『拝聴』になりますよね。

 

 

きっとまだ多くの勘違いが、私の中に潜んでいることでしょう。

そんな『間違って覚えた言葉の不発弾』が何かの弾みで炸裂して大怪我する前に、適切な勉強と調査で『爆弾処理』していこうと思います。