『かなり』

干支に入れてよ猫

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古いオタクには理解してもらえるだろうか

あけましておめでとうございます、坂津です。

以前、私の初恋について書いたことがあります。

男子なら誰でも知っているミステリアスで魅力的なお姉さん、紅蜂さんです。

プロゴルファー猿 - Wikipedia

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私はずっと、紅蜂さんとの出会いを幼稚園ぐらいだと思っていたのですが、実は6歳だったことがWikipediaによって判明しました。

なんだ、普通に小学生だったのか。

 

このように、自分ではこうだと思い込んでいたことが、実はよくよく確認してみると間違っていた、なんてことがよくあります。

 

 

■洗礼

 

ある日、妻と戦国BASARAをプレイしていたときのことです。

戦国BASARA HD Collection

戦国BASARA HD Collection

 

妻「ザビー教の洗礼名は本当にセンスがあるねぇ」

私「うんうん。見事なパプテマスネーム」

妻「え?バプテスマ、だよ」

私「は?洗礼でしょ?パプテマスだよ」

妻「いやいや、バプテスマだってば」

私「何言ってんの?パプテマスって言ってんじゃん」

妻「ググれカス」

私「恥をかくのはそちらだと言うのに・・・何ィッ!?」

妻「ほれ見たことかぁーッ!!!」

私「ぐぬぬ・・・」

 

完全にシロッコのせいです。

パプテマス・シロッコの影響です。

私が通っていた大学にはキャンパス内にチャペルがあり、教授のうち数人は牧師さんだったりしました。

必修科目にキリスト教学があり、ちゃんと習ったはずなのです。

ていうか、学生時代の友人たちは皆そろって「パプテマス」って言ってた気がする。

 

私「あ、もしもし?洗礼って英語でなんていう?」

友「は?パプテマスだろ?」

私「だよね。うん。ありがと。じゃねー」

 

よし。やっぱ私だけじゃなかった。

 

 

■ハキム

 

ある日、妻とジョジョ3部を観ていたときのことです。

私「やっぱ強えぇーな、ハキムは」

妻「ん?ハキムって誰?」

私「え?アブドゥルじゃん」

妻「何言ってんの?アブドゥルはモハメドでしょ」

私「え?・・・あ、ああ・・・確かに」

妻「それ以外有り得ないでしょ」

私「モハメド・アブドゥル。うん、しっくり来るな」

妻「そもそもハキムって誰よ」

私「アブドゥル・ハキム。あれ、こっちもしっくり来るんだよなぁ」

妻「ググれカス」

私「む~・・・ハッ( ̄Д ̄;)!!・・・ハキム居た」

妻「どれどれ」

画像が無いとかもう・・・。

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■カムイ

 

ある日、妻と名探偵コナンを観ていたときのことです。

※むかーしのテレビシリーズが無料で観れるんです。ひかりTV

本庁の刑事恋物語シリーズで681話~のやつ『命をかけた恋愛中継』でした。

私「高木も運が良いのか悪いのか」

妻「まさかサンピラー現象に救われるとはね」

私「サンピラーカムイに感謝せねばのぅ」

妻「ん?なにそれ」

私「え?覚えてないの?洞爺湖の・・・」

妻「洞爺湖って銀さんの?」

銀魂 洞爺湖木刀 手彫り文字入 黒墨入

銀魂 洞爺湖木刀 手彫り文字入 黒墨入

 

私「違う違う。洞爺湖の神様、サンピラーカムイ」

妻「あー、それサンピタラカムイじゃね?」

私「ググりますカスです」

妻「よろしい」

私「本当だ・・・」

8巻に出てくるんですよ。

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皆さんも、誰かに何か指摘されたら強情を張る前に、まずgoogle先生を味方にするところから始めてみましょう。

巡り合わせってあるんだねぇ。

あけましておめでとうございます、坂津です。

突発的に発生する、出張という名の強制イベント。

月曜日に福岡へ行くことになりました。

しかも、ラーメン食って通りもん買って、なんて余裕はありません。

分単位のスケジュールが定められた鬼行程です。

そして、社長と同行なのです。

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社長「ねぇ坂津くん、月曜日ってどんな予定?」

坂津「27日の月曜ですね?えーっと、来社が2件あります」

社長「お客さん?」

坂津「いえ、複合機のメーカーさんとシステム会社さんです」

社長「日にち変えられる?」

坂津「まぁ、できると思いますけど・・・」

社長「じゃあ、変えて?」

坂津「は、はぁ・・・(嫌な予感しかしない)」

ー電話ー

坂津「というわけで、申し訳ないんですが、ええ、火曜日で」

坂津「はい、では時間は同じで、はい、はい、すみません」

坂津「よろしくお願い致します。・・・空きましたよ」

社長「やったー!」

坂津「で、私は何をすれば良いので?」

社長「出張についてきて欲しいの」

坂津「はぁ!?」

 

むかし昔そのまた昔、社長がまだ一介の営業マンだった頃、とてもお世話になったお客様が居たんだそうな。

そのお客様はとてもとても我儘で、自分を特別扱いしないところとは取引しないという困ったちゃんらしい。

社長はゆっくり時間をかけてそのお客様と距離を置き、デクレッシェンドなフェードアウトをキメたようだ。

 

と思ったら。

 

お客「よう、元気?」

社長「ゲホッゴホッガハッ・・・たったいま瀕死に・・・」

お客「ちょっと相談があってな」

社長「伺いましょう」

 

このお客様の何が厄介って、持ちかけてくる面倒な相談事の全てが、それをクリアできた時の売上がバカデカイってことなんです。

それはそれは本当に神経をすり減らしてその案件のみに集中すること数ヶ月、みたいな覚悟で臨まなきゃならないんです。

でも、ガチで売上はデカイんです・・・。

で、社長はそっちに目が眩むんだよなぁ・・・。

 

社長「というわけで、ちょっと相談を聞きに行こうと思う」

坂津「あのぅ・・・なぜ私が同行を?」

社長「だって、一人で行ったらその件の窓口がワシになっちゃう」

坂津「ですよねぇ。つまり私に窓口をやれと?」

社長「違う違う」

坂津「ん?」

社長「窓口だけじゃなくて対応全部お願いね」

坂津「そう来たか・・・」

社長「売上大きいから、仕方ないよね」

坂津「そう・・・ですね・・・」

 

私の胸先三寸で可否を決められる規模の案件ではありません。

成功したときに会社にもたらされる利益の大きさを考えれば、私一人の犠牲で済むなら安い物です。

仕方ありません。

これも、天の思し召しでしょう。

私は電卓を叩きながら社長に言いました。

 

坂津「社長、もしこの件が上手く進んだとして」

社長「うん」

坂津「このくらいの利益が出たとしますね?」

社長「うんうん」

坂津「そしたら、その中からこのくらいだけを、投資に回せませんか?」

社長「それはちょっと大きいねぇ」

坂津「では逆に、この額を決済して頂くのにどのくらいの利益が必要ですか?」

社長「ん~・・・これくらい」

坂津「馬鹿をお言いでないよ!」

社長「ご、ごめん・・・じゃあこのくらい」

坂津「ふむ。ではそれで手を打ちましょうか」

 

さてさて、鬼が出るか蛇が出るか。

とにかくこれで、嫌で嫌で仕方ない出張にも少しモチベーションを感じられるようになりました。

需要と供給のカンケイ

あけましておめでとうございます、坂津です。

需要と供給って言葉がありますよね。

世の中はそれで成り立ってると思います。

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しかし、供給する側は常に考えなければいけません。

自分が供給しているものが、どういう仕組みで需要先まで辿り着いているのかを。

 

最も分かりやすいのは直接のやりとりですね。

需要者と供給者が直接やりとりをする場合。

例えば美容院でシャンプーしてもらうとか。

「髪を洗って欲しい需要者」=「客」と、「髪を洗ってあげる供給者」=「美容師」の直接的な関係です。

供給を受けた側がその対価を支払うことで、この両者は対等な関係となるのです。

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さて、世の中の見渡すと、この需要と供給が上記のような直接的で分かりやすい関係ばかりではないことは周知のことと思います。

 

例えば。

 

さっきの美容院の例で言うと、美容師さんが雇われだった場合。

※美容師さんが働くモチベーションとか指名制とかは考えないでくださいね。あくまで例です。美容院を例に出したことに何の意図もありません。想像しやすいかなと思っただけです。

 

お客さんの需要に応えるのは、あくまでも美容院という店です。

しかしその行為は美容師によって供給されます。

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お客さんと美容院との間に発生する需要と供給の関係に、美容院の内部にある「労働」と「雇用」という名の需要と供給の関係が差し込まれることになります。

更に、このときの洗髪で使用されるシャンプーを作っているメーカーを登場させましょう。

そのメーカーは「髪に潤いを」というお客さんの需要に向けて、製品を供給していると仮定します。

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しかしその供給は「髪を潤したい」というターゲットに届くまでに、まず美容院に販売され、美容師がそれを使うというステップを挟みます。

こうなると、メーカーは「髪を潤したい」というお客さんの需要に応えるために、購入する美容院と、使用する美容師のニーズにも応えなければならないのです。

 

例えば。

 

お客様:髪に潤いを

美容院:安く買って経費を抑えたい

美容師:手肌に優しくて泡切れが良いのを使いたい

 

こうなると、シャンプーメーカーが供給するシャンプーのベストスタイルは「髪に潤いを与え安価で手肌に優しく泡切れが良い」ということになります。

本来なら「髪に潤いを与える」だけで良かったはずの供給が、需要に届くまでのルートによって求められるモノが多くなるのです。

 

もちろん世の中はこんなに単純ではありません。

あくまでも分かりやすい例としてのオハナシです。

 

さて、私たちの手元に届く多くのものは、それが製品であれ体験であれ情報であれ、ほとんどと言って良いほど複数の何かに「仲介」されています。

ということは、供給元からそれだけ多くの需要をクリアしてきたモノ、ということになります。

しかし、さっきのシャンプーの例で言えば、「美容院が安く仕入れること」も「美容師の手肌に優しいこと」も、お客さんが求める「髪に潤いを与えたい」という需要には全く関係ありません。

これは純粋な需要者にとってみれば、余計なものが付帯しているということに他なりません。

極端な言い方をすれば「無駄」があるということです。

 

そこで無駄を省いたシャンプーを、このメーカーが発売したとします。

安くないし、手肌に厳しいし泡切れも悪い。

でも髪に与える潤いは未だかつてないレベルの効果がある。

果たしてこの商品、長続きするでしょうか。

利益的に旨みの無い材料を使う美容院は減るんじゃないでしょうか。

手荒れがひどいシャンプーを使いたがる美容師が居るでしょうか。

相応の効果があれば、完全に無くなりはしないと思いますが、結局のところ市場の縮小は目に見えているように思います。

 

繰り返しますが、これはシャンプーや美容院を例に出しているだけで、我々の周囲にある多くの商品に該当する現象だと思います。

 

「仲介」があるからこそ、私たちの社会は成り立っていると言っても過言では無いのではないでしょうか。

それを「無駄」の一言で片付け、最終需要者に到達するまでの中間需要者をないがしろにするような方針は、視野の狭い愚かな手段だと考えます。

もっと長い目で見てください。

長期的に考えれば、中間需要者の重要性が分かるハズです!

だから「ユーザーのニーズを考慮した仕様変更に伴う製品の値上げ」という今回のこのカード、取り下げてくれませんか?

 

 

という話しで、どうにか取引先からの値上げ交渉を押し戻しました。

でもこれって本来は仕入部署がやる仕事じゃないの?

なんで私が駆り出されるのか。